中国の河南省出身、留学生のトン ジャチュンと申します。今回で2回目の投稿です！前回は中国出身の私が日本で生活をしていて困ったこと「溶け込めない日本社会」について紹介させていただきましたが、今回は私が日本で見つけたオススメの場所「茨城県」の魅力についてご紹介したいと思います。
突然ですが、皆さんは「茨城県」といえば、何を思い浮かべますか？日本人の方なら「納豆」「サッカー」「工芸品」などを思い浮かべるのではないでしょうか？しかし、私と同じように日本へ留学してきた方なら、「茨城県はどこにありますか？」「ごめんなさい、何もわかりません」という方が多いのではないでしょうか？じつは私自身も大学院入学のために茨城県へ引っ越してくるまでは茨城県のことを何も知らなかったので、正直茨城県での生活に大きな不安を感じていました。しかし、実際に住んでみると「わぁ！！こんなところがあったなんて！！（感動）」「同じ留学生の人達にも教えてあげたい！！」と強く思うような場所やものをたくさん発見することができました。それでは、私がなぜ茨城県を紹介したいと思ったのかから紹介させていただきます。
■私が茨城県を紹介する理由：世界で1番人口の多い国、中国の14億人が求める癒しはココにある！
・ 交通手段が充実していて便利
・ 美しい自然が多い
・ ご当地グルメの充実
私の母国中国は国土面積が世界で4番目に大きいだけではなく、人口も14億人と世界で最も多い国です。そんな中国では（皆さんもニュースなどで見たことがあると思うのですが）学生の頃から厳しい受験戦争があり、社会人になっても常に競争社会の荒波にもまれながら生活をしている人が多いため、中国検索シェア率第1位の百度（バイドゥ）を使って多く使用されている言葉を検索すると、
・「精神内耗」 （精神的なエネルギーの消費）
・「我太難了」 （キツイ、限界）
・「996」 （朝9時から夜9時まで働く生活を週6日間）
といったストレスに関する言葉がたくさん出てきます。
特に大都市「北京」「上海」などで働いて生活をしている人のスケジュールは「起床→出社→仕事（会社によって残業の可能性も）→帰宅→就寝」というスケジュールなので、休日に家に引きこもって睡眠不足を補ったりして、リフレッシュするために旅行へ出かけたり自然と触れ合ったりする時間はゼロという人も多いそうです。
さらに、ここに追い打ちをかけたのが「新型コロナウイルス感染症」です。あの頃は日本とは違い外出することが許されず厳しいコロナ政策を実施していたため、心身ともに疲れきった人の間では「自然とふれあいたい」「非日常を感じたい」という思いが強くなりました。その結果、新型コロナウイルス感染症終息後はキャンプやハイキングが検索ワードのトレンドとなり、中国国内でアウトドアブームになりました。
しかし、先程もご紹介させていただいたとおり、中国は本当に広いです。自然を求めて移動しようとすると新幹線や飛行機を使っても膨大な時間をかけて移動しなければなりません。でも、日本は違いますよね？ 都心からのアクセスが便利な場所に、美しい自然がたくさんあります。茨城県つくば市なら東京からつくばエクスプレスに乗って最短45分！！これは自然を求める中国人にとってとても魅力的です。ちなみに、茨城県つくば市には、つくば市で生活をしながら東京へ通って仕事をしている人もたくさんいます。もし、週末や特別な日に少し旅行気分を味わいたいなら茨城県はとても魅力的です。
このほか、高層ビルに囲まれた都会で生活をしていると自然をゆっくり楽しむことは難しいと思うのですが、茨城県はとても自然豊かな県です。海、湖、川、滝、森、山、谷、温泉、全て揃っています！（それなのに認知度が低いのはなんで！？苦笑） 旅行が趣味で有名なところは行き飽きた！誰も知らないような場所へ行ってみたい！と思う人達にとって、茨城県ほど全ての願望を叶えられる場所はありません。さらに、昔ながらのご当地限定グルメも豊富なのが茨城県です！！この点だけをみても、リフレッシュしたい、非日常を体験したいという人達にとって茨城県はとても魅力的な場所だとおもうので、次は茨城県の中でも特におすすめの場所を3つ紹介したいと思老います。
■魅力たっぷりな茨城県の中で私がオススメしたい場所
①大洗：アクアワールド茨城県大洗水族館
②土浦：つくば霞ケ浦りんりんロード
③つくば：筑波山
①大洗（おおあらい）：アクアワールド茨城県大洗水族館
大洗は、茨城県の海岸線のほぼ中央に位置する港町です。太平洋に接していて北関東最大級の広さを誇る大洗サンビーチ海水浴場があり、サーフィンもできます。この海のおかげで、マリンスポーツを楽しむだけではなく新鮮な海の幸をお腹いっぱい味わえる場所も豊富に揃っているので、ここへ行けば観光とグルメの両方を楽しむことができます。そんな大洗町で私が1番オススメしたい場所がアクアワールド大洗水族館です。
