簡単なプロフィール
■名前:グエン リン
■国籍:ベトナム
■日本での生活:4年6カ月(2018年9月に来日)
■現在:事務で働きながら海外企画を担当
■趣味:ピアノ、囲碁、旅行(自然を満喫できる場所へ旅行することが好きです)
■得意なこと:旅行先での予約やスケジュール管理
(友達と旅行へ行くときはいつも私が予約とスケジュール管理を担当します)
■オススメの場所:京都府にある日本三景の「天橋立(あまのはしだて)と伊根の舟屋(いねのふなや)
■旅行する際に使うツール:Google (行きたい場所の名前と「その場所で何をすべきか」と検索します)
■日本について調べている時に好きになったことや気になったことはありますか?
日本について調べている時に好きになったことは日本の「自然」です。私の母国ベトナムにも自然が綺麗な場所はあります。しかし景色を綺麗に保つ技術力は日本の方が凄く長けていると思います。あと、日本は短い距離(通勤通学のような距離)でも様々な交通機関を利用することができて、女性1人で自然を満喫したり旅行を楽しんだりすることが可能ですが、ベトナムの交通機関はバスやバイクしかないので女性1人で自由に歩き回って旅行を楽しんだり、自然を満喫するようなことは難しいです 。その他、日本では大自然の中でも便利なサービスを受けることのできる場所が沢山あるので、私は実際に日本で生活をするようになってから1人で旅行をすることが好きになりました。
■あなたが日本で見つけた面白いことや不思議に感じたことを教えて下さい
・不思議なこと:ボディータッチが少ない
ベトナムでは人と人との距離が近く、友達と話している時に友達の肩に触れたり、挨拶のかわりにハグをしたり、普段からスキンシップを取ることが多いのですが、日本では真逆ですよね?日本で生活を始めたばかりの頃は日本人がスキンシップを取らない(好まない)ということを知らなかったので、「なぜ私とのスキンシップを避けるのだろう、この人は私のことが嫌いなのかな」と思い、傷つきました。しかし、日本で生活をはじめてから5年もたつと今度は私が日本人と同じ感覚になってしまい、ベトナム人の友人と同じ距離感でコミュニケーションを取ることに少し戸惑いを感じるようになりました。今はベトナム人の友人と同じ距離感で接することが少し苦手になってしまったことに対してショックを受けています(苦笑)
・驚いたこと:日本人はONとOFFを使い分ける
日本人の方は「学校は学校」「仕事は仕事」「プライベートはプライベート」とONとOFFをはっきりと使い分ける人が多いですよね?例えば街の中で人を観察していると仕事中はお喋りをせず、とても真面目に働いているイメージがあります。そのため会社内でプライベートな話をして友達のような関係になることは少ないのではないでしょうか? しかし、会社の外。たとえば会社の飲み会に参加したり、会社以外の場所で会ったりすると冗談を言って笑い合ったり、一緒に楽しくお酒を飲んだりすることができる人が多いですよね?ベトナムでは場所によってONとOFFを使い分ける人が殆どいないので最初は驚きましたが、このことに気付いてからは日本人の友達を作りたい時は「ON」の時ではなく、「OFF」の時間にコミュニケーションを取るようになりました。
あと、飲み会の話をしていて思い出したのですが、ベトナムでは飲み会の席でお酒をすすめられた場合、たとえお酒を飲むことが苦手でも飲まなければならない時があります 。しかし、日本では無理やりお酒をのまされたりすることがないので、いつもありがたいと思います。
・驚いたこと:日本人は助けてくれる人が多い
1人で旅行をしていてトラブルが起きた場合、どんな些細なことでも自分から声をかけると助けてくれる人が多いことに驚きました。なぜなら、通勤時間の電車内を見ていると日本人の方はとても静かで無表情の人が多く、他人に対して無関心だと感じていたからです。しかし、どんなに無表情な人でも、私が困って声をかけた瞬間から人が変わったように親身になって助けてくれる人が多いので、いつも「ありがたいな」と思っています。これは良いギャップですよね。ベトナムでも声をかければ助けてくれる人はいますが、裏表なく常にカジュアルな感じで助けてくれます。しかし、日本人の方は相手に合わせて丁寧に助けてくれます。そこはベトナムと比べて違うと感じました。
■最後に、これから日本へ来る留学生たちへメッセージをおねがいします
日本で生活をはじめたばかりだと、ホームシックになったり、様々なことにカルチャーショックを感じたりして心細くなってしまうと思うのですが、勇気を振り絞って周りの人に話しかけ、自分からアクションをおこしてください。そうすれば少しずつ良い方向へ日常が変化していきますよ!がんばってください!