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2023.10.10

中国出身の私が日本で生活をしていて体験したこと:交通事故

 你好!(ニーハオ:こんにちは)旅行やアウトドア、アニメ、ドラマ鑑賞が好きな中国江西省出身の留学生、カクセンです。私は今、北海道大学経済学院の修士2年生です。私が日本を留学先に選んだ理由は、①小さい頃から大好きだった日本のアニメが生まれた場所で自然な日本語を習得するため②(他の先進国と比べて)留学費用が安くおさえられるため③日本なら安心できる環境で1度しかない自分の人生を思う存分謳歌することができると考えたからですが、実際に日本へ留学してからの1年半は何不自由なく楽しく過ごすことができました。来年からは社会人として日本で就職することが決まっているため、今は新しく始まる生活に対して少し緊張していますが、社会人としての生活が始まっても新しいことへ積極的にチャレンジしながら、時間を1秒たりとも無駄にすることがないよう全力で楽しみたいです。

 ところで、日本では10月下旬から11月下旬になると木々の葉が黄色や赤色に色づくため、紅葉を楽しめる絶景スポットを求め多くの方がドライブへ出かけます。留学生の方でも日本国内で運転できる免許証を持っている方なら、レンタカーを借りて美しい紅葉を見に行こうと計画しているのではないでしょうか?そこで今回は、レンタカーを借りてドライブをする予定がある方へ、私が体験した交通事故の話を紹介したいと思います。この話を知っていれば少しは役に立つと思うので、最後まで読んでもらえたら嬉しいです。それでは早速、私達が当時計画していたドライブ旅行のプランや事故の状況などからご紹介します。

■仲良し4人組の北海道ドライブ旅行のプラン8月18日から8月23日 (5泊6日)




1日目:札幌→夕張→帯広→釧路
2日目:釧路→根室
3日目:根室→道東三湖→網走 ←交通事故にあった日
4日目:網走→知床
5日目:知床→層雲峡
6日目:層雲峡→札幌

■初めてのドライブ旅行で交通事故




・交通事故にあった日:8月20日(ドライブ旅3日目)
・場所:根室から道東三湖へ向かう途中の交差点
・事故の原因①:初の長距離ドライブ旅行で運転できるのが私1人だけだった
・事故の原因②:私が停止線の直前で一旦停止をしなかった
・結果:私が運転していた車は大破、相手の車は道路沿いの民家にある庭へ落下

 この事故は私が停止線の直前で一旦停止をしなかったことが原因です。結果、相手の車は道路沿いの民家にある庭へ落下、私が運転していた車はフロントが大きく大破してしまいました。事故の瞬間、初めての長距離運転で疲れきっていた私は相手の車が目の前にくるまで対向車の存在に気付くことができず、気づいたときにはガソリンの臭いや煙に包まれた車内で車のエアバッグに押しつぶされていました。しかし、大きな事故だったのにもかかわらず、事故に遭遇した全員が大きな怪我をすることなくすんだので、今考えると本当に奇跡だったと思います。

 その後、私が身に付けていたApple Watchが事故を検出し、自動で緊急通報サービスへ通報してくれたり、事故現場近くにいた道民の方達が助けてくださったりしたおかげで事故直後のパニック状態でもなんとか対応することができたのですが、正直あの瞬間は留学先で交通事故を起こしてしまったことに対しての恐怖感で震えがとまりませんでした。しかし、あの時車に同乗していた友達も、対向車を運転していた方も、事故を対応してくださった警察官も、救急隊員の方も、だれ1人として事故を起こした私を責めず「大丈夫、大丈夫」と励ましてくれたので恐怖感を乗り越えることができました。

