グルメ
2022.07.20

香港出身の私が日本で見つけたオススメグルメ:東京都高田馬場のトンカツ専門店「とんかつ ひなた」

■旅行先の京都で食べた1杯の親子丼が私の味覚を変えた。素材の味を極限まで引き出すことのできる板前さんが作る絶品とんかつ専門店をご紹介!!

 きっかけは2018年に旅行先の京都で食べた1杯の親子丼でした。あの親子丼と出会うまでの私は、母国香港で食べていた日本料理の味が本場の味だと信じて疑わなかったため、京都の老舗で親子丼を口にした瞬間、卵本来の旨味や柔らかさ、出汁の豊かな風味、山椒の爽やか香りに衝撃を受け、私が今まで香港で食べていた日本料理は一体何だったのかと愕然としました。香港にも日本と同じように「蛋撻(エッグタルト)」「菠蘿包(パイナップルパン)」「雲吞麵(ワンタン麺)」といった伝統料理はありますが、アジアで最も家賃が高いと言われている香港では、老舗と呼ばれていた店や専門の料理人が年々減り、かわりに知名度の高いファーストフード店が増加したため、昔ながらの味を引き継ぐ店を探すことは困難な状態です。私は、京都の老舗で板前さんが作った親子丼と出会えたことで、素材の味を極限まで引き出すことのできる料理人が作り出す味と、コンビニやファーストフード店が作り出す味の違いにすら気づいていなかったことに気付くことが出来ました。そこで今回は、京都で親子丼と出会う前の私と同じように、食材本来の味を堪能したことがない人達に、日本で生活するようになった私が1番衝撃を受けた料理、「とんかつ ひなた」の絶品とんかつを紹介したいと思います。

■「とんかつ ひなた」の魅力はコレ!!豚肉本来の味を100%引き出せる板前さんの腕!



 下ごしらえは筋を切る程度で、下味はつけず、叩きもしない。それなのに豚肉が持つ臭みは全く感じることなく肉本来の味を思う存分楽しむことができる絶品とんかつ。一口食べれば、豚肉が苦手な方でも「あれ?私、本当に豚肉が苦手だった?」と戸惑うことでしょう。噛めば噛むほど溢れだす豚肉の旨味汁。「とんかつひなた」の板前さんは一体どんな魔法をかけましたか?

 実は今回、京都ではじめて食べた親子丼ではなく、「とんかつひなた」のとんかつを紹介した理由ですが、香港にも「焗豬扒飯(ベイクドポークチョップライス)」や「脆皮燒肉(クリスピーローストポーク)といった豚肉を使った料理は色々あります。しかし、見た目は美味しそうに見えても、口に入れた瞬間に感じる豚肉特有の獣のような臭いや、かたい食感を感じることが多かったため、私は日本へ留学するまで豚肉を使った料理が苦手でした。そんな私が、今では好んで豚肉を食べ、他の人にも是非食べてもらいたい!と紹介をしている。豚肉を食べられなかった頃の私を知っている人達が今の私を見たら、きっと信じることができないでしょうね(笑)

■「とんかつ ひなた」初心者の方にオススメする料理はこれ!!「特選リブロースかつ定食」!!

 とんかつ ひなたで使用している豚は、すべて14種類のハーブを飼料に育った宮城県産の漢方豚を使用していて衣は薄めなので、正直、どの部位を注文しても一口目から豚肉本来の味を堪能することができるのですが、「とんかつ ひなた」初心者の方には「特選リブロースかつ定食」をオススメします。

※最初の一切れはお店のオススメ通り、何もつけずに食べてみてください。二口目はインカ天日塩、またはオリーブオイルで食べてみてください。通常の塩より少し辛く感じるインカの天日塩を使えば、豚肉の甘さをより際立たせることができ、オリーブオイルを使えば、豚肉の甘さをよりマイルドに感じることができますよ。

■私がオススメする調味料はこれ!特選メニューについてくる「トリュフ塩」

 お店こだわりの「オリーブオイル」、高知県の「あまみ塩」、少し辛めの「インカの天日塩」と一緒に食べても美味しいのですが、私のオススメは特選メニューについてくる「トリュフ塩」です。口に入れた瞬間、鼻から抜けるトリュフ塩の鮮烈な香りが肉の旨味をひきたたせ、噛めば噛むほど溢れだす濃厚な肉汁に箸が止まらなくなってしまいます。私はこの組み合わせの味を知ってしまったので、今後もし明治維新前の日本のように「肉食禁止令」が発布されてしまったらと思うとたえられる自信がありません。中毒性のある組み合わせなので、特選メニューを注文された方は是非トリュフ塩と一緒に召し上がってみてください。

■最後に



 親子丼でもとんかつでも、日本料理には昔から続く伝統の味や技術力があり、本格的な老舗がたくさんあるのは日本人にとって誇らしく、素晴らしいことだと思います。今は日本語を学ぶことが最優先なので、学校の課題が多く、なかなか旅行へ出かけることができないのですが、時間に余裕が持てるようになったら、日本全国の美味しい和食専門店を探そうと思っています!皆さんも、日本の板前さんがかける魔法を体験しに出かけてみましょう!

■「とんかつ ひなた」へのアクセス

住所:〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2丁目13−9
東京メトロ東西線「高田馬場」駅7番出口より徒歩2分
JR山手線、西武新宿線「高田馬場」駅 早稲田口より徒歩5分
電話番号:03-6380-2424
営業時間(ランチ):11:00~14:30(L.O)※ランチタイムサービスは13 :30L.O
営業時間(ディナー):17:00~20:30(L.O) 
定休日:日曜日
予算:ランチ ~2000円 、ディナー ~3000円
支払い方法:カード可(VISA、MASTER、JCB、AMEX、Diners)電子マネー不可
※営業時間・定休日が記載と異なる場合がございますので、ご来店時は事前にご確認をお願いします。

ヨン ホイトン

国・地域
香港
居住地
東京都
得意カテゴリ
グルメ

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