インタビュー
2022.11.04

台湾出身の私が日本で生活をしていて困ったこと:家探し

簡単なプロフィール

■名前:ルーミンイ
■国籍:台湾(台北)
■日本での生活:3年目
■現在:立命館アジア太平洋大学国際経営学部の学生

■日本を留学先に選んだ理由を教えて下さい

 1つ目は「お金」です。欧米を留学先に選んだ場合、学費だけではなく、生活費や交通費などアジアとは比べ物にならないくらい高いので勉強だけに集中できる環境を求めるなら日本だと思いました。それに、夏休みなどの長期休暇を利用して実家へ帰る場合、飛行機代だけではなく、移動時間も短いので帰りたい時に帰れるということが凄く魅力的だと思いました。2つ目は、「女性が1人で留学しても安心できる環境」です。私個人の感覚だけではなく、実際に他の国と比較すると日本は犯罪が少なくインフラも整っているので、安心して生活をすることができると思いました。3つ目は、「日本には好きな物が沢山ある」からです。私の家族は全員、旅行先を選ぶ時に日本を選ぶことが多く、実際に家族と一緒に旅行で日本へ訪れたことがあるのですが、私がもっと日本語を理解できるようになれば様々な日本文化を家族に教えてあげることができると思ったのと、私自身日本の異世界系アニメや漫画が好きなので、このような理由から日本を留学先に選びました。

■日本で生活をしていて困ったことを教えてください



 日本で生活をしていて困ったことは「家探し」です。留学して1年間は寮生活だったので困ることはなかったのですが、1年後、いざ自分1人で生活をするために家探しをやってみると、家を選ぶ時の基準が全くわからなかったので凄く苦労しました。しかも、私が家を探していた時期は2020年9月。コロナ感染症拡大真っ只中だったので、最初は友達とルームシェアをする予定でしたが、それもできなくなってしまい大変でした。

■実際に家探しをしてみて、台湾と違うと感じたことを教えて下さい





日本の家には家具家電がついていない
 台湾と日本の家探しで1番違いを感じたのは日本の家は「家具家電がついていない」ということです。台湾では家具家電付きが基本ですが、日本は何も家に設置されていないことの方が普通ですよね?台湾では必要最低限の物を持って引っ越しすれば、すぐ生活を始めることが出来ますが、日本は家具家電を揃えなければならないので、1人暮らしをする時に購入しなければならないものが多くて日本の引っ越しはお金がかかると思いました。※台湾の場合、設備確認票に記載されている家具家電は必ずオーナーへの返却が必要です。







日本では直接不動産屋に行って物件を探してもらう方がいい
 日本では家探しサイトを見て選ぶのではなく、直接不動産屋に行って物件を探してもらった方がいいと大学の先輩達からアドバイスされたのですが、台湾では不動産屋さんを介してやり取りするのではなく、家探しサイトなどを見て直接大家さんと交渉をします。実際に日本で家探しをして、自分が選んだ家に住んでみてわかったことが沢山あるのですが、先輩達が教えて下さったとおり、次引っ越しをする場合は妥協せず不動産屋で自分の理想に合った物件を探すことが大切だということに気付きました。





日本は礼金が必要
 台湾の場合、「押金(ィア ヂィン)」が日本の「敷金」と同じだと後でわかったのですが、日本の場合は家を借りる時に「礼金」を払う場合がありますよね。部屋を貸してくれている大家さんに「ありがとうございます」という理由で「礼金」を払わなければならないことがあると知った時は台湾にはない制度なので驚きました。

■今の家に決めた理由はなんですか?

 あの頃は初めての家探しだったので、選び方もわからず、友達が近くに住んでいたことと、スーパーが近くにあったという理由で選びました。やはり、はじめての1人暮らしですから、何かあった時に頼れる友達が近くに住んでいるということは心の支えになりました。

■実際に自分で選んだ家に住んでみて何か困っていることはありますか?

騒音やタバコのにおい
 隣に住んでいる人の騒音やタバコのにおいに困っています。実際に住むまでは気づかなかったのですが、今住んでいる家は部屋の壁が薄いので夜になると近隣の人達の生活音が凄く気になってしまいます。後、隣の家に住んでいる人はタバコを吸うので、洗濯物にタバコのにおいがついたり、窓を開けるとタバコの煙が部屋の中へ入ってきたりするので凄くストレスが溜まります。

設置されていたエアコンが古い
 家を借りる時にエアコンがついている部屋を選んだのですが、設置されていたものが古かったので何度も修理をすることになってしまいました。次に家を借りる時は、エアコンが設置してあるからOKではなく、新しいものなのか、ちゃんと利用することができるものなのかもチェックしようと思いました。

真冬の時期に突然お湯が出なくなった
 これは困っていることではなく、今は解決したことなのですが、冬の時期に突然お湯が出なくなったことがありました。しかも、「安心サポート」に修理を頼んでも、すぐ修理をしてもらえなかったのでお風呂に入ることも出来ず、あの時は本当に慌てました。しかし、近くに住んでいた友達が自分の家のお風呂を貸してくれたので、なんとか乗り切ることができたのですが、これも騒音やエアコンと同じで、次に家を決める時はしっかり確認をしようと思いました。

■最後に、これから日本へ来る留学生にアドバイスをお願いします

 私が留学した大学の場合は大学の先輩達がいらなくなったものを譲ってくれるコミュニティがあったので、必要な家具はそこで譲ってもらうことができました。たぶん、他の大学でも同じようなコミュニティがあると思うので、諦めて全て購入するのではなく、学校のコミュニティサイトを利用すると引っ越しする際にかかる初期費用をおさえることができますよ。この時の注意点は、必ず譲ってもらう前に「現物を確認させてもらうこと」と「大きな家具を譲ってもらう場合は配送してもらえるのか確認すること」が大切です。画像だけだと壊れていたり、食器の中に虫が入っていて使えなかったりすることがあるので・・・(苦笑)必ず現物を確認してから譲ってもらうようにしてくださいね。後は、家を借りる時はたとえ面倒だとしても不動産屋に行って、実際に物件を何カ所も見て決めることをオススメします。夏になると直射日光で部屋の中がサウナのように暑くなる部屋や、冬になると風通しがよすぎて冷凍庫のように寒くなる部屋、壁が薄くて近隣の生活音が響く部屋もあるので、しっかり調べてから決めるようにしてくださいね。後、1番アドバイスしたいことは、家の近くに友達が住んでいる方が何かあった時に助け合うことができるので、留学して初めて1人暮らしする時は友達や知り合いが住んでいる家の近くで家を探した方が安心できますよ。

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