困りごと・悩みごと・面白いこと
2022.10.17

インドネシア出身の私が日本で生活をしていて困ったこと:雨、台風、傘

■「雨季」がないのに、「梅雨」と「台風」がある日本

 こんにちは!インドネシア出身のジャスミンです。前回は、「日本では知られていないインドネシアの秘密、インドネシア人は「たこ焼き」が好き!」という記事を書かせていただきましたが、今回は22年4月から私が実際に日本で生活をしてみて困ったことと、解決方法についてご紹介させていただこうと思います。

 私が日本で生活をしてみて困ったこと、それは、「梅雨」と「台風」です。日本では「梅雨」とよばれる時期があり、夏の終わりには「台風」が沢山発生しますよね?私の母国インドネシアは熱帯雨林気候なので常に湿度が高く、さらに11月から4月までの半年間は「雨季」のため、この時期は雨だけではなく雨季特有のスコールと遭遇することもあるのですが(特に夕方)、赤道直下の国なので台風はありません。そのため日本で「梅雨」や「台風」をはじめて体験した私は雨が降っている期間の長さや風の強さにとても驚き慣れるまで苦労しました。そこで今回は、「雨季」がないのに、「梅雨」と「台風」がある日本で生活をしてみて困ったことと、解決方法についてご紹介させていただこうと思います。

■日本で半年生活をしてみて感じた母国と日本の違いは「雨」!!

インドネシア
・「雨季(11月から4月)」と「乾季(5月から10月)」がある
・雨が降っていることは多いが、台風やサイクロンがない
・ビニール傘を販売している店や使用している人が少ない
・インドネシアの有名企業は広告の為に自社のロゴを入れた傘を無料で配ることがある
・カラフルな色の傘が多い

日本
・雨季や乾季がないかわりに「四季」がある
・台風が毎年発生し、梅雨の時期は何週間も毎日雨が降っている
・色んな種類の傘を手軽な値段で購入することが出来る
・雨が沢山降っても傘の配布はない
・傘の種類や使い方の種類が豊富

■日本で梅雨や台風を体験した時の解決方法:たとえ高価だと感じても丈夫な傘を買う



 日本に雨季はありません。しかし、日本は想像していたよりも雨が多く「梅雨」と呼ばれるシーズンになると2週間、毎日雨が降っていました。そのため、インドネシアから傘を持ってこなかった私は傘を買う必要があったのですが、日本のドラマでよく登場するビニール傘に憧れがあったので、高くて高価な傘よりも100円ショップで買える可愛いビニール傘を購入することにしました。しかし、台風シーズンになったある日、台風がどんなものなのか想像することが出来なかった私は100円ショップの傘を使ってしまい、傘をさした瞬間、強風にあおられ一瞬で傘を壊してしまいました。その後、このことを友達に相談すると耐風性超撥水に強い傘が日本では販売されていることを教えてくれました。しかし値段は3,000円~6,000円。インドネシアでは企業が自社ブランドの広告をするために無料でロゴ入りのカラフルな傘を配布していることが多いので強風のために高額な傘を購入するなんて考えられなかったのですが、友達に「日本は台風が多いのに、そのたびに100円ショップで傘を購入することを考えたら値段が高くても長く使用することのできる丈夫な傘を買った方が得だよ!」と言われ納得しました。しかし、やっぱり台風がなく、傘を購入しない環境で育った私にとっては素直に高額な傘を購入することができません。ここでは皆さんにオススメしていますが、日本の台風は本当に激しいので正直、高級で丈夫な傘を買うよりも、台風の日は外へ出かけない方が1番いいと思います(苦笑)

■おまけ



 日本では雨の日以外でも、女性が黒い傘(日傘)を刺していることがありますよね。最初に見かけた時は、「肌が黒くならないようにするために傘をさしているのかな?」と思っていたのですが、日本の夏を体験すると黒い傘(日傘)をさす行為は肌を守るだけではないことがわかりました。何度も紹介してしまいますが、インドネシアは赤道直下の国です。しかし、乾季の夏は暑くても日本のような灼熱の暑さになることがありません。インドネシアの平均最高気温は32度 なのに対し、日本は40度を超えた場所がありますよね。東京でも今年は38度を超える日があり、人間の体温よりも温度が高くなった時間帯に出歩いていた私は強い日差しと高い気温のせいで頭が痛くなってしまいました。あの頃学校でも「熱中症には気を付けてください」と毎日アナウンスされていたのですが、灼熱の夏を体験したことのなかった私にとって、日本の夏がこんなに大変だとは思いませんでした。日本人女性が持ち歩いていた黒い傘(日傘)は肌を紫外線から守るだけではなく、日本の強い日差しや暑さから身体を守る役目があります。日本で夏を過ごすなら黒い傘(日傘)と雨や強風でも使える丈夫な晴雨兼用の傘を購入した方が良いと思います。

■インドネシアの人にオススメしたい日本の傘



ビニール傘
インドネシアでは日本のポップカルチャーに興味を持っている人が多く、ドラマや漫画の中に登場するビニール傘に対しても興味を持っている人がいるのですが、残念ながらインドネシア国内でビニール傘を販売しているお店がないため、インドネシアでビニール傘を見かけることがありません。そこで、日本を旅行している時に雨が降ったら是非コンビニや100円ショップへ行くことをオススメします。日本なら何処でも簡単に購入することができるビニール傘は、もし雨が降っていなかったとしてもビニール傘を持って写真を撮れば可愛く写真を撮ることができます。日本旅行のお土産としてもビニール傘は最適です!

耐風性超撥水に強い傘
これは外出が多い人向きで、台風がないインドネシアでも雨季の時期は強い雨が降るので最適です。(日本では大きな傘だけではなく、折り畳みできる傘でも耐風性超撥水に強い傘があります)この傘を1本買えば、一生は大袈裟かもしれませんが、長い期間傘を買うことがなくなります。通信販売でも沢山色んな種類、色んな色の傘を購入することができますが、旅行で日本へ訪れた場合は東急ハンズやロフトを覗いてみると、傘の種類が豊富なのでお気に入りの1本を見つけることができます。私の友人が購入した耐風性超撥水に強い傘は3,000円以上したそうですが、値段以上の価値があると言っていました。

晴雨兼用の傘
夏に日本旅行を考えている方にオススメしたいのが、晴雨兼用の傘です。インドネシアでも晴れている日に日傘として傘をさす人はいるのですが、日傘専用ではないため暑い日差しを防ぐことが出来たとしても、紫外線を防ぐことはできていません。しかし、日本で販売されている晴雨兼用の傘なら雨や夏の日差しを防ぐだけではなく紫外線もしっかり防ぐことができるので、これ1本で肌を守ることもできます。これも、日本ならコンビニ、スーパー、百貨店、通販と色んな場所で購入できるので是非探して見てください。

■まとめ

 今回は、「雨季」がないのに、「梅雨」と「台風」がある日本で生活をしてみて困ったことと、解決方法についてご紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?同じアジアでも少し位置が違うだけで気候に対する考え方や備え方が違うことを知り驚きましたか?日本で生活をするようになって「春、夏、秋」は体験したので次は「冬」です。コートやダウンを着るほど寒い環境を体験したことがないので正直不安ですが、インドネシアのことわざ「sedia payung sebelum hujan(雨が降る前に傘を手に入れる)/日本のことわざだと「備えあれば患いなし」」のように事前に日本の冬を体験したことのある友達にアドバイスを聞いて準備しておこうとおもいます。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

タズキア ジャスミンハニ

国・地域
インドネシア
居住地
東京都
得意カテゴリ

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