■交通事故を体験して驚いたことや気づいたこと

①オプションの保険(補償)への加入

 日本ではレンタカーを借りる際、オプションの保険(補償)へ加入するか聞かれます。私は、レンタカーを借りたお店の店長さんから加入をすすめられたので素直に従い加入したのですが、自分が事故をおこしたことで、この保険加入への大切さを身をもって実感しました。もし、この保険へ加入せずに事故を起こしてしまった場合、私は何十万円の賠償金が発生していたのですが、保険へ加入していたおかげで1円も支払わずにすみました。旅行中の場合、保険へ加入することを躊躇する人もいるとおもうのですが、私のように日本の免許取り立ての人や運転が苦手な人は加入することを強くオススメします。 ※今回保険会社とやり取りをしていて気づいたこと:事故後、私は保険会社と15回くらいやり取りをしたのですが、担当者が変わるごとに同じ質問を何度も何度も受けました。もともと事故を起こさなければこのような体験をせずに済んだので、事故を起こしてしまった私が悪いのですが、他で受けた対応があまりにも素晴らしかったので、保険会社内での情報共有システムが気になりました。保険会社内での情報共有システムがスムーズになったら他は問題ありません。

②Apple Watchが事故を検出し、自動で緊急通報サービスへ通報

 

 この日、たまたまApple Watchを身につけていたのですが、事故の衝撃を察知したApple Watchが作動し、自動で緊急通報サービスへ通報してくれました。事故直後の場合、普通はパニックになってしまい何をしたらいいのかわからなくなるとおもうのですが、Apple Watchを身につけていれば自動で通報機能が作動してくれるので安心で便利だと思いました。

③救急車が10分以内に到着

中国で救急車を呼んだ場合、

・到着までに時間がかかる(※時間がかかる理由は様々)
・救急車を呼んだ人が救急車の代金を支払う
・救急車が到着してもお金を前払いできなければ利用できない

ということがあるのですが(※救急車を呼んだ場所によって異なる)、日本では救急車を呼んでから10分以内に3台も到着したので驚きました。さらに、日本の救急車は原則無料なのですが、救急隊員の方は丁寧に怪我の状態をチェックして、私達を病院まで運んでくれました。あの時は本当にありがとうございました。

■事故後の対応

・相手の方へ連絡をして怪我や後遺症がないか確認
・レンタカー会社へ連絡
・保険会社の対応
・自分の治療

 事故は一瞬の出来事ですが、事故後はたくさん対応しなければいけません。まず、相手の方の連絡先を警察署で教えて頂き、相手の方が怪我や後遺症がないか確認します。その後、レンタカー会社へ電話をしてレンタカーの対応や保険会社への対応をしなければいけないのですが、私が車を借りたお店のオーナーが同じ中国出身の方だったのでレンタカーなどに関する保険の対応を全て代わりにおこなってくれました。さらに、オーナーは私を心配してお見舞いにもきてくださいました。(あの時の御恩は一生忘れません)その後、自分自身の怪我を治療するために札幌へ戻ってから病院へ4回ほど通ったのですが、今回の事故で関わった方々が優しく接してくださったおかげで私は傷や後遺症もなく元気に過ごせています。あの時は本当にお世話になりました。

■まとめ




 今回は私が経験した交通事故についてご紹介させていただきましたが、最後に交通事故を体験した私から皆様へメッセージがあります。まず、運転が得意だったとしても、母国で学んだ交通ルールと日本の交通ルールは違うので、日本のルールをしっかり学んで運転の準備をしっかりしてください。たとえば、中国では一時停止をしなければならない場所がほとんどありません。そのため、一時停止に対する意識が極端に低いと思います。この感覚のまま日本で運転した場合、私と同じような事故に遭遇する可能性が高くなるので、必ず運転する前に日本国内の交通ルールを学んでください。次に、もし交通事故や事件に巻き込まれたとしても焦らず、冷静でいることを心掛けてください。そして、もし自分のミスではなく、事件や事故に巻き込まれた側だったとしても、相手を責め立てるのではなく、広い心を持って対応しましょう。(相手を責め立てて得することは何もありません)最後に、レンタカーを借りる際は必ず保険に加入しましょう。この記事を読んでくださった運転大好きな方達が、今後何事もなく楽しくドライブできることを願っています。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

カク セン

国・地域
中国
居住地
北海道
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