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2026.01.06

台湾出身の私がオススメする岐阜県多治見市のサイクリングツアー

■ 自己紹介




 はじめまして。「小紅書(RED/シャオホンシュー)」を使って、日本各地の美味しい食べ物や写真映えスポットを紹介している台湾出身のブロガー、陳です。私は日本で生活を始めてから今年で10年目になるのですが、台湾人の目線で日本の魅力を分かりやすく、リアルに伝えることをモットーに活動しています。また、普段から心がときめくようなお店を探して巡ったり、旅行へ出かけたりすることが大好きなので、観光で日本を訪れた方々が見落としがちな穴場スポットなども紹介しています。

そこで今回は、外国人観光客があまり知らない自然と文化、伝統工芸が最も調和した地方都市「多治見市」の魅力的なサイクリングツアーをご紹介したいと思います。

※小紅書(RED/シャオホンシュー)・・・中国発のソーシャルコマースアプリのこと

■ 岐阜県 多治見市とは?

 多治見市は岐阜県南東部に位置し、名古屋駅から電車で約40分の距離です。日本を代表する陶磁器「美濃焼」の産地として知られ、伝統的な窯元や現代デザインのギャラリーが点在しています。さらに、自然に囲まれた静かな町並みや歴史ある寺院も魅力です。そのため、自転車で町の中を巡ると、美しい風景や文化をより身近に感じることができます。加えて、グルメや写真映えスポットも豊富で、外国人旅行者でもコンパクトに楽しめる町です。

■ 今回ご紹介するサイクリングツアーのスケジュール




12:00 多治見駅出発 (使用する自転車は電動アシスト自転車です)
12:15 「老鰻亭 魚関(ろうまんてい うおせき)」で昼食
13:25 「水月窯(すいげつがま)」見学 (滞在時間45分)
14:25 「虎渓山永保寺(こけいざん えいほうじ)」見学 (滞在時間30分)
15:15 本町オリベストリート 巡り (滞在時間 60分)
16:30 多治見駅到着・解散

■ 多治見市サイクリングツアーを紹介したいと思った理由

 私が多治見市サイクリングツアーを紹介したいと思った一番の理由は、このツアーに参加すれば自転車で街の中を走りながら「日本らしい日常」を体験することができると思ったからです。海外から訪れる観光客の場合、「日本の主要都市巡りは飽きた」と感じている人が一定数いると思います。

 しかし、このサイクリングツアーに参加すれば、観光名所を巡りながら、町の雰囲気や日本人の生活リズムを肌で感じることができます。加えて、日本のアニメやドラマで描かれる日常風景を自転車に乗って実際に体験することもできます。また、ガイドさんもいるので、道に迷って時間を無駄にする心配もありません。こうした点も、このツアーならではの魅力だと思います。それでは次に、このサイクリングツアーで巡った場所の魅力をご紹介します。

※昼食で訪れたお店は最後にご紹介します

■ 人間国宝「荒川豊蔵」が開いた窯 「虎渓山 水月窯」で感じた情熱





 最初に訪れたのは、長い歴史を持つ「虎渓山 水月窯」です。ここでは、職人さんが器を作る一連の工程を間近で見学できます。粘土をこねる手の動き、釉薬が流れ落ちて色が変化する様子、火で焼かれる過程、そのすべてがまるで“生きている”かのようで、胸が高鳴りました。

 中でも特に面白いのは、釉薬の色が土や火の影響で自然に変化するところです。職人さんもコントロールしきれない部分があるため、同じものは二つとありません。私は、この偶然性こそが、美濃焼の魅力であり、唯一無二の個性を生み出しているのだと思いました。 さらに、窯の前に立つと伝わる熱気や匂い、職人の真剣な手仕事からは、何世代にも渡って受け継がれてきた「つくる情熱」が感じられます。ここでは、器をただ眺めるのではなく、職人の技や歴史、美濃焼の魂そのものに触れているような感覚がありました。

