オススメの場所
2025.03.13

台湾出身の私が日本でオススメしたい場所:島根県 石見銀山(いわみぎんざん)

■自己紹介

 大家好!(ダージャーハオ:こんにちは)台湾の台南出身、王冠歡(おう かんかん)です。私のことは「カンカン」と覚えてもらえたら嬉しいです!私は日本の大学院で2年間学び、現在は会社員として働いています。私が日本へ留学した理由は、大学3年の時に出会った卒業論文の指導教授が東京大学へ留学した経験があり、その話を聞いて日本に留学する意欲が湧いたからです。不安もありましたが、日本の文化に触れ、様々な国の人々と交流することができる留学生活は学生時代にしかできない貴重な経験だと感じ、思い切って日本に留学することを決意しました。現在は大学院で学んだことを活かして日本社会に貢献したいという思いで就職し、会社員として働いています。私はこれからも、日本で多くのことを学び続けながら成長していきたいと思います。

■島根県 石見銀山を紹介したかった理由




 私が、島根県にある石見銀山を紹介したかった理由は、大好きな島根県の中で最も魅力的な場所だと強く思ったからです。島根県といえば、多くの人が出雲大社や宍道湖を思い浮かべると思うのですが、実際に訪れてみると、他にも魅力的な場所があることに気付きます。たとえば、現存する12天守のうちのひとつで国宝に指定されている松江城や、美しい日本一の庭園と称される足立美術館。これらも魅力的な場所の一つです。しかし、私が最も魅力的だと感じた場所は今ご紹介した4カ所ではありません。私が最も魅力的だと感じた場所は、2007年にユネスコの世界遺産に登録された鉱山遺跡「石見銀山」です。石見銀山は日本人でも知らない人が多い気がするのですが、歴史的、文化的、経済的な重要性を持つ貴重な遺産です。そこで今回は、石見金山の魅力をご紹介したいと思います。

■石見銀山の簡単な説明





場所 : 島根県大田市大森町
稼働 : 1527年から1923年まで稼働していました
閉山 : 1923年
登録 : 2007年にユネスコの世界遺産に登録されました
※石見銀山は日本最大の銀山です
※石見銀山はアジアで初めてユネスコの世界遺産に登録された鉱山遺跡です

 石見銀山は、島根県大田市に位置し、2007年に世界遺産に登録された歴史的な鉱山遺跡です。また、16世紀から17世紀にかけて、ここで採掘された銀は世界の貿易市場で重要な役割を果たし、日本経済の発展にも大きく貢献したと言われています。そのため、鉱山の繁栄とともに町も発展し、かつては多くの人がここで働いていました。しかし、時代の流れとともに採掘は衰退した結果、現在は静かな歴史遺産としてその姿を残しています。

■石見銀山の魅力:保存状態




 石見銀山の魅力は、豊かな自然の中で当時の採掘跡や鉱山の施設、町並みが非常に良い状態で残っていることです。通常、発掘が終了すると経済的な理由から鉱山は閉鎖されてしまいます。と同時に、周辺のインフラやビジネスも縮小してしまうため、地域全体が廃れてしまうそうです。また、調べてみると閉鎖された鉱山では浸水や地滑りといった問題も引き起こす場合もあるということがわかりました。しかし、石見銀山の場合は周辺の町が過度に開発されなかったため、当時の景観を留めたまま、保存されています。鉱山が閉鎖された場合、必ずしも廃れてしまうわけではないと思いますが、様々な資料を調べた結果、廃れてしまうケースが多いのが現実だそうです。そう考えると、閉鎖されてから100年以上たった今でも綺麗な状態で残っている石見銀山は本当に凄いと思いました。

■日本最大の銀山を巡るなら「ぎんざんカート」がオススメ!

 正直、石見銀山の広大なエリアを歩いて巡るのはとても大変です。そこで私がオススメしたい乗り物は、地元の方が運営する電動ゴルフカート型車両を利用した「ぎんざんカート」です。この「ぎんざんカート」に乗れば、銀山エリアの隅々まで、ガイドの解説付きでゆっくりと巡ることができます。しかし、1つだけ問題があります。それは、方言です。私を担当してくれたのは気さくなおじちゃんだったのですが、彼の島根弁がとても癖強かったので、最初は何を言っているのか、正直よくわかりませんでした(笑)。しかし、幸いにも一緒にいた日本人の方が通訳をしてくれたおかげで、銀山の歴史や地元ならではの豆知識を楽しく学ぶことができました。

■歴史のロマンが詰まった石見銀山

 「ぎんざんカート」で町の中を巡っている途中、老舗の芝麻豆腐屋に立ち寄ったのですが、お店の方が試食をすすめてくださったので一口食べてみると、芝麻豆腐屋の豆腐はほんのり甘く、独特な風味があってとても美味しかったです。また、古い雑貨屋のおばあちゃんが手作りの駄菓子を少し分けてくれたのですが、「昔は銀山で働いていた人たちも、休憩中にこれを食べていたんだよ」と優しく教えてくれたおかげで、駄菓子を通してタイムスリップしたような気持ちも味わうことができました。

 私は町の人たちと触れ合いながら「鉱夫たちは過酷な環境の中で、大切な家族のために汗を流し、時には銀を売り捌く商人たちと賑やかに会話を楽しんでいたのかな?」と想像したりしていたのですが、今思うと、この歴史ある町の中で昔の人々を感じながら、ゆっくり時間かけて巡ることは、本当に贅沢で貴重な時間だったなと思いました。
※鉱夫(こうふ):鉱山で鉱石を掘り出す労働者のこと

■まとめ




 今回は石見銀山の魅力をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。石見銀山は、ただの遺跡ではなく、100年以上前の暮らしを感じながら学べる日本一の鉱山遺跡です。他にも、島根県は季節ごとの魅力を楽しめる観光地がたくさんあります。皆さんも、島根県を訪れて、日本一の鉱山遺跡や美しい絶景を堪能してみませんか?一度訪れれば、私のように島根県の魅力に魅了されることでしょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

■宍道湖





■由志園





オウ カンカン

国・地域
台湾
居住地
東京都
得意カテゴリ
オススメの場所

会員登録すると
アルバイトに応募したり、おすすめ情報をメールで受け取ることができます。

You can apply and get some recommended newsletter if you register.

Free!
会員登録(Register)