オススメの場所
2023.08.18

ベトナム出身の私が日本で見つけたオススメの場所: 名古屋市科学館

 Xin chao!(シンチャオ:こんにちは)ベトナム出身の留学生、グエン フオンです。私はこれまで、日本でみつけた「おもしろいこと」や「ふしぎなこと」、日本のオススメグルメ「はま寿司」、オススメの場所「京都府 宇治市」を紹介してきましたが、今回は世界最大級のプラネタリウムドーム「NTPぷらねっと」を備えた総合科学館、「名古屋市科学館」をご紹介したいと思います。

※名古屋市科学館に関する情報は コチラをご覧ください

■私が名古屋市科学館をオススメしたい理由




 人間が科学分野に興味を持った“きっかけ”の多くは、日常生活の中で感じた“疑問”だと思います。皆さんも幼い頃に「台風や竜巻はどうやってできるの?」「星はどうして輝くの?」「飛行機はどうして空を飛べるの?」と考えたことはありませんか?今回ご紹介する名古屋市科学館は、そんな科学の疑問に対して知的好奇心を刺激しながら学べる環境が整っている場所です。ここへ来れば、学生の時に科学が苦手だった人でも科学のことを好きになれると思います!それでは早速、名古屋市科学館の魅力や、注意点などをご紹介したいと思います。

■名古屋市科学館の魅力①:プラネタリウム「NTPぷらねっと」(天文館6階)




 皆さんは世界で1番大きなプラネタリウムがある場所を知っていますか?「世界で1番大きいプラネタリウムがある場所?それなら大きな国土面積を持っているアメリカ、中国、ロシアかな?」と思いますよね。正解は今回ご紹介する名古屋市科学館です!驚きましたか?じつは、日本国内にあるプラネタリウム施設数は、アメリカに次いで世界第2位ですが、それだけではなく、全世界にあるプラネタリウムの大きさランキングトップ5に1位:名古屋市科学館、3位:愛媛総合科学博物館、4位:多摩六都科学館と3つもランクインするほど、日本はプラネタリウム大国なのです。さらに、名古屋市科学館にあるプラネタリウムは世界最大級の大きさを誇るだけではなく、ファイバー式プラネタリウムなので、従来のプラネタリウムよりもクリアで美しい夜空を映し出すことができます。

 今回、私が名古屋市科学館へ行きたいと思った最初の理由も、このプラネタリウムだったのですが、ゆったりとしたリクライニングシートに座り、映画館のような巨大スクリーンを見上げ、暗闇に浮かぶ星空を見た瞬間、想像を絶する美しさに感動して、思わず声がでそうになりました。実は最近、ベトナムにもプラネタリウムや科学館ができたのですが、日本のような規模のプラネタリウムはないので、私は家族や地元の友達にもこの星空に包まれるような空間を体験させてあげたいと思いました。

プラネタリウムを利用する時の注意点

※名古屋市科学館のプラネタリウムはとても人気なので、プラネタリウムを見たい方はチケットを早めに購入しましょう。予約方法を知りたい方はコチラをご覧ください。

※プラネタリウムの投影スケジュールを知りたい方はコチラをご覧ください

※プラネタリウムの解説は全て日本語なので、日本語を勉強中の留学生が理解するのは正直、難しいです。しかし、プラネタリウム内で上映されるものは、日本人大人向けの「一般投影」と、子供でも理解できるようにわかりやすく説明してくれる「ファミリーアワー」、解説ライブに日本語字幕を付けて上映してくれる「字幕付きファミリーアワー」の3種類あります。日本語に少しでも不安を感じる方は「ファミリーアワー」上映をお楽しみください。

■名古屋市科学館の魅力②:宇宙のすがた(天文館5階)




 天文館5階にある「宇宙のすがた」は、大きく3つのブロックにわかれていて、「宇宙」「プラネタリウム」「天文学」について学ぶことができます。幼い頃に空を見上げ、「この空は何処まで続いているのだろう」「宇宙にはどんな惑星が存在しているのだろう」「どうして月は丸くなったり、細くなったりするのだろう?」と1度でも思ったことのある人は、展示してある資料や模型を見て興奮し、プラネタリウムを鑑賞した人は、「どのような機械を使って投影しているのか」「プラネタリウムはいつ誰が作ったのか」と学ぶことで、より一層プラネタリウムについて理解を深めることができます。私はこの展示の中で、アポロ計画で使用された液体燃料多段式ロケット「サターンV型ロケット」に興味を持ったのですが、6年間の間に打ち上げられた合計13機のサターンV型ロケットは、アポロ13号を含めて打ち上げがすべて成功していたということを知り感銘を受けました。

 授業で科学や天文学について学ぶ場合、分厚い本を読むのは退屈だとおもいます。それに、難しい単語がでてきたら、正直眠くなってしまいますよね?でも名古屋市科学館へ来れば、わかりやすい言葉で学べるだけではなく、実際に近くで最新技術を見たり触れたりしながら学ぶことができるので、とても理解しやすいと思います。柔軟な考え方ができるようになると、科学に対しても難しいといった固定概念を取り除くことができるようになるので、皆さんも是非名古屋市科学館へ実際に着て見て触れて学んでみてください。

■名古屋市科学館の便利情報

館内ガイド

※日本語以外にも、英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語・ドイツ語・フランス語の館内ガイドがあります!

■まとめ

 日本には訪れる価値がある有名な場所がたくさんあります。しかし、日本の歴史や日本の文化だけに注目しすぎて日本で学べる科学の魅力を見落としている人が多いと思います。今回ご紹介した名古屋市科学館以外にも、日本には科学や天文学について詳しく学べる施設が数多く存在します。しかも、その施設の殆どが最新機種を搭載しているにもかかわらず、入場料が安く設定されていたり、実際に触れて学べるようになっていたりするため、自分から学びたいと願えば気軽に誰でも学ぶことができます。なので、学生の頃に原子記号や難しい参考資料を見て、科学に対して苦手意識を持っている人も、1度騙されたと思って名古屋市科学館のような科学博物館へ行ってみてください。きっと科学に対しての苦手意識を克服することができますよ!私の愛する科学がもっとたくさんの人に愛されるものになることを願っています。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

グエン フオン

国・地域
ベトナム
居住地
滋賀県
得意カテゴリ
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