困りごと・悩みごと・面白いこと
2022.12.19

台湾出身の私が日本で生活をしていて困ったこと:雪国での生活

■美しいと思っていた雪国での生活がこんなに大変だったなんて・・・南国育ちの私が体験した極寒の地「群馬」

 こんにちは。台湾の首都「台北」の左下にある新北出身、シュウ カイリンです。前回は「私を夢中にさせた日本学生野球の魅力」について記事を書きましたが、今回は「日本で生活をしていて困ったこと」について書きたいと思います。突然ですが皆さんは豪雪地帯で生活をしたことがありますか?私の母国台湾は雪が降らない国なので15歳で日本に留学するまでは1度も「雪」を見たことすらなかったのですが、日本の高校球児に憧れ高校1年生から群馬県で生活を始めた途端、台湾とは真逆の生活環境を体験することになりました。それでは、私が高校生活で体験した「雪」に関する困ったことについて紹介したいと思います。

■台湾と日本の季節



台湾の場合

・年間を通じて温暖で明確な四季はない
・湿度が高く、肌は潤うが冬になると湿度が高いせいで気温よりも寒く感じる
・雪は降らないが雨は多い

日本(群馬県みなかみ町)の場合

・四季の変化が明確
・アウトドアスポーツの聖地と言われるほどアウトドアスポーツに適した気候
・温暖湿潤気候のため夏は雨が多く平均気温は高くなり、冬は積雪量が増える

■群馬県みなかみ町で生活をしていて大変だったこと



 私にとって群馬県みなかみ町で過ごした高校3年間は何ものにも代え難い大切思い出です。例えば雪の降り積もる中、友達と作った雪だるま、初めて経験したスキー、雪が降り積もった後の美しい山々、何処を切り取っても楽しい思い出の方が真っ先によみがえります。しかし、今となっては苦労した思い出も笑い話にすることができるのですが、人生で初めて体験した大雪には何度も心が折れそうになることがありました。そこで、私が経験した「大雪」で困ったことを3つご紹介したいと思います。

大雪で困ったこと①:移動

 私が通っていた高校は、駅やスーパーに徒歩で向かおうとすると20~30分かかる場所にあったため、自転車は高校生活の必需品でした。しかし、群馬県みなかみ町の冬は12月から2月にかけて尋常じゃないくらい雪が降り積もるため、必需品である自転車を全く使用することができなくなってしまいます。上に掲載している写真をご覧ください!!凄く雪が積もっていますよね?しかし、この雪はただ降り積もっているのではなく、車や人が通るたびに何度も何度も踏みつけられ、固くなり、氷のように滑りやすくなっているため、歩く時も最善の注意を払わなければなりません。こんな時期はたとえ目的地が離れていたとしても自転車を利用したいなんて思わないですよね。かといって、徒歩で向かうには過酷すぎる。最初は雪が降るたびに感動していたのですが、このことに気付いてからは雪が嫌いになりそうでした。

大雪で困ったこと②:野球練習に影響がでる

 私の高校生活は野球一色だったのですが、雪が降っている間は外でのトレーニングができなくなってしまうため、冬はグラウンドの隣にある室内練習場や少し離れた場所にある学校のドーム型室内運動場を利用して筋肉トレーニングをしていました。皆さんはこれを聞いて「室内でのトレーニングなら温かくて楽だよね?」と思いませんでしたか?実は冬のトレーニングで最も過酷なのは10分かけて校舎から離れたドーム型室内運動場へ移動する時間なのです。たった10分、されど10分。ただ雪が降っているのではなく強風も吹き荒れる中10分かけて移動するので、それを約3カ月間続けるとなると大変ですよね。あの頃は無我夢中でトレーニングに励んでいたのですが、今思うとあの時間をバッティング練習や他のトレーニングに充てられていたら沢山練習できたのにと思います。

大雪で困ったこと③:寒さに慣れることができない!!!

