■自己紹介
你好丫(ニーハオ:こんにちは)2023年7月に中国の南方から留学してきた黄芩(コウキン)と申します。私は、家庭の事情で高校を中退し、大学進学を諦め、社会人として働いた経験があります。しかし、どんなに困難状況でも私の人生を絶対に諦めたくなかったので、働きながら母国に近い日本の言葉を約1年半独学で学び、日本語能力試験N1に合格することができました。さらに、学士の資格も取得し、昨年の7月からは日本への留学も叶え、大学院受験の準備をしました。今ふりかえってみると、あの頃は本当に過酷な日々でしたが、あの経験が今の私を支えていると思います。
ちなみに、今年の3月には日本語学校を卒業し、4月から青山学院大学の国際マネジメント 研究科へ進学しました。私は、これからも一歩ずつ自分の夢に向かって挑戦し続けていこうと思います。
■東京でクジラに遭遇できる場所があることを知っていますか?
その場所とは、羽田空港から飛行機で約50分、または東京・竹芝客船ターミナルから大型客船で約10時間の所にある東京の島、「八丈島」です。とはいっても、東京から約280kmも離れているので“東京の島”と聞いても正直ピンとこないのですが(苦笑)、私と同じ中国からの留学生5人で初めて訪れた八丈島は、普段都会で生活していると見ることのないクジラや、美しい自然と出会える最高の楽園でした。そこで、この記事を読んでくださっている皆様に八丈島の魅力やお得な情報をご紹介したいと思います。
■魅力①八丈島に富士山!?山頂で「お鉢めぐり」しながら360度の絶景を体験できる
八丈島には富士山に似ていることから「八丈富士」と呼ばれる標高854mの美しい山があることを知っていますか?私たちは今回、八丈富士でハイキングすることを1番楽しみにしていたので、八丈島に着いたその日に登ったのですが、天気にも恵まれ、これぞ絶景と言わんばかりの景色を堪能することができました。
さらに、山頂では富士山と同じように火口の周りをぐるりと一周する「お鉢めぐり」を体験したのですが、吸い込まれそうなくらい真っ青な空や海と、空を心地良さそうに漂う雲を眺めながら贅沢な時間も過ごすことができました。これは、都会で生活をしていると絶対に体験できない時間です!
八丈富士(854m)は、スカイツリー(634m)+六本木ヒルズ(238m)くらいの大きさなので、登山口から片道1時間弱くらいで登ることができます。(※階段の数でいうと1280段)気軽にハイキングを楽しめる高さなので八丈島へ訪れた際は是非登ってみてください。ちなみに、山頂には電波が通っているので携帯が使えます。私たちは母国にいる家族や友達に電話をかけ、山頂から春節の挨拶をしました。(※私たちが八丈島へ訪れた時期は中国の春節(旧正月)だったので電話をしました)
■八丈富士でハイキングする時の注意点
※登山口の入口にはQRコードを読み取って登山届をmailで提出する場所があります。八丈富士は比較的登りやすい山ですが、天候が急変する可能性があるので、必ず登山届を提出しましょう。
※八丈富士周辺にはトイレや水道がありません。(※登山口周辺にもありません)往復時間は3時間くらいかかるので、事前にトイレを済ませておきましょう。
※八丈富士山頂までの道(階段)はガタガタしています。普段運動しない方にとっては体力を奪われる原因になるので、ハイキング専用の靴で登るようにしましょう。(※怪我にも注意)
※八丈富士へ登る際は、大きな荷物は持って行かず、なるべく軽装で行きましょう(私たちは飲み物と携帯だけを持って登りました)
※「お鉢めぐり」は時計回りに巡るというルールがあります。逆走しないようにしましょう。
■魅力②絶景を眺めながら温泉体験ができる
