■日本では知られていないインドネシアの秘密、インドネシア人は「たこ焼き」が好き!
私がたこ焼きと出会ったのは、私の故郷インドネシアで開催されたインドネシアと日本の友好を深める日本祭りに参加した時のことでした。このお祭りでは日本政府や地元の日本企業だけではなく学生たちも参加するため、伝統文化、食べ物、アニメ、JPOP、カラオケなど日本のありとあらゆる文化を体験することができます。もともとインドネシアには日本企業も多く、日本のアニメも人気だったので学校で第2ヶ国語を選択する際、日本語を選ぶ人も多かったのですが、お祭りがインドネシア各地で開催されるようになってからは更に日本に対して興味を持つ人が増えました。そんな日本を紹介するお祭りでたこ焼きと出会ったのですが、見た目がコロコロしていて可愛く、インドネシアにはないタイプの味だったため、食べた瞬間からたこ焼きのことが大好きになりました。あの頃は日本祭りでしか食べることのできなかったたこ焼きですが、現在では街のいたるところで販売されるようになり、インドネシアのストリートフードとまで言わるようになりました。しかし、日本で生活をするようになって「本場の美味しいたこ焼きを食べてみよう!」と食べてみたところ、中に入っている具材も味もインドネシアとは違うことに気付き驚きました。そこで今回は、インドネシアで大人気のたこ焼きと本場日本のたこ焼きの違いや、都内で食べることのできる美味しいたこ焼き屋を紹介したいと思います。
■インドネシアと日本の「たこ焼き」の違い
たこ焼きの具
もし、インドネシアで日本の方がたこ焼きを食べたら、きっとこう言うでしょう。「・・・あれ?たこは?たこ焼きなのに、たこは入っていないの?」そう。インドネシアのたこ焼きには「たこ」のかわりに「チーズ」「ソーセージ」「カニカマ」「イカ」が入っています。理由は“たこ”よりも“いか”の方が安いことと、そもそもインドネシアではたこを食べる習慣がありません。日本の方は驚くかもしれないのですが、昔から「DEVIL FISH(悪魔の魚)」と呼ばれているたこを食べる文化は世界的に見ても珍しい習慣です。その他、大阪のたこ焼きには「紅ショウガ」や「天かす」が入っていると思うのですが、インドネシアのたこ焼きには入っていません。理由はインドネシア国内にある日本料理店で紅ショウガや天かすを食べることのできるお店が少ないことと、食べ慣れていないからです。(私の知り合いで紅ショウガを食べたことのあるインドネシア人の中でも苦手な人が多いので、天かすはこの先入るようになったとしても、インドネシアのたこ焼きに紅ショウガが入ることはないでしょう)インドネシアのたこ焼きに入っている食材は全てインドネシア国内で簡単に安く手に入れることができて、インドネシアで昔から食べ慣れている食材ばかりです。
※写真左はインドネシアのたこ焼き、写真右は銀座ふくよし(赤坂店)のたこ焼きです!
ソースとトッピング
日本のたこ焼きでは王道の「たこ焼きソース」「ポン酢」「出汁」「カレー」「明太子」「チーズ」「ネギ」「マヨネーズ」をトッピングして食べることが出来ると思うのですが、インドネシアでは「チリソース」「マヨネーズ」「ケチャップ」を付けて食べます。理由はたこ焼きの具と同じで、インドネシアで昔から食べ慣れているソースがこの3種類だということと、もし日本のたこ焼きソースが簡単に安く手に入れることができるのであればインドネシアの屋台でもたこ焼きソースを使用すると思うのですが、実はインドネシアでたこ焼きソースを購入しようとした場合、日系のスーパーでしか購入することができません。また、購入できたとしても値段が高く、販売しているお店も少ないためインドネシアの屋台でたこ焼きソースを使用しているお店はありません。
■インドネシアの人にオススメしたいたこ焼き専門店はココ‼本場大阪の味「銀座ふくよし」
このお店の魅力はなんといっても、トッピングできるソースや具の種類が豊富なことと、お店の外から作っている様子が見られることです。まずは、トッピング!私のオススメは九条ネギとポン酢をかけた「ねぎぽん」です。銀座ふくよしでは使用する食材を全て拘っているので、正直何を食べても美味しいのですが、食べたことのない味に挑戦してみようと思い注文してみたところ、シャキシャキとしたネギの触感と少し濃く作られているポン酢が見事にマッチングした「ねぎぽん」は一口食べた瞬間からこの味が大好きになりました。この味はインドネシアでは体験することができない味なので、たこ焼きが大好きなインドネシアの人達に是非食べてもらいたい1品です。次に、店の外から作っている様子が見られることですが、作っている姿が似ていても、インドネシアの店員さんと日本の店員さんでは手際の良さが違います。このお店は値段も安く、トッピングの種類も豊富でプロの職人さんが作っている姿も堪能することができるので本場のたこ焼きを堪能したい人はこのお店だけで大満足することができますよ!是非1度食べに行ってみてください!(※場所は記事の最後に記載してあります)
■最後に
日本でたこ焼きを食べるまで、こんなにインドネシアのたこ焼きと味が違うとは正直おもわなかったのですが、両方の国で食べたことのある私からすると、日本の方にはインドネシアのたこ焼きを、インドネシアの人には本場日本のたこ焼きを是非食べてみてほしいな!と心の底から思いました。文化や宗教が違うからこそ、その国で生まれた新しい食べ方ができる。これからもそんな違いを見つけて私自身ももっと色んなことに挑戦していきたいです。
■銀座ふくよしへのアクセス
銀座本店
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座3-12-19
営業時間:月〜金 14:00〜23:30(L.O.23:00)/土・日・祝 14:00〜22:30(L.O.22:00)
赤坂店
住所:〒107-0052 東京都港区赤坂6-13-19
営業時間:月〜金 16:30〜24:30(L.O. 24:00)/土 16:30〜22:30(L.O.22:00)
■定休日:日曜・祝日
※営業時間などの詳しい情報は、銀座ふくよしのHPをご覧ください