■自己紹介
Xin chào！（シン チャオ：ベトナム語で“こんにちは”） ベトナムからの留学生、グエン・ホアン・フイです。私はこれまで、ホーチミン市外語情報技術大学で日本学科を専攻し、文化、言語、歴史など、日本に関する様々なことを学んできました。なぜなら、将来的には培った知識をもとに、ベトナムで日本学専門の講師として活躍したいと考えているからです。しかし、日本について学んでいくうちに、書物だけではなく実際に日本で生活しながら経験することが私の将来にとって必要不可欠だと思い、2021年に東京の大学へ編入することにしました。現在は経済学の博士課程1年生ですが、卒業後は一度、日本企業や教育関連の分野で働いて経験を積みたいと考えています。そして、将来は日本語や日本の企業経済に関する深い理解を持ち、母国に帰って両国の未来に貢献できる人材となることを目指します。
■世界三大恐竜博物館と称される博物館が日本のどこにあるか知っていますか？
正解は、日本の中部地方に位置している「福井県」です。福井県は日本海に面しており、北は石川県、南は岐阜県、東は滋賀県と京都府に接しています。しかし、日本人の友人に質問しても詳しく知らない人が多く、「福井県には何もない」と思っている人もいます。はたして、本当に福井県には何もないのでしょうか？そこで今回は、自分の目で確かめるため実際に夏の福井県へ行ってみることにしました。すると、面白い出会いや発見がたくさんあったので、福井県立恐竜博物館の魅力や福井県のご当地グルメを皆さんにご紹介したいと思います。
■福井県立恐竜博物館へ向かう前に、福井駅で強大な恐竜を発見！
・巨大な恐竜ロボット（福井駅 西口）
・巨大な恐竜の壁画やトリックアート（福井駅 西口）
・福井県の公式恐竜ブランドキャラクター「Juratic （ジュラチック）」
福井駅に到着したら、真っ先に福井駅西口にある「恐竜広場」へ向かいましょう。なぜなら、ここには獣脚類の中で史上最大級の体格と顎の力を誇る「ティラノサウルス」などの巨大恐竜ロボットがいるからです。さらに、駅の壁には福井県ゆかりの恐竜や、福井県の公式恐竜ブランド「Juratic （ジュラチック）」のキャラクター「サウタン」「ラプト」「ティッチー」などの絵が描かれているため、この場所へ訪れるだけでワクワクすることができます。また、先程ご紹介した「ティラノサウルス」などの巨大恐竜ロボットは、朝9時から夜9時までの間、30分ごとに約３分間の特別な演出がおこなわれ、恐竜たちが動き出すショーを楽しむことができます。これらの恐竜モニュメントは、動きや鳴き声がとてもリアルなので、本物の恐竜に遭遇したかのような臨場感も味わえます。 そこで、駅へ到着したらすぐ恐竜博物館へ向かうのではなく、時間に余裕を持って訪れ、福島駅に住む恐竜たちを探してみてください。（※お気に入りの恐竜たちとの写真撮影もお忘れなく！！）
■福井県立恐竜博物館の魅力
・恐竜の全身骨格を50体
・巨大な原寸大ジオラマ
・生命の誕生から絶滅までをわかりやすく学べる「生命の歴史（2階）」
私が、福井県立恐竜博物館で最も印象に残ったのは博物館の2階にある「生命の歴史」という展示です。なぜなら、この展示では生命の誕生から絶滅していくまでの過程を、化石とジオラマを重ねて詳しく展示していたからです。そのため、恐竜について詳しく知らなくても、どんな見た目だったのか直ぐに理解することができます。また、白亜紀後期の北アメリカに生息した史上最大級のウミガメ「ウミガメ・アーケロン（※全長4.5ｍ）」や、海に生息していた原始的クジラ類「バシロサウルス・ケトイデス（※全長約18ｍ）」などの巨大な恐竜も展示されているため、この展示を見ていると地球という存在の前で自分がいかに小さな存在であるかを強く感じさせられます。
他にも、福井県立恐竜博物館内では、「福井県内で発見された恐竜の化石展示」「動く恐竜と共に巨大ジオラマ再現」「恐竜メニューのあるカフェ」「福井県のPR戦略で生まれた恐竜博士との記念撮影スポット」「福井県立恐竜博物館限定グッズが買えるMUSEUM SHOP」など、大人から子供まで楽しめる場所がたくさんあります。
最後にもう1度紹介しますが、ここは中国の自貢恐竜博物館やカナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館と並び世界三大恐竜博物館と称される博物館です。そのくらい素晴らしい化石やジオラマが沢山展示されているので、こちらも時間に余裕を持って訪れてみてください。
■福島県のご当地グルメも堪能しよう！名物「ソースカツ丼」
この記事を読んでくださっている方の中に「トンカツ」を食べたことがある方は多いと思うのですが、福井県のご当地グルメ「ソースカツ丼」を食べたことのある方はいますか？福井県のご当地グルメ「ソースカツ丼」は、関東で食べるロースカツよりもお肉が薄く、カラっと揚がったロースカツに甘辛いお店特製のタレをたっぷりかけてご飯の上にのせた料理です。私は、運ばれてきたソースカツ丼を見ても全く驚かなかったのですが、一口食べた瞬間、あまりの美しさに数分で完食してしまいました。ちなみに今回ソースカツ丼を食べるために訪れたお店は、福井県で最も有名なソースカツ丼の名店「ヨーロッパ軒」です。ヨーロッパ軒はJR福井駅から徒歩10分のところにあり、創業から100年以上たった今も地元で愛され続けている老舗です。（店内には有名人のサインがずらりと並んでおり、その人気の高さがうかがえます。）福井に行く機会があれば、ぜひこのソースカツ丼を試してみてください。
■福井県立恐竜博物館へ行く時の注意点
・公共交通機関を利用する場合は事前に時間を確認しましょう
・福井県立恐竜博物館の観覧券は事前にホームページで購入しましょう
※来場者が多い場合、当日券が発売されない可能性があります
■まとめ
今回は、福井県立恐竜博物館の魅力や福井県のご当地グルメを皆さんにご紹介しましたがいかがだったでしょうか？福井県は2024年に北陸新幹線が開通して以来、東京からとても行きやすい場所となりました。さらに、お得な乗り放題パスや、割引セールが沢山あるので、上手に計画すれば福井県に隣接する他の県へも安く遊びに行けるとお思います。福井県立恐竜博物館や福井県のご当地グルメに興味がある方はぜひ福井県へ遊びに行ってみてください。きっと心に残る素晴らしい思い出が作れますよ！最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