八丈島には温泉施設が7箇所あり、地元の方たち曰く、地元民は「樫立向里温泉ふれあいの湯」、観光客は「末吉温泉 みはらしの湯」を好むそうなのですが、2日目に「みはらしの湯」へ行ってみると、その理由がわかりました。なんと、「みはらしの湯」では、青々とした海を眺めながら露天風呂へ入ることができます!八丈島にある温泉施設は7箇所全て高評価なのですが、はじめて八丈島に訪れたのなら、絶対に「みはらしの湯」で露天風呂を体験してほしいです。ただし、夜訪れると暗くて絶景を見ることができないそうなので、日が昇っている時間帯に訪れることをオススメします。
※「樫立向里温泉ふれあいの湯」について詳しく知りたい方はコチラをご覧ください
※「末吉温泉 みはらしの湯」について詳しく知りたい方はコチラをご覧ください
■魅力③クジラと遭遇することができる
八丈島周辺では11月下旬から4月上旬にかけてクジラを肉眼で見ることができます。2日目の朝、私たちが朝食をとっていると、遠くでクジラがジャンプする姿を発見することができたのですが、中之郷にある「足湯 きらめき」で海を眺めながら足湯体験をしていた時も、何度かクジラを発見することができました。気の許せる友達と無料の足湯体験をしながらクジラも観察できるなんて幸せだと思いませんか?この他にも、八丈島周辺ではイルカと一緒に泳ぐ体験ができたり(5月~10月)、クジラをもっと近くで観察したりできる体験ツアーもあるので、興味のある方は調べてみてください。
■八丈島お得情報!と注意点
※八丈島では、2日間バス乗り放題パスと温泉入り放題パスがセットになった「BU・S・PA(バスパ)」という便利なデジタルパスが販売されています。しかも、値段は大人1,000円(小学生500円)です!私達のように運転免許を持っていない方や、八丈島内にある温泉を制覇したい人にとって最強のフリーパスなので、八丈島へ訪れたらすぐ購入することをオススメします。
※このパスは町営バス受付とバス車内で購入が可能です!
※デジタルパスを利用する場合は専用のアプリをダウンロードする必要があります
※八丈島内を走っているバスの本数は少ないので、時間を必ず確認してください
※「BU・S・PA(バスパ)」について詳しく知りたい方はコチラをご覧ください
■まとめ
今回は八丈島の魅力やお得な情報をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?都内から八丈島へ向かう船は夜行便なので、学校や仕事帰りに一旦家へ帰り、旅行の準備をしてから向かうことが可能です。家族や友達と一緒に訪れれば、一生忘れられないような素晴らしい体験ができるので、是非訪れてみてください!最後まで読んでくださりありがとうございました!
■おまけ
最後に、私たちの旅(2泊4日)のスケジュールをご紹介します。八丈島へ行く時の参考にしていただけたら、嬉しいです!
【2月9日(金)】 この日の目的:移動
PM09:30…東京都港区にある「竹芝客船ターミナル」集合
PM10:30…出港(大型客船/片道約10時間)
【2月10日(土)】 この日の目的:“八丈富士”登山と温泉
AM08:55…八丈島到着
AM09:30…民宿に荷物を預ける
AM10:30…コーヒーハウスでブランチ
PM03:05…八丈富士山頂(854m)に到着(※片道所要時間1時間~1時間半)
PM05:50…夕食
PM06:30…ふれあい温泉
PM08:30…民宿へ戻る
【2月11日(日)】 この日の目的:クジラ観察と温泉巡り
AM09:30…コーヒーハウスで朝食(※ココでも鯨を発見!)
PM12:00…中之郷へ移動(※バスで移動)
PM12:30…藍ヶ江港周辺を観光
PM01:30…無料の足湯施設「足湯きらめき」で足湯体験しながらクジラ観察
PM02:30…軽食タイム
PM03:30…名古の展望台
PM05:00…末吉温泉「みはらしの湯」(※景色が最高!)
PM07:30…海鮮料理を食べる
PM09:00…民宿へ戻る
【2月12日(月)】 この日の目的:移動
AM08:30…コーヒーハウスで朝食
AM09:00…出港(大型客船/片道約10時間)
PM07:00…東京都港区にある「竹芝客船ターミナル」到着