 私は冬でも比較的温かい日が多い台湾出身です。そんな気候の中で15年間過ごしてきた私にとって全国的に見ても屈指の豪雪地帯と言われている群馬県みなかみ町の冬はまるで拷問を受けているような寒さでした。なぜなら町内が日本海側気候と太平洋側気候の境目にあるため、風が強く、冬の間はこの町だけ取り残されたような深い雪に包まれてしまうからです。大雪と強風が重なる日は寒さを通り越して痛みに変わり、指先を少し曲げただけでも激痛がはしります。さらに、寒さに体が慣れていないせいで体調を崩すことも多く、大好きな野球や勉強に影響がでてしまうこともありました。

 では、人生初の大雪に対して私はどのように乗り越えてきたのでしょうか?次は大雪解決策についてご紹介したいと思います。

■群馬県みなかみ町のような豪雪地帯で大雪に遭遇したらやってみよう!

大雪対策①:移動



・雪道を歩く時は、人が沢山通って踏み固まった道よりも新しい雪が積もっている場所を歩く

理由人が踏み固めた道は凍結していることが多いため、滑って怪我をすることがあります。しかし新雪の上は凍結している道よりも滑りにくくなるため、歩く時は人が踏み固めた道を避けて歩いてください。

・雪道を歩く時は小幅で少し前のめり姿勢を保ちながら歩く

理由普段と同じ小幅で歩いてしまうと凍結している道では滑って怪我をする恐れがあるからです。さらに前のめりで歩いていなかった場合、お尻から転倒すると腰骨を強打、頭から転倒すると非常に危険なので前傾姿勢を保ちながら小幅で歩くようにしてください。

・靴はスニーカーやヒールではなく、高いグリップ力や防水性、保温性などを持ち合わせていて機能性に優れている靴を履

怪我をしないためにも、自分のことは自分で守るようにしましょう。

・どんなに身体能力が高く自信があったとしても、怪我をしたくなければ自転車は使わない

理由豪雪地帯で自転車に乗ろうとする人はいないと思いますが、危険なのでやめてください。

大雪対策②:グラウンドが使えない場合と部活で外を移動しなければならないとき



 外を移動する時は徒歩ではなく、小走りで向かうようにすれば体が温まり体温が上がることで免疫力もアップします。この移動時間もトレーニングだと思って1分1秒無駄にすることがないように身体を鍛えてください。外でのトレーニングができない日こそ、自分の大切な身体を作り上げるチャンスですよ!

大雪対策③冷えにくい体をつくる方法(群馬県のような温泉施設がある場合)



 群馬県といえば、日本屈指の温泉大国ですよね?草津温泉 ·伊香保温泉 ·万座温泉 ·奥軽井沢温泉 ·水上温泉 ·四万温泉・・・数えきれないほどの温泉地や自然に湧き出る源泉が沢山あります。そこで、この温泉大国の恵みを利用して体の代謝アップしてみてはいかがでしょうか?私が住んでいた場所は群馬県北部に点在する火山のおかげで湧き出る温泉に入ると神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、健康増進などを治す効果があると言われています。私自身もこの恵のおかげで群馬の冬を乗り越えられたので皆さんも是非、温泉大国日本の自然から湧き出る恵を体験して寒さに強い体を作りましょう!

■まとめ



 

 日本の高校球児に憧れ、15歳で日本へ留学してきた私にとって、雪国での生活は本当に想像を絶する日々でした。この記事を書きながら色々思い返してみたのですが、雪に対して何も知らなかった南国育ちの少年(私)は本当に頑張ったと思います。きっと雪国で育った方なら私の記事を読んで共感してくれるのではないでしょうか?これから雪が沢山降る国や地域への留学、または移住を考えている方は、その場所へ向かう前に地域の特徴を調べて行くようにしてくださいね。私が書いた記事を読んで少しでも皆さんの役に立てたのなら嬉しいです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!

シュウ カイリン

国・地域
台湾
居住地
神奈川県
得意カテゴリ
オススメの場所

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