困りごと・悩みごと・面白いこと
2023.06.08

台湾出身の私が日本で生活をしていて困ったこと:家で料理をすること

 哈囉(ハロー:こんにちは)!台湾出身のチンです。前回は「岡山県のご当地グルメえびめし」についてお話させていただきましたが、今回は私が日本で生活をしていて困った台湾の食文化と日本の食文化の違いや、私の趣味が料理なので、料理が苦手な方でも簡単に作ることのできる「やみつきもやしのナムル」の作り方をご紹介したいと思います。

■台湾の食文化と日本の食文化の違い




 私は6年前に日本人の夫と結婚をして、夫の故郷である日本で生活をするために来日したのですが、日本で生活を始めた頃は食文化や食に対する考え方の違いにとても戸惑いました。たとえば食文化。台湾では、朝早くから夜遅くまで営業をしていて値段も安い軽食店や屋台が豊富なのと、夫婦共に共働きの人が多いので日本のように家でお母さんが作ったご飯を食べる文化がありません。(※家にキッチンが備え付けられていない場合もあります)仮に家で料理をする人がいたとしても年配の人が多いため、自立をしていても料理経験のない人が多いという特徴があります。ちなみに私の実家は母がキャリアウーマンで忙しかったので祖母だけが料理をしていました。

 しかし、日本では共働きの場合でも、家でお母さんが料理をして家族の食事を用意する場合が多いですよね?私は今、夫と4歳になる息子と家族3人で生活をしているのですが、夫は必ず家で晩御飯を食べたい人だったので結婚当初は食文化に対する考え方の違いに戸惑いました。幸い、不安定な味でも文句を言わず完食してくれる夫だったので挫折することなく、料理が趣味だといえるようになるくらいまで頑張ることができたのですが、もしこだわりの強いパートナーだったら心が折れていたかもしれません。

■苦手だった料理のスキルが上がった理由




 私の料理スキルが上がった理由は、北九州で生活をしていた時に地元のお弁当屋さんで働き始めたことがきっかけでした。この頃は料理に対する基礎知識もなかったので本当に1から勉強することになったのですが、自分よりも年上の料理経験豊富な女性達が時間を見つけては美味しい料理の作り方を教えて下さったので、少しずつ料理をすることが楽しくなりました。

■その頃に教わった一品料理

 皆さんに質問です。「卵焼き」を作る時は卵と何を混ぜますか?砂糖だけですか?それとも塩も少し入れて甘さをおさえますか?私はお弁当屋さんで一緒に働いていた方から卵焼きの作り方を習ったのですが、様々な料理を教わった中でも1番衝撃的だった料理がマヨネーズと砂糖を入れて作った「卵焼き」でした。はじめて作り方を教わった時は「マヨネーズ?」と驚いたのですが、マヨネーズを入れたことでコクがうまれ、ふわふわした甘しょっぱい卵焼きを作ることができました。この話を聞いた皆さんも「マヨネーズ?」と思いましたか?このマヨネーズと砂糖入りの卵焼きは想像をはるかに超えるくらい美味しいので皆さんも是非作ってみてください!

■本格的な味をもとめて1から作った台湾料理




 日本で生活している時間が長くなってくると台湾の味が恋しくなってしまいます。そこで食べたい台湾料理を検索して自分で作ることにしたのですが、本格的な味を求めた場合は代用品を使うのではなく、1から自分で作らなければなりません。たとえば餃子の皮!日本で販売されている餃子の皮は焼き餃子専用で薄いものが多いため台湾名物水餃子を作るためにはモチモチっとした皮になるように1から作る必要があります。何度も何度も失敗を重ね、心が折れそうになる時もあったのですが、自分が思い描いていた水餃子が完成した時は大きな達成感を得ることができました。

 その後は台湾料理作りも飽きてきて、夫の好きな料理にも挑戦するようになったのですが、自分で作れる料理の幅が広がると、苦手だった料理も楽しくなり、自分から他の料理も作ってみたいと思えるようになりました。外国で生活をすると母国とは違う文化に触れることが多くなり苦手なことは避けてしまう事が多いと思うのですが、1つ1つ乗り越えていけば自信をもって外国でも生活をすることができるようになるので、留学生の皆さんもどんどん新しいことに挑戦してみてください。

■私が得意な料理はコレ!「やみつきもやしのナムル」




 今は手の込んだ料理も作れるようになったのですが、今回は時間をかけて作る料理ではなく、誰でも簡単に作ることができる1品料理を紹介したいと思います。それは「やみつきもやしのナムル」です。用意する材料は5つ!

・大豆もやし・・・1袋
・ごま油・・・大さじ2
・中華だし・・・大さじ1
・胡麻・・・大さじ1
・ニンニク(チューブでOK)・・・大さじ1

 まず、大豆もやし1袋を電子レンジで2分加熱します。(温度は600w)次に、加熱した大豆もやしと調味料4つ(ごま油、中華だし、胡麻、ニンニク)を和えたら完成です!(笑)簡単ですよね。仕事で疲れて帰ってきても3分あれば作ることができますよ! この料理はバイト先で仲良くなった中国出身の友達と訪れた焼肉屋さんで見つけたのですが、一口食べた瞬間から2人とも箸が止まらなくなったので、家に帰った後にレシピを調べ真似て作ってみました。ちなみにこの時に使用する調味料4つ(ごま油、中華だし、胡麻、ニンニク)を合わせたものは、どの野菜と和えても美味しいナムルを作ることができます!大豆もやしに飽きたらニンジンやブロッコリー、大根、そら豆と和えてもおいしいですよ!皆さんも是非作ってみてください!

■まとめ

 今回は私が日本で生活を始めた頃に困った食文化の違いや、苦手だった料理のスキルが上がった理由、3分で作れる簡単1品料理などを紹介させていただきましたがいかがだったでしょうか?日本で結婚生活を始めた頃は「料理=主婦の仕事」だと思っていたのですが、今では家族3人で美味しいご飯を食べながら過ごせる時間がとても幸せだと思えるようになりました。さらに好きな音楽を聴きながら料理をすれば、料理する時間をもっと楽しむことも出来ますよ!皆さんも苦手なことと向き合って得意になってみてください。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

チン シュウキン

国・地域
台湾
居住地
岡山県
得意カテゴリ
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