オススメの場所
2024.10.28

中国出身の私が日本でオススメしたい場所:千葉県富津市 マザー牧場

■自己紹介

 大家好!(ダジャハオ:みなさんこんにちは)日本でも人気の「麻辣燙(マーラータン)」「羊肉串(ヤンロウチュアン)」といった中国東北料理や、中国有数の重工業都市として有名な 遼寧省瀋陽市出身の留学生、モウ カオンです。前回は「香川県高松市 栗林公園(Ritsurin Garden)」について紹介しましたが、今回は千葉県富津市にあるマザー牧場をご紹介したいと思います。

■千葉県はディズニーランドだけじゃない




 千葉県といえばディズニーランドが有名ですが、実はそれではありません。千葉県には豊かな自然や多くの観光スポットが広がっています。例えば、南房総エリアには美しい海岸線や歴史的な寺院が点在し、大自然でリラックスした時間を楽しむことができます。また、稲毛海岸や九十九里浜などの美しい砂浜も多く存在し、ピクニックや釣りといったアクティビティも人気です。そんな自然豊かな千葉県には、もう一つ注目すべきスポットがあります。それは「マザー牧場」です。マザー牧場は、房総半島の山々や東京湾、富士山などの雄大な景色が見渡せる鹿野山(かのうざん)にあるのですが、敷地は250ヘクタールと広大で、1962年に酪農の振興を目的として、産経新聞や東京タワーなどを創業した前田久吉によって設立されました。それでは、さっそくマザー牧場の魅力について紹介しましょう!

※敷地は250ヘクタール・・・約250個のサッカー場(1サッカー場の面積は約7,000平方メートル)分または、東京ドームの約53倍の面積です。

■自然の中で感性を育みながら、農業知識を身に着けられるマザー牧場の魅力

魅力①:動物と触れ合える




 マザー牧場の魅力1つ目は、動物と直接触れ合えることです。とくに、牛や羊、ヤギといった牧場の定番動物だけではなく、日本ではあまり見かけないマーラやアルパカ、カピバラといったユニークな動物とも出会えるため、子供だけではなく、大人も童心に返って楽しむことができます。さらにマザーファームツアーを利用すれば、日本ではマザー牧場でしか出会うことができない「ホワイトベルティッドギャロウェイ」というパンダ柄の貴重な牛とも触れ合うことができます。私は、可愛い動物たちと触れ合っているだけで心が落ち着き、日頃の疲れやストレスが減るような感じがしました。

 他にも、マザー牧場では動物たちとのふれあいを通じて楽しめる様々なイベントが充実しています。たとえば、乳牛の手しぼり体験では、乳牛(ホルスタイン)のぬくもりを感じながら乳しぼりに挑戦できるのですが、同時に動物の生態や食文化についての豆知識も学ぶこともできます。

 突然ですが、ここで2つ問題です!問題①。皆さんは1頭のお母さん牛から、1日何Lの生乳が搾られると思いますか?―――――→答えは1日25L~30Lです!コンビニなどで売られている大きなサイズの牛乳パックを想像してみてください。あの大きな牛乳パックのサイズが1Lなので、それが25本~30本分の生乳が搾られると思うと凄い量ですよね!私が牧場で聞いた話によると、お母さん牛のおっぱいの周りには太い血管が走っており、そこを通った血液が運ぶ豊富な栄養が、おっぱいの中でお乳の成分になるそうです。私は、このことを知ってから、普段何気なく飲んでいた牛乳に対して毎回きちんと意識しながら飲むようになり、自然と牛さんたちに対して感謝するようになりました。

 問題②。マザー牧場では、どのような形態の農業が行われていると知っていますか?―――――→答えは、「循環型農業」です。循環型農業とは、動物や植物の資源を無駄なく使い、自然のサイクルを活かした持続可能な農業方法です。たとえば動物を育てると糞が出ますよね?その動物の糞を発酵させて堆肥にし、その堆肥で作物を育てます。そして、育てた作物は再び動物のエサとなり、これを繰り返すことで、資源を効率的に利用し、環境にも優しい農業が実現されるということです。

 このように、可愛い動物たちと触れ合いながら「自然との調和」や「動物との共生」を幼い頃から身近に感じ学び続けることは、自然感覚を育てることに非常に役立つと思います。余談ですが、私たちがマザー牧場へ訪れた日に日本人の中学生たちも修学旅行でマザー牧場を訪れていたのですが、私は幼い頃からこのような体験ができる学生たちのことがとてもうらやましかったです。今後、自然の中で感性を育みながら、農業知識を身に着けられるマザー牧場のような場所は、世界中の学生たちにとって最も重要な教育のモデルになると思うので、是非、教育の一環として世界中の学校で取り入れてほしいです。

魅力②:四季折々の景色を楽しむことができる




 マザー牧場の魅力2つ目は、「ここでしか会えない。季節を感じる花畑。」というテーマで、季節ごとに様々な演出が施された美しい花畑です。たとえば、

【春】
・水仙(すいれん/Narcissus)
・蝋梅(ろうばい/Chimonanthus praecox)
・菜の花(なのはな/Rape flower)
【夏】
・ネモフィラ(Nemophila)
・あじさい(Hydrangea)
【秋】
・ペチュニアの改良品種「桃色吐息(ペチュニア/Petunia)
・コキア(Kochia)

といった花たちが、メインエリア「花の谷」の斜面を鮮やかに埋め尽くすのですが、真っ青な空と鮮やかに咲き誇る花たちのコラボレーションは圧巻です。私がマザー牧場へ訪れた時は、ペチュニアの改良品種「桃色吐息(ペチュニア/Petunia)」が咲いていたのですが、今までこんなに美しい花畑は見たことがなかったので、感動で少しの間動くことができませんでした。このお花畑の中を大切な人たちと散歩やピクニックできるなんて最高だと思いませんか?ここなら他では味わえない贅沢な一時を過ごすことができます。皆さんも是非、自分の好きな季節にこの場所へ訪れてみてください。

■マザー牧場オススメのイベント




動物と触れ合う

エサやり体験

動物たちが主役のイベント

乗馬体験

味覚狩り体験

 私のオススメは「動物達が主役のイベント」と「味覚狩り体験」です。特に、味覚狩り体験では収穫時期に合わせて野菜や果物を自分で収穫することができるので普段できないような貴重な体験ができますよ!

■マザー牧場へ行く時の注意点

・マザー牧場内で開催されるイベントは当日の15分前から受付開始です
・マザーファームツアーに参加したい方は朝一で予約しましょう
・マザー牧場へバスで行く場合は本数が少ないので時間を確認しましょう

※マザー牧場内はペット禁止です

■まとめ




 今回は千葉県富津市にあるマザー牧場について紹介しましたが、いかがでしょうか?私はこれまで動物や自然と接することの少ない都会で生活してきたので、千葉県の広大な自然の中で可愛い動物たちと触れ合うという体験は本当に新鮮で感動的な出来事でした。私と同じように都会で生活する人や、都会の喧騒から離れて心の底からリラックスできる場所を探し求めている方は、是非マザー牧場を訪れてほしいです。きっと、素晴らしい体験ができますよ!最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

モウ カオン

国・地域
中国
居住地
東京都
得意カテゴリ
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