エンタメ
2023.09.29

ベトナム出身の私がオススメする日本のエンタメ:折り紙

 Xin Chào!(シン チャオ:おはようございます・こんにちは・こんばんは)ベトナム北部から留学してきたグエン・テイマイフォンです。苗字はグエン、ミドルネームはテイです。普段は友達から「マイフォンちゃん」または「マイちゃん」と呼ばれています。

 私が日本へ留学をしたきっかけは2つあります。1つ目は、日本の大学へ入り就職の幅を広げたかったからです。ベトナムでは大学を卒業してもすぐに就職が難しい状況でした。一方、日本では労働力不足が問題とされており、日本の大学を卒業すればベトナムの大学を卒業した後と比べて就職のチャンスが広がるのではないかと考え、日本へ留学することを決意しました。2つ目は、日本の漫画を通して日本に興味を持っていたからです。私は小学生の頃から日本の漫画「名探偵コナン」が大好きで、その漫画を通して日本の景色や人々、文化に対して興味を持つようになっていたのですが、留学する前から日本に対して興味を持っていたおかげで、2016年の7月に留学してから今まで心折れることなく自分の夢を実現させることができました。現在は日本のIT会社で働いています。将来はもっと日本でビジネスウーマンとして活躍したいと考えています。

■日本の美しい伝統的な遊び「折り紙」を知っていますか?






 私が今回オススメする日本のエンタメは「折り紙」ですと伝えた場合、「え?折り紙って珍しいもの?普通じゃない?」と考える日本人が多いかもしれませんが、ベトナムから来た私にとっては「普通」ではありません。折り紙は非常に素晴らしい日本の文化であり、美しい文化だと思います。また、ベトナム人だけでなく、多くの国々では「折り紙って何?」と知らない人が多いと思います。そこで、折り紙の魅力を伝える前に、折り紙の簡単な説明をしたいと思います。

 “折り紙”とは日本に昔から伝わる伝統的な遊びの名前です。特にお正月や節句などの特別な行事で折り紙を折ることが多く、綺麗な正方形の紙を細かく折りたたんで様々な形や模様を作ります。その他、折り紙には文化や精神的な要素も含んでおり、形や模様には象徴的な意味が付与されることもあります。たとえば「鶴(つる)」。日本では「鶴」を災害祈願や病気快癒として折り紙を折り、相手へプレゼントするという文化があります。さらに日本では3~4歳頃から折り紙を折る練習をするため、子供から大人まで当たり前のように折り紙を折って小物や動物などを作り上げることができます。

 

■折り紙は魔法です






 私が折り紙と出会ったのは2年前の夏、留学生の友達(ベトナム人1と台湾人1人)と私の3人で日本人の知り合いを訪ね田舎へ行った時のことです。食事が終わり、次は何をして遊ぼうかと考えていたところ、日本人の知り合いが「マイちゃん、折り紙は好きですか?」と、私に尋ねました。私は当時、折り紙のことを知らなかったので「折り紙はなんですか?食べ物の名前ですか?」と質問をしたのですが、それを聞いた日本人の知り合いは大笑いし、折り紙の先生がいる教室へと案内してくれました。

 この時、折り紙の教室へたどり着くまで、私達は折り紙が何なのか全く知らされずに向かったのですが、教室へ入ってみると壁一面に折り紙で作られた作品が並べられていたので、私達は作品の素晴らしさに驚き「え!凄い!」と大興奮してしまいました。その後、折り紙の先生と簡単な挨拶を交わし、美しい色とりどりの折り紙を使ってチューリップ、鶴、唇などの折り方を教えてもらったのですが、1枚の紙から作品を作り上げていく過程は魔法のようだと感じました。

 今回私達は、数時間しか時間がなかったので比較的簡単なものだけを教わりましたが、折り紙で難しい作品を作り上げる時は数週間や1カ月かかる場合もあるそうです。凄いですよね!最初は「美しい紙を折りたたむなんてもったいない」 と思ったりもしましたが、折り紙を通して日本の文化を学ぶことができて、本当に素晴らしい時間を体験できたと思いました。

■折り紙の世界大会があることを知っていますか?

 今回私は折り紙の先生から折り紙の教科書と綺麗な紙を頂いたので、家へ帰った後も教科書やインターネットを使って折り紙について学びました。すると、折り紙の世界大会があることを知ったので皆さんに3つ紹介したいと思います。

①国際折り紙オリンピック(International Origami Olympiad): この大会は折り紙愛好家の間で非常に人気があり、世界中から折り紙の達人たちが集い競い合います。競技者はさまざまな課題に挑戦し、創造的な作品を競います。

②世界折り紙大会(World Origami Olympiad): これも、折り紙の世界大会で、多くの国から折り紙愛好家達が集まります。競技者は独自の折り紙作品を競い合い、審査員によって評価されます。

③オリガミUSA大会(Origami USA Convention): アメリカ合衆国で毎年開催される折り紙の大会で、ワークショップや展示会などが開催され、折り紙を愛する人達が交流する場となっています。

 これらの大会やイベントは、折り紙愛好家達の技術力を向上させるだけではなく、世界中の折り紙愛好家たちの新しい作品を世界中へと届ける役割も担っています。凄いですよね!世界中に折り紙愛好家の方達がいたなんて日本人でも知らない人が多いのではないでしょうか?出展されている作品を見てみると、本当に紙でできているのかと疑いたくなるくらい素晴らしい作品ばかりなので、少しでも気になった方は是非大会を検索してみてください。

■まとめ






 最初の方でも言いましたが、日本人に折り紙の素晴らしさを伝えた場合、折り紙が昔から身近なものだったせいで魅力を感じない人が多いと思います。しかし、外国人の私達にとって折り紙は、非常に特別で魅力的な日本の文化の1つであり、この魅力を世界中の人へと広めることは重要で価値があることだと思います。AIなどの新しい技術が進化する中で、世界中の伝統的な文化や技術が失われつつありますが、折り紙のような文化は様々な国へと広がり、多くの人に愛される価値のある日本文化だと思うので、これからも世界中の人が折り紙の魅力に気づくことを願っています。今回私の記事を読んで折り紙に興味を持った方はぜひYouTubeなどを使って「折り紙」を検索してみてください。きっと魔法のような作品を見て、あなたも折り紙を折ってみたくなることでしょう!最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

グエンテイ マイフォン

国・地域
ベトナム
居住地
埼玉県
得意カテゴリ
エンタメ

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