■ 虎渓山 永保寺で感じる静寂と癒し





 次に訪れたのは「虎渓山 永保寺」です。お寺といえば、私の故郷である台湾にも数百年の歴史を持つ寺院があります。ただ、日本の寺院とは参拝の雰囲気が大きく異なります。たとえば、台湾のお寺は参拝者の動きが活発で、線香や音楽、舞踏・祭礼などが加わる場合も多く、活気ある空間が特徴です。しかし、永保寺は静寂を重視しており、観光客も落ち着いた散策を楽しめる雰囲気があります。そのため、訪れた瞬間、ふっと心が軽くなるような不思議な感覚に包まれました。

 特に印象に残ったのは庭園の池に浮かぶ「亀島」です。長寿や幸運の象徴とされるこの島は、紅葉に囲まれ、そっと佇む姿が永保寺の静けさと優しい雰囲気を一層引き立てていました。

■ 本町オリベストリートで感じる、現代美濃焼の息づかい





 最後に訪れたのは「本町オリベストリート」です。先ほどご紹介した永保寺の話とも重なる部分があるのですが、実は台湾にも本町オリベストリートのような「陶芸の街」と呼ばれている観光スポットが複数あります。中でも特に有名な場所は新北市にある鶯歌です。鶯歌は台湾最大の陶磁器の町で、古い窯元と現代的な陶芸ギャラリー、デザイン性の高いショップが同じ通りに並んでいます。しかし、今回訪れた「本町オリベストリート」とは少し異なります。それは、鶯歌が「売る」文化に対して本町オリベストリートは「見せる」文化だということです。

 鶯歌は器を「買う」ことが主軸です。価格帯も幅広く、日用品としての陶器が多く並びます。一方、本町オリベストリートでは、器を「作品として見る」「背景を知る」体験が中心です。ギャラリーや作家の世界観を大切にした空間が多く、すぐに買わなくても楽しめます。そのため、自分好みの器をゆっくり探したい人にもオススメです。

 今回は、本町オリベストリートにある「土」をコンセプトとした複合施設「THE GROUND MINO」にも立ち寄りましたが、この場所には現代のデザインと美濃焼が融合した作品が多く、「家でも使いたい!」と思えるおしゃれな器がたくさんありました。伝統とモダンの違いを一度に体験したい方は是非訪れてみてください。

■ お楽しみの鰻ランチで味わう、多治見の食文化





 お昼に私たちが訪れたのは、創業明治30年(1897年)の老舗日本料理店「老鰻亭 魚関(ろうまんてい うおせき)」です。店内に一歩足を踏み入れると、ふんわり漂う鰻の香ばしい香りが食欲を刺激し、すでに期待感で胸が高鳴ります。

 やがて運ばれてきたうなぎ丼には、艶やかに焼き上がった鰻が美濃焼の器に美しく盛られ、タレの甘い光沢がさらに食欲をそそります。箸を入れると表面はパリッと香ばしく、中はふんわり柔らかくほぐれ、口に入れた瞬間には鰻の濃厚な旨味と甘辛いタレが絡み合って、とろけるような食感を楽しむことができました。

 鰻は台湾でも親しまれている食材ですが、日本のうなぎ丼は調理法や味付けがまったく異なります。そのため、美濃焼の器に盛られた鰻丼の香り・食感・味わいを同時に堪能できる贅沢なひとときは、ぜひ体験してほしい一品です。

■ まとめ




 私の記事を通して、多治見市の魅力が少しでも伝わったら嬉しいなと思いながら、サイクリングツアーで巡った場所を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。今回のツアーを通して、私は同じアジアでも文化が少しずつ異なり、その土地ならではの伝統や風習が生まれることを改めて実感しました。

 また、ツアーは約4時間半と短めでしたが、町の景色や人々の暮らしに触れるたびに心がときめき、駅に戻る頃には「もう終わってしまうの?」と名残惜しく感じるほどでした。だからこそ、普段とは違った形で観光を楽しみたい方や、日本の歴史や食文化をより身近に体験したい方に、このサイクリングツアーはぴったりだと思います。

皆さんも多治見市を訪れて、自転車で巡る小さな冒険を体験してみてください。きっと、ここでしか味わえない感動が待っています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

★ 岐阜県多治見市のサイクリングツアーを体験してみたい方は、こちらのサイトをご覧ください。URL :https://discovernagoyatours.com/tours/1251.html

チン ハイジュウ

国・地域
台湾
居住地
神奈川県
得意カテゴリ

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