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2026.03.09

ミャンマー出身の私が日本で見つけたオススメのツアー:富士山と静岡のわさび堪能ツアー

■ 自己紹介

မင်္ဂလာပါ (ミンガラバー:こんにちは)
 慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)MBA課程1年のティリ・ジン・ミィッ・ピューです。私は、多様な言語や宗教、祭礼文化が共存するミャンマーで生まれ育ちました。そのため、他国の文化にも強い関心を持ち、注意深く観察するようになりました。

 特に日本に対しては、「なぜ日本文化は世界中の人々をこれほどまでに惹きつけるのか」という問いを常に抱いてきたのですが、今回のツアーで葛飾北斎が描いた「富嶽三十六景」を通して富士山の姿に触れ、日本文化の多面的な魅力を改めて実感しました。そこで今回は、その気づきと本ツアーの見どころを皆さんにご紹介したいと思います。

■ 今回のツアーで最も印象的だったこと:北斎特別列車

※ 三島駅~富士宮駅:所要時間45分





 今回のツアーで最も印象的だったことは、日本を代表する浮世絵師、葛飾北斎の描く「富嶽三十六景」が装飾された特別列車に乗りながら、本物の富士山を見た瞬間です。たとえば、北斎が描いた“駿河の富士”として知られる

・「駿州片倉茶園ノ不二
・「駿州大野新田

これらの作品の舞台となった風景とほぼ同じ角度で富士山が視界に現れたその瞬間、私は、ただ景色を見ているのではなく、時代を越えて北斎と同じ風景を共有しているような感覚に包まれました。

 何百年もの時を超えて、同じ山を見上げるという体験。これは、美術館では味わえない体験です。私はこの体験と出会うまで伝統は“保存する”ことだけが重要だと思っていました。しかし北斎特別列車で実際に体験したことで、伝統は保存するのではなく、体験として再編集し、現代に生きる物語へと進化させることが重要だということに気付きました。  列車そのものが移動するギャラリーとなり、伝統と現代技術が織りなす芸術。まさに、日本だからこそ体験できる文化だと感じました。

【参考】
葛飾北斎
富嶽三十六景

■ ツアー全体の簡単な概要 (東京発着・所要時間1日)

・ 08:00に東京駅 集合
・ 東海道新幹線で三島駅へ (移動時間:約53分)
・ 北斎特別列車で移動 (三島駅~富士宮駅/約45分)
・ 富士山世界遺産センター 見学 (約50分)
・ 富士山本宮浅間大社 参拝 (約20分)
・ 白糸の滝・音止の滝散策 (約30分)
・ 昼食 (約50分)
・ わさび田見学・すりおろし体験(約30分)
・ 17:00頃に東京駅到着 (ツアー終了)

※ 詳細は公式HPをご覧ください:富士山と静岡のわさび堪能ツアー

■ その他のオススメスポット

富士山世界遺産センター





 富士山世界遺産センターの魅力は、単なる観光施設ではなく 富士山の自然・文化・信仰を立体的に体験できる学びの場である点にあります。

 とくに最上階の屋外テラスから見える富士山は葛飾北斎の浮世絵や歴史的資料で見た富士山と同じ視点で現実の富士山を体感できる場所であり、私が今回のツアーで最も心を奪われた景色でした。

 さらに、建物が逆円錐形のユニークな構造になっているため、展示を見ながら上へと登ることで、短い時間で富士山の頂上を目指す感覚を疑似体験できます。こうした空間設計は、絶景を見せるだけではなく、存在そのものを五感で感じさせる工夫に満ちています。空間設計や体験設計に関心のある私にとって、非常に学びの多い場所でした。

富士山本宮浅間大社




 富士山本宮浅間大社の魅力は、単に美しい景観を見るだけでなく、自然と信仰が一体となった場所である点にあります。じつはミャンマーにも富士山と同じように山岳信仰の聖地として、多くの巡礼者が訪れる神聖な山があります。名前はポッパ山というのですが、両者に共通するのは、人々が自然そのものを神聖な存在として尊び、歴史や文化の中で特別な意味を与えてきたことです。

 そのため、自然と信仰の結びつきを重んじる文化圏の人にとって、この場所は初めて訪れても心の底から身近に感じられる、特別な体験の場所だと思いました。

白糸の滝・音止の滝




 白糸の滝や音止の滝の魅力は、整備された遊歩道や散策路があり、誰でも安心して観光できる点にあります。たとえば、東南アジアで最も美しい滝の一つと評されるミャンマーの「ハイパー滝」は、アクセスが悪く、簡単に訪れることができません。しかし、白糸の滝や音止の滝は、展望台や遊歩道が整備され、滝までの道も平坦で安全です。そのため、年齢や体力に関係なく、多くの人が滝の美しさを楽しむことができます。

 さらに、この地域では美しい自然を損なうことなく観光地として整備されており、神聖な空間も保たれています。世界的に見ても非常に珍しい光景ですが、日本では自然保護と観光の両立が当たり前のように実現されています。私は白糸の滝や音止の滝を訪れ、改めて日本の自然保護に対する考え方に深く感銘を受けました。

④ わさび田





 わさび田の魅力は、自然と調和した美しい景観の中で、わさび栽培の見学や、実際に擦りおろしての試食体験ができる点にあります。とくに今回訪れたわさび田では、国内でも最高級とされ、市場にはあまり出回らない「真妻わさび」が栽培されており、料理人や食通にとっては、どこよりも訪れたい場所だと思います。

 この日、私は初めて自分で本わさびを擦りおろし、ご飯と一緒にいただきました。口に入れた瞬間、爽やかで刺激的な辛さと奥深い甘みが広がり、これまで知っていたわさびの概念が一瞬で塗り替えられる体験でした。

■ ツアー参加時の注意点・アドバイス

★ 歩きやすい服装・靴で参加する
今回のツアーではよく歩きます。
さらに、白糸の滝や音止の滝、わさび田の遊歩道などは水しぶきや湿った道もあるため、防水機能のある靴やスニーカーがおすすめです。

★ 事前に富士山の歴史や富嶽三十六景について調べておく
少し調べておくだけで、景観や名所への理解が深まり、ツアーの体験価値が何倍にも広がります。

★ 現金を持って行く
ツアーで訪れる場所は現金のみ対応の所も多いです。
そのため、普段電子決済が多い方は、必ず現金を用意しておきましょう。

■ まとめ




 自己紹介で述べた「なぜ日本文化は世界中の人を強く惹きつけるのか」という問いに、今回のツアーは一つの答えを与えてくれました。

 北斎特別列車で時代を超えて富士山を眺め、世界遺産センターや富士山本宮浅間大社でその歴史と信仰を知り、白糸の滝やわさび田で自然と人の営みに触れる。日本文化の魅力は、単に“美しい”からではなく、自然・信仰・芸術・食が一つの物語としてつながり、今も体験として息づいている点にあるのだと実感しました。

 私は将来、今回の経験を原点として、日本の魅力を戦略的に世界へ届ける事業を立ち上げたいと考えています。そのためにも、この問いへの探究を続けながら、日本文化の価値を世界へ橋渡しできる存在へと成長していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※今回ご紹介した「富士山と静岡のわさび堪能ツアー」に興味のある方は公式ホームページをご覧ください。→ 富士山と静岡のわさび堪能ツアー












ティリ ジン ミィッ ピュー

国・地域
ミャンマー
居住地
神奈川県
得意カテゴリ

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