ここへは日本人の先輩に車で連れてきてもらったのですが、つくば市から車を1時間走らせてたどり着いた瞬間、目の前に現れた巨大なイルカの彫刻と真っ青な海のコラボレーションに私達は心を奪われました。とくに、一緒に来たロシア人の友人は「海」そのものを殆ど見たことがなかったので私達よりも更に感動していました。そして、館内へ入るとマンボウやラッコなど約580種、68,000点の生物を見ることができるのですが、ここの水族館は飼育しているサメの種類が日本で1番多いなど「日本で1番の●●」がたくさんある水族館なので、どのエリアを見ても楽しむことが出来ます。私達4人は館内の隅々まで見落とすことがないよう1つ1つ写真に収めながらゆっくり水族館を堪能しました。
■アクアワールド茨城県大洗水族館から少し寄り道してみませんか？
大洗水族館から10分くらい歩いたところに、「大洗磯前神社（おおあらいいそさきじんじゃ）」と「神磯の鳥居（かみいそのとりい）」があります。ここは絶景パワースポットとしてとても有名な場所なので、神磯の鳥居を背景に美しい写真を撮るため、若い人たちが長い列を作って待っていたのですが、私達もここまで来たなら1枚素敵な写真を撮ろうと思い20分程待ちました。（仲良しの友達と行けば待ち時間の2o分は一瞬ですね！）大洗水族館まで訪れた際はぜひ！大洗磯前神社まで行ってみてください！
※交通・チケットに関する情報はコチラをご確認ください。
②土浦：つくば霞ケ浦りんりんロード
「つくば霞ケ浦りんりんロード」は、つくば市と土浦市の間に（霞ヶ浦経由）デザインされている自転車専用の道です。ここでは25kmの初心者専用のコースから180kmの完全走破コースまで用意されているので、体を動かすことが好きな人やサイクリングが好きな人は自分のペースに合わせてサイクリングを楽しむことができます。（利用者のニーズに合わせて様々なタイプの道が用意されているは嬉しいですよね！）
2022年10月、茨城県国際交流協会が開催したイベントに参加した際、約30名の留学生が土浦市に集まり初心者コースを体験したのですが、途中、歴史的な観光地や湖を見たり、涼しい風や太陽の光に包まれながら半日体を思いっきり動かしたりすることができたので凄くリフレッシュすることが出来ました。
■つくば霞ケ浦りんりんロードはココが凄い！
みなさん、驚かないでくださいね。なんとつくば霞ケ浦りんりんロードには休憩所やトイレ、自転車の空気入れができる場所、レストラン全て揃っています！！（こんなにサービスが充実している場所が他にありますか？）毎日何時間もパソコンの前に座り、沢山の仕事や勉強に追われる日々を過ごしているのなら、一旦仕事や勉強のことは忘れ、サイクリングのことだけに没頭してみましょう！そうすれば心や頭の中がスッキリするので、きっと仕事や勉強も効率よくこなすことができますよ！
※アクセス情報や自転車のレンタルなどは、コチラをご確認ください。
③つくば：筑波山
茨城県まで来たのなら、筑波山は絶対に忘れてはいけないスポットです。なぜなら日本では「西の富士、東の筑波」と富士山と並び称されているからです。しかし、登山と聞くと登山用のグッズも揃えなければならないし、初心者なら登れないと思う人がいるかもしれません。
大丈夫です！！筑波山は標高877mなので、誰でも気軽に挑戦・楽しむことができます。休日に、友人や家族を連れて登ったり、山頂に立って絶景を眺めたりすれば、最高の気分転換になります。私は2021年につくば市へ引っ越してきてから3回登りましたが、何度登っても飽きることはありません。なぜなら、ここでは茨城県の大自然に触れられるだけではなく、友人と交流したり、壮大な景色を撮影したり、筑波山近くの郷土料理やお菓子を堪能したり、筑波山での記憶全てが私にとって宝物になるほど毎回素晴らしい経験ができるからです。どうです？みなさんも筑波山へ登ってみませんか？
※アクセスや登山コースに関する情報は、コチラをご確認ください。（体力にご心配な方は、ケーブルカーもあるので、ぜひ活用してみてください）
■まとめ
都会での生活や観光に少し飽きてきているなら週末は茨城県へ遊びに来てみませんか？今回ご紹介した茨城県の魅力はほんの少しだけなので、実際に訪れたら夢中になるような魅力がたくさんあります。文章や写真だけだと茨城県の魅力は伝わりにくいことが多いと思うのですが、世界中の人が訪れても絶対損をさせない自信があるので、皆さんも１度茨城県へおこしください！茨城県で待っているよ！！