■自己紹介
你好！（ニーハオ：日本語のこんにちは）中華文明発祥の地であり、現在でも国の重要な農業生産地域とされている中国河南省出身の李シゲツです。私は幼い頃から歴史的価値のある建築物に囲まれ、四季がはっきりした環境で育ったため、他の場所で育った人よりも感性が豊かだと自負しています。しかし、日本の古典文学と出会った瞬間、平安時代の歌人たちが詠んだ四季折々の風情を表す美しい言葉に感銘を受け、日本への留学を決めました。現在は、東京大学で日本文化について学んでいるのですが、休みの日は自分の足で日本全国を巡り、美しい自然と触れ合いながら、自分の感性を磨いていきたいと思っています。
■岐阜県にある白川郷をオススメしたい理由
私が皆さんに白川郷をオススメしたい理由は、日本全国探しても白川郷ほど春・夏・秋・冬・朝・昼・夜と全く異なる表情を見せてくれる場所はないと思ったからです。さらに、白川郷は、伝統的な合掌造りの家屋が集まる集落なので、この場所へ訪れただけで日本を代表するアニメーター宮崎駿が描く異世界へ迷い込んだような気分も味わうことができます。このような経験ができる場所は珍しいと思いませんか？それでは早速、白川郷に関る情報や白川郷の魅力をご紹介したいと思います。
■白川郷の簡単な説明
・1976年：重要伝統的建造物群保存地区に指定されました
・1995年：ユネスコの世界遺産（文化遺産）へ登録されました
・江戸中期に建てられた「和田家」は国指定重要文化財です
・白川郷はゲーム作品が原作となったアニメ「ひぐらしのなく頃に」の聖地です
※白川郷について詳しく知りたい方はコチラをご覧ください
■白川郷の魅力：季節によって異なる景色を見られる
白川郷1番の魅力といえば、季節によって異なる景色を見られることです。私は白川郷が好きすぎて春・夏・秋・冬すべて訪れたことがあります。そこで、今回は季節によって異なる魅力や楽しみ方についてご紹介します。
【春/spring：3月～5月】 春の白川郷は、雪解けとともに山々が目覚め、村全体が新芽や花々の優しい香りに包まれます。私が春に白川郷を訪れた時は、幸運なことに集落全体に桜が咲き誇っていたのですが、幻想的な桜の絶景に思わず息を呑みました。
※白川郷の桜は開花時期が他の場所よりも遅く、毎年4月中旬から5月初旬頃になります。白川郷で満開の桜を見たい場合は、こまめに白川郷の公式HPやSNSを確認しましょう！
※私の故郷、河南省でも春には桃や桜の花が咲きますが、白川郷のように歴史的建造物と桜が一緒に楽しめる場所は少ないので、春の白川郷は特にオススメです！
【夏/summer：6月～8月】 夏の白川郷は、草木が青々と茂り、花々は美しく咲き誇ります。そして、梅雨があけると清爽な空気が山々から流れ込んできて、この場所へ訪れた人の髪や頬を優しくなでていきます。この他、白川郷周辺にはカラフルなネオンや高層ビルが一切ないため、夜になれば空一面に星が輝き、まるで宇宙の中を漂っているような気分を味わうことができます。
※夏の白川郷は、まさに「もののけ姫」や「となりのトトロ」そっくりの神秘的な世界です！そのため、この場所へ訪れるだけでジブリアニメの主人公になったような気分を味わうことができます。ジブリファン必見のシーズンです！
※都会の喧騒から離れてリフレッシュしたいなら夏の白川郷が１番オススメです！
【秋/fall：9月～11月】 秋の白川郷は山々が美しく色鮮やかに染まり、五穀豊穰・家内安全・集落の平和を山の神様に祈願する年に１度の祭「どぶろく祭」が開催されます。私は神社酒蔵で造りこまれた「どぶろく」を地元の人たちと共に飲んだのですが、この祭を通して地元の人たちと距離を縮めることができました。
※私の故郷、河南省でも秋になると収穫祭が行われ、家族や友人と共に豊作を祝います。そのため、白川郷でのこの体験には強く親近感を感じました。
※白川郷の伝統文化を体験し、地元の人たちと交流してみたい人は「どぶろく祭」が１番オススメです！
※「どぶろく祭」は毎年、9月の終わりから10月にかけて開催されます。気になった方はコチラを確認してください。
【冬/winter：12月～2月】 冬の白川郷はまさに別世界です。毎年12月下旬から3月上旬まで雪の季節が続き、1月になると白川郷では冬季ライトアップが開催されます。ちなみに、毎年1月と2月の特定日に開催される白川郷ライトアップは完全予約制です。予約がない人は参加できないイベントなので、白川郷ライトアップに参加されたい方は必ず事前に予約をしましょう。
※白川郷で開催されるイベントや白川郷について詳しく知りたい方はコチラからご覧ください。
※中国でも雪は降ります。しかし、白川郷のような幻想的な世界観に浸りながら雪景色を満喫できるような場所はありません。このロマンチックな体験をしたければ、来年の1月又は2月に開催される冬季ライトアップの予約を忘れないようにしましょう！
■白川郷へ訪れる時に注意すること：アクセス
白川郷は岐阜県の北西部に位置し、四方を山に囲まれているため、交通の便はあまり良くありません。そのため、この場所へ行くなら高速バス又は車を利用する方法が一般的です。しかし、冬は雪深くなるため、雪には不慣れな観光客は安全のため公共交通機関の利用してください。ちなみに、金沢や富山から高速バスで白川郷に行くには約1時間半、名古屋からは約2時間かかります。
冬の白川郷に関する情報はコチラから確認してください
■まとめ
今回は白川郷 四季折々の魅力についてご紹介しましたがいかがでしたか？実際に白川郷を訪れて、日本の伝統文化や美しい自然を体験してみたくなりましたか？白川郷の小道を歩きながら、木漏れ日の下で地元の農産物を味わえば、とても贅沢な時間を過ごすことができます。この他、白川郷は春・夏・秋・冬、どの季節に訪れても新たな発見があり、自然の美しさに感動することができます。皆さんも是非、自分の好きな季節に白川郷を訪れて、神秘的な美しさを自分の目で確かめてみてください！最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
