■島の人口よりも、うさぎの方が圧倒的に多い不思議な瀬戸内海に浮かぶ島「大久野島(おおくのしま)」へ遊びに行ってみませんか?
こんにちは。3回目の投稿、台湾出身のリンです。1回目は「台湾の朝ごはんを堪能できる京都のお店」、2回目は「世界最大規模の劇団「劇団四季」」についてご紹介させていただきましたが、今回は島の人口よりも、うさぎの方が圧倒的に多い不思議な瀬戸内海に浮かぶ島「大久野島(おおくのしま)」の魅力をご紹介したいと思います。私は昔から動物が大好きで、台湾の実家で生活していた頃は学校や仕事が終わると真っすぐ家へ帰り、家で飼っている犬や猫達に癒されていたのですが、日本で生活をするようになってからはペットを飼うことが難しくなったので、癒しを求め動物達と触れ合える場所はないかと検索していたところ、大久野島、別名「うさぎ島」を発見しました。台湾は、日本と同じように動物達と触れ合えるペットカフェや動物が多く生息している場所がありますが、私の知っている限り他の国では動物達と気軽に触れ合える場所がないため、海外から日本へ訪れた人達にとっては凄く珍しい体験ができる場所だと思います。それでは、沢山のうさぎが生息する島、大久野島の魅力をご紹介したいと思います。
■大久野島(おおくのしま)、別名:うさぎ島の魅力はこれ!
①野生のうさぎに出会える
②レジャー施設の充実
③戦争に関する歴史も学べる
①野生のうさぎに出会える
先程も書きましたが、私の知っている限り他の国では動物達と気軽に触れ合える場所が極端に少ないと思います。理由は各国様々ですが、ここでは観光客に怯えることなく野生のうさぎ達が自由にのびのびと生活をしているので、時間を気にすることなく、一緒に遊んだり、餌をあげたり、写真をとったりすることができます。
②キャンプ場や海水浴場といったレジャー施設の充実
1934年、瀬戸内海国立公園に指定された大久野島にはホテルやキャンプ場などの宿泊施設もあり、トレッキングやサイクリング、テニス、釣り、夏は海水浴や野外プールも楽しむことが出来ます。周囲は約4.3km(1周60分前後)なので、徒歩で島を1周することも可能です。さらに周りを見渡すと大きな建物がなく、美しい自然を満喫することができます。
③戦争に関する歴史も学べる
美しい自然や可愛いうさぎ達を満喫できる大久野島ですが、実は凄く残酷な歴史も残っています。「地図から消された島」、「戦争に利用された島」、「毒ガスの島」と呼ばれていたことを知った時は信じられませんでしたが、小さい島の中には戦争の頃に使われた「火薬庫跡」「発電所跡」「北部砲台跡」や「毒ガス資料館」、「慰霊碑」もあるので、自分の目で実際に見て学んで本当だったことを知った時は言葉を失いました。この毒ガス資料館の資料によると毒ガスの実験として多くの動物達が命を失ったそうです。本当に今では考えられない歴史です。(現在、島に生息しているうさぎ達は当時実験に使われたうさぎではなく、近隣の小学校で飼われていた8羽が放たれ、野生化して増殖したうさぎ達だと言われています)国籍関係なく、戦争について学べる場所なので、少しでも学びたいと思う方は是非資料館や関連の場所へ訪れてみてください。この場所でしか感じることのできない体験ができますよ。
■野生のうさぎ達と仲良くなる方法
大久野島に生息しているうさぎ達は、普段から観光客と接する機会が多いので「野生」ですが人懐っこく、自分達から率先して餌を求め近寄ってきてくれます。大久野島内には餌や野菜を購入することができないので、島へ訪れる前にスーパーで野菜を購入しておくと、うさぎ達と近くで触れ合うことができます!私はうさぎの好物で形が長くて手で持ちやすい「小松菜」と「人参」を選びました。
うさぎの体に優しい野菜
人参>セロリ>ほうれん草>キャベツ>アルファルファ>ブロッコリー>パセリ>キュウリ
※水分が多い野菜はうさぎの体によくないので、事前に食べさせてもいい野菜か調べてください
■うさぎ達と仲良くなる時の注意点!
※島に持ち込んだ野菜が余った場合は必ず持ち帰る
うさぎには食べても良い野菜と、食べてはいけない野菜があるので、事前にしっかり調べてから餌を購入するようにしてください。そして、購入した野菜は島の中で捨てるのではなく、可愛いうさぎ達の為に持ち帰るようにしてください。※人間の食べ物をあたえるのは絶対ダメです。
理由:島にはうさぎだけではなく、他の野生動物もいます。その動物が残った野菜に集まって、うさぎ達を攻撃することがあるため、持ってきた野菜は必ず持ち帰るようにしてください。
※うさぎ達を「捕まえる」「抱きかかえる」「追いかける」のは禁止
可愛いうさぎ達をみて楽しくなる気持ちはわかるのですが、「捕まえる」「抱きかかえる」「追いかける」行為は絶対にしてはいけません。お腹が空いていれば自分達から寄ってきてくれるので、それまで待ちましょう。
理由:うさぎはストレスに弱い動物です。捕まえたり、追いかけまわしたりすると病気になることがあります。その他、抱きかかえた人がうさぎを落として怪我をさせたこともあるそうです。絶対にうさぎを見かけても「捕まえない」「抱きかかえない」「追いかけない」を守ってください。
■まとめ
今回は、広島県竹原市にある無人島「大久野島」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?実は、台湾にも野生の猫と触れ合える「基隆猴硐猫村」や、野生の猿と触れ合える「台灣獼猴保護區」といった場所はあるのですが大久野島とは違い攻撃的な動物が多いため、持ち物を取られたり、怪我にあったりすることがあります。しかし、大久野島ではマナーを守れば至近距離で野生の動物達と触れ合うことができるので、海外から訪れた人達にとって本当に貴重な体験ができる場所です。さらに大久野島では、うさぎと触れ合えるだけではなく、美しい瀬戸内海を見ながら、散歩したり、自転車に乗って島を巡ったり、様々な観光スポットを楽しんだり、キャンプ場や休暇村もあり宿泊も可能です!(もちろん日帰りも可能)他の国では体験できないことが、この小さな島では沢山体験することができるので、皆さんも是非大久野島へ行ってみてください。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
■大久野島へのアクセス方法(広島県忠海駅から)
■船:忠海港からフェリー(大三島フェリー)で15分
※時刻表や運賃は忠海港のHPをご覧ください
■大島フェリーHP