Selamat siang!(セラマットシアン=こんにちは)。インドネシアの首都ジャカルタや、港湾都市スラバヤに続くインドネシア第3の都市バンドン出身のアマンダです。インドネシアはかつてオランダから約340年もの間、植民地支配を受けた後に独立した国なので、私の故郷バンドンにはオランダ植民地時代の建築物が多く残されているのですが、その建築物や街並みがフランスのパリに似ていることから「Paris van Java=パリ・ヴァン・ジャヴァ(ジャワのパリ)」と称されています。この他にもエメラルドグリーン色に輝く「Kawah Putih(カワプティ)」という名前の火山湖や、天然温泉が有名で、美しい自然や多くの観光スポットでの癒しを求め、国内外から沢山の観光客が訪れる街です。
私は幼い頃から日本と縁があり、鹿児島県で2年、愛知県で4年、生活をしていたことがあるのですが、日本語の基礎は全てその時に通っていた日本の小学校で学びました。その後、インドネシアへ戻り、大学へ進学する前はインドネシアにある日本の銀行で日系企業の営業担当として働き、インドネシアの大学へ進学した後は交換留学で茨城県つくば市にある筑波大学で1年、京都府京都市にある同志社大学大学院で経営を学びました。現在はまだ同志社大学大学院に在籍中ですが、卒業後は日本で数年間経験を積み、帰国後はインドネシアにある日本企業専門のコンサルタントとして働くのが夢です。
■天狗伝説が残る鞍馬寺をご紹介!
みなさんは天狗(てんぐ)を知っていますか?天狗とは、日本に古くから伝わる伝説の生き物で、山の神様、または山の妖怪と言われています。海外でも人気の日本のアニメ「鬼滅の刃」の中で、主人公の竈門炭治郎を育てた鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)というキャラクターを知っていますか?彼が顔を隠すために付けていたお面が天狗の顔で、真っ赤な顔に長い鼻が特徴です。この天狗は先程もご紹介したように、伝説の生き物ですが、その天狗が実在したとされている場所が今回ご紹介する鞍馬弘教の総本山「鞍馬寺(くらまでら)」です。この場所は京都駅から電車やバスをつかって1時間弱かかるのですが、どの時期に訪れても違った景色を楽しめることや、今から20年前に公開された人気アニメ「名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)」という作品の聖地としても有名なので、毎年たくさんの観光客が訪れます。私は昨年、京都で大雪が降った日にこの場所へ訪れたのですが、真っ白な雪景色の中で見た鞍馬寺はとても神秘的でした。そこで、今回はその時に感じた鞍馬寺の魅力やオススメスポットをご紹介したいと思います。
■鞍馬寺の魅力
①大自然の中をハイキングしながら楽しむことができる
②この場所の歴史や宗教について学ぶことが出来る
③アニメ「名探偵コナン」が好きな人は聖地巡礼としても楽しめる
鞍馬寺は洛北の山間にあります。そのため、普段は大自然に包まれながらハイキングやトレッキングを楽しむことができるのですが、私は大雪が降った日に訪れたので、滑りやすくなっている道に気を付けながら登るのはとても大変でした。しかし、鞍馬寺までの道には途中、休憩スペースやベンチが用意されているので自分のペースに合わせて登ることが出来ました。鞍馬山の中には複数の社殿があり、お参りや見学しながら登って行くことができるので、体力に自信のある方は歩いて本殿まで向かうことをオススメします。
※歴史や宗教について学べる場所は記事の後半でご紹介します!
アニメ名探偵コナンシリーズの7作目「迷宮の十字路(クロスロード)には、
・叡山電鉄 鞍馬駅(えいざんでんてつ くらまえき)
・鞍馬寺仁王門前の階段(くらまでら におうもんまえ の かいだん)
・僧正ガ谷不動堂(そうじょうがたに ふどうどう)
・木の根道(きのねみち)
・鞍馬寺西門(くらまでら にしもん)
などが登場するのですが、アニメと同じ風景を見ることが出来るのでオススメです!まるでアニメの世界に入ったような感覚を体験したり、作品と同じ角度で写真撮影をしたりすると他では体験することのできない特別な時間を過ごすことができます。
■鞍馬寺のオススメススポット
宇宙のエネルギーが集まる場所!?「金剛床(こんごうしょう)」
※祀られている神様:毘沙門天(びしゃもんてん)、千手観音(せんじゅかんのん)、護法魔王尊(ごほうまおうそん)
金剛床は本殿金堂前に広がる石畳のことです。ここは宇宙のエネルギーが集まるパワースポットとして有名なので観光客も多いのですが、とても神聖な場所なので、訪れた時は騒がないようにしてください。ちなみに、悪いことが続いている人がこの場所へ訪れると、この場所に祀られている護法魔王尊が負のエネルギーを吸い取ってくれるとされているので、悪いことが続いている人は是非お参りしてみてください。
※2046年に訪れると60年に1度だけ丙寅(ひのえとら)の年に公開される仏様をみることができます。あと23年先の話ですが、60年に1度、つまり生きている間に1度しか見ることのできない仏様を拝むことができるので、2046年!覚えていたら是非お参りに行ってみてください。
お寺の歴史を学べる霊宝殿(鞍馬山博物館)
ここは鞍馬寺の本堂から奥の道に入って少し登った場所にあるのですが、
・1階では鞍馬山の動植物に関する展示
・2階では国宝の経筒、石宝塔などを展示する寺宝展観室と日本の有名な作家、与謝野鉄幹・与謝野晶子の遺品等を展示する与謝野記念室
・3階では国宝の毘沙門天立像・吉祥天立像・善膩師童子立像、国重要文化財の聖観音菩薩立像などが安置されている仏像奉安室
を見ることができます。※入山料とは別に入館料がかかります
他の場所では見ることのできない鞍馬山の自然、歴史、文化、宗教に関する貴重なものが展示してあるので、この場所へ訪れるだけで鞍馬寺について深く学ぶことが出来ます。
■鞍馬寺へ行くときの注意点
※鞍馬寺は急な登坂、下り坂があるので、ココへ行くときは必ず動きやすい靴で行くようにしてください。特に女性はヒールの高い靴で訪れると怪我をする可能性があるので、気を付けてください。
※もし、ヒールのある靴を履いてきてしまった場合や、歩いて本殿まで行くことが難しい方は、仁王門から鞍馬寺の本殿金堂は坂が多く、階段も多いため(徒歩約30から40分かかります)仁王門から乗ることのできる鞍馬寺が運営するケーブルカーをご利用ください。これを使えば2分ほどで多宝塔駅まで到着します。そこからは少し歩かなければいけないのですが、徒歩10分ほどで参道頂上まで行くことが可能です。
※ケーブルカーの片道料金は大人200円、小学生以下の子供100円です
■まとめ
今回は私が住んでいる京都府の中で1番オススメしたかった場所、鞍馬寺をご紹介させていただきましたがいかがだったでしょうか?春は梅の花や桜、夏は青々とした新緑、秋は燃えるように赤く染まる紅葉、冬は雪化粧をまとった鞍馬山。鞍馬寺は四季折々の景色が楽しめるだけではなく、日本の文化や歴史も一緒に学べる場所なので1度訪れると何度も何度も行きたくなります。今回はご紹介をしなかったのですが、この他にも、少し離れた場所には貴船神社もあるので鞍馬寺へ訪れたら一緒に貴船神社へお参りするのもオススメです。(※貴船神社は「名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)」でキービジュアルとして登場した場所です)皆さんも是非、京都へお越しの際は鞍馬寺へ行ってみてください!最後まで読んでくださり、ありがとうございました。