簡単なプロフィール
■名前：マゴムナン ジャミル ジュニア
■国籍：フィリピン
■日本での生活：2020年
■現在：東京農工大学 工学部 応用化学科 博士課程
■将来の夢：日本で新しい薬の開発、またはエンジニア
■自己紹介をお願いします
こんにちは！魚とバナナの国、フィリピンからきたマゴムナン ジャミル ジュニアです。私が日本へ留学した理由は、私の親友が国費留学生として日本への留学を希望していたからです。その頃の私は、日本のことを何も知らなかったので、深く考えずに親友と国費留学生へ申し込んだのですが、私だけ受かってしまったので、そのまま日本へ留学しました。当時は親友と２人で留学できなかったことや日本に対しての知識が全くなかったので留学に対して不安や悲しい気持ちがあったのですが、今は日本での生活にも慣れ、毎日楽しい日々を過ごしています。
■それでは、あなたが日本で興味を持っていることについて教えて下さい
私が日本で興味を持っていることは、日本の四季と文化と美しい景色です。フィリピンは2シーズン（雨季と乾季）だけですが、日本は4シーズン（春夏秋冬）ありますよね。私は実際に、日本の伝統的な文化や季節の移り変わりをこの目で見てから、日本という国に強く興味を持つようになったのですが、その中でも歴史的建造物が多く残る京都で人生初の雪を見た日のことは、今でも強く覚えています。
■雪の降る京都は幻想的ですよね。ちなみに、京都で印象に残っている場所は何処ですか？
京都で印象に残っている場所は“伏見稲荷大社”と“金閣寺”です。特に伏見稲荷大社の美しく並んだ千本鳥居や、金閣寺の建物が金色に光り輝く姿を見た瞬間は、あまりの美しさに圧倒されてしまいました。その他、日本の歴史的建造物は、その物だけが素晴らしいのではなく、周りの風景も美しい姿のまま保たれていますよね？私はそのことに、とても感動しました。だから、フィリピンから私の大切な家族や友人が遊びに来た時は必ず京都へ連れて行ってあげたいです。そして、伏見稲荷大社や金閣寺といった素晴らしい歴史的建造物を実際に見せてあげたいです。
■この他に、日本で生活をしていて面白いと感じたことがあれば教えて下さい
日本で生活をしていて面白いと感じたことは“祭”です。フィリピンにもたくさん祭があるのですが、日本の祭よりもフィリピンの祭は賑やかでウルサイです。あと、凄く派手です！お祭りというよりもパーティーみたいな感じです。でも日本のお祭りは道端で阿波踊りを踊ったり、お神輿を担いだり、賑やかだけどフィリピンのお祭りとは雰囲気が違います。言葉で違いを説明するのは難しいので、フィリピンの代表的なお祭りの動画を紹介します。
【フィリピンの代表的なお祭り】
・1月9日：ブラック・ナザレ/Black Nazarene
・1月第3日曜日：シヌログ祭り/Sinulog Festival
シヌログ祭りとは、セブ島最大のお祭りです。ブラック・ナザレもシヌログも両方たくさん人が映っていますよね。日本へ来るまで祭りといえばこのイメージだったので、日本の祭りを見た時はフィリピンの雰囲気と違うことに驚き面白く感じました。
■最後に、これから留学してくる後輩達へメッセージをお願いします
日本語を覚えることは難しいです。しかし、新しい言語を覚えることは誰にとっても難しいことなので、諦めるのではなく、まずは覚えたての日本語やボディーランゲージを使って日本人に話しかけてみましょう。たとえば、私の研究室には沢山の日本人がいます。しかし彼らは英語を話すことができないので、彼らと話したければ私が日本語で会話するしか方法はありませんでした。そこで、私は覚えたての日本語とボディーランゲージやジェスチャーを使って彼らに話しかけました。翻訳機も使いました。簡単な英語も時々使いました。毎日毎日コミュニケーションを取るために「お昼ご飯は何を食べますか？」「何処へ食べに行きますか？」「一緒にご飯を食べませんか？」と研究室内で話しかけ、最初は断られることが多かったのですが、諦めずに何度も何度も日本語で話しかけていたら「ランチに行きましょう！」と言ってもらえるようになりました。彼等が私を断っていた理由は言葉の壁があったからです。でも、自分から心を開いて何度もコミュニケーションを取っていたら友達を作ることができました。最初は心が折れそうになることもあると思います。でも、諦めないで！諦めなければ必ず友達を作ることができます。そして、日本人の友達ができると日本語も自然と上達することができます。その他、留学先では国籍問わず友達を作ることも大切です。なぜなら互いのストレスや悩みを打ち明ける必要もあるからです。誰とも話さず１人でいると心が傷ついてしまいます。だから沢山周りの人と話してください。大切なことは“諦めないこと！”頑張ってください！