困りごと・悩みごと・面白いこと
2022.11.26

インドネシア出身の私が日本で生活をしていて困ったこと:自分とは違う国で育った人と仲良く付き合うこと

■文化や考え方の違う国で育った人と仲良く付き合う方法

 こんにちは!インドネシア出身のジャスミンです。突然ですが、留学生の皆さんは日本へ来て友達を作ることができましたか?それとも、未だに友達が作れずに悩んでいますか?私はインドネシアの大学へ通っていた頃、日本への留学経験がある先輩達から「日本への留学は大変だよ」「文化の壁や、コミュニケーションに対する考え方の違いは想像以上に大きいよ」「毎日帰国のことばかり考えていたよ」「ストレスに感じることが沢山あるよ」という話を何度も聞いていたのですが、当時はインドネシアとは違う環境で様々な国籍の人と出会えて学べることへの好奇心の方が勝ってしまい「私は大丈夫!」と楽観的に考えていました。しかし、実際は先輩達の言う通り日本人とのコミュニケーションだけではなく、文化や物事に対する考え方がインドネシアとは真逆だと感じることが多かったので、友達を作る前に私も心が折れそうになってしまいました。そこで今回はこの経験を活かし、日本で生活をしていて困った文化の違いや、考え方の違う国で育った人と仲良く付き合う方法についてご紹介したいと思います。

■日本では「お酒」を飲みながらコミュニケーション?!



 私が日本へ留学して1番驚いたこと。それは学校の先生や留学生達が「お酒」について人前で堂々と話をすることです。とくに、先生が生徒の前で自己紹介をする時に「お酒が大好き」という話をした時は正直この先生は変だと思いました。なぜならインドネシアでは、人前でお酒の話をしたりお酒を飲んだりすることは宗教上の理由でタブーとされているからです(※完全に禁止されているのではなく、大多数のインドネシア人が信じている宗教上の理由のため禁止なのでお酒を飲む人もいます)もちろん、世界中には様々な考え方が存在するので日本で生活をするのなら、その考え方も受け入れるべきなのですが、日本で生活をするまで地元のコンビニなどでお酒を入手することが困難だったり、お酒は人をダメにする、酔っ払った人は悪いことをする可能性が高くて危険だと思って生きてきた私にとって、コミュニケーションの一環として飲み会を開催したり、先生や学生が堂々と人前でお酒について話したりする姿はとても受け入れがたい光景でした。

■インドネシアでのコミュニケーションは「Nongkrong(ノンクロン)」



 飲み会文化のないインドネシアでは代わりに「Nongkrong(ノンクロン)」という文化があります。この言葉を和訳するのは難しいのですが、簡単に説明すると、年齢や性別を問わず、カフェや屋台でコーヒーを飲みながら長時間たわいもない話をしたり、タバコを吸ったり(タバコは男性のみ)、ゲームをしたりしながらコミュニケーションをとることです。この文化の素晴らしい所は携帯電話などの機械を通してコミュニケーションを取るのではなく、直接顔を見てコミュニケーションを取ることができるところで、どんな小さな悩み事でも直ぐ友達が集まって話を聞いてくれるのでストレスが溜まって体を壊すなんてことはありません。お酒を使わなくても、真剣に自分の悩みを受け止めてくれてアドバイスしてくれる友達が作れる「Nongkrong(ノンクロン)」皆さんも体験してみたいと思いませんか?

■海外の人と仲良くなるためには必ずお酒が必要?文化の違う友達が教えてくれた「飲み会を攻略する方法」



 日本で出会った「飲み会」文化は本当に衝撃的だったのですが、それ以上に驚いたのは飲み会以外の場所でもお酒を飲む文化があったことです。私は自分の友達が「飲み会」以外の場所で食事をしながらお酒を飲む姿を見た瞬間、「お酒」がなければ友達同士向き合って話すことが出来ないのかと思い、その時はじめて友達に自分の正直なお酒に対する考えを伝えました。すると、友達は自分が想像していたのとは違う「飲み会」や「お酒」に対する考え方を教えてくれました。

①まず、飲み会は強制的にお酒を飲む場所ではなく、お酒が苦手な人や宗教上の理由で飲まない人はソフトドリンクでもいいこと
②お酒を飲む理由は人それぞれで「ストレス発散の為に飲む人」「仕事の付き合いや友達に合わせてお酒を飲む人」「お酒の味が好きで飲む人」がいること
③「沢山飲んでも全く酔わない人」「お酒が苦手で少し飲んだだけでも酔っ払ってしまう人」「お酒を飲むと眠ってしまう人」「お酒を飲むと人が変わったように暴れる人」がいること

 だからお酒を飲んだ人が全員豹変して危ない人になるわけではないし、お酒を飲むような場所に参加する時は酔っ払った場合自分の行動に責任を取れる人、信頼ができる人と一緒に参加時だけ参加すればいいのではないか?私はこの話を聞いた後、友達の話に対して100%納得できたわけではないのですが、「信頼できる人と一緒の時」というのは本当に大切なことだと思い、それ以降、飲み会に参加してみることにしました。もちろん私自身は一口もお酒を飲まないのですが、友達付き合いのために参加します。ただし、雰囲気が少しでも悪いと感じた場合は2度と同じ人が参加する飲み会には参加しません。これは私が決めたルールですが、全て理解した上で自分なりの考え方を持て実践できるようになってからは心が少し楽になりました。

■まとめ

 インドネシアには「dimana bumi dipijak di sana langit dijunjung(日本語の郷に入っては郷に従えと同じ意味)」ということわざがありますが、今回私が経験したように、海外で生活をしていると自分の生まれた国とは違う文化を見て、簡単には受け入れがたいことも沢山あると思います。しかし全てに心を閉ざしてしまうのではなく、まずは他の国の考え方を理解した上で自分なりのルールを作るようにすれば、留学生の皆さんの心も少しは軽くなると思います。母国の文化や考え方と異国の文化や考え方のバランスを保ちながら生活することは大変ですが、一緒に頑張りましょう!最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

■おまけ:日本人の友達が欲しい時は「Meetup(ミートアップ)」がオススメ!



「Meetup」を使った場合のメリット

・世界中に「Meetup」登録者がいて、世界中の地域と密着したコミュニティが多い
・留学生のように海外から日本へ来た人達が地域の情報を集めたい時も活用することが出来る
・同じ目的、同じ趣味の人達と実際に集まって交流することが出来る

 日本へ留学してきた学生にとって最大の悩みは「日本人の友達を作ることが難しい」ということではないでしょうか?私も普段、日本語学校に通っているので同じ年代の日本人と出会うことがなく、最初の頃は凄く苦労しました。しかし、「Meetup」というアプリと出会ってからは、都内在住の方が集まる「言語交流コミュニティ」へ参加したりしたことで、英語を学びたい同世代の日本人と出会い友達になることができ、一緒に名古屋旅行をすることもできました。突然人に話しかけるのは大きな勇気が必要になると思うのですが、アプリ内では自分の好きなジャンルに合わせて細かくコミュニティがわかれているので、コミュニティやイベントに参加する勇気があれば日本人とも仲良くなることが出来ます。皆さんも是非使ってみてください!

タズキア ジャスミンハニ

国・地域
インドネシア
居住地
東京都
得意カテゴリ

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