オススメの場所
2024.11.25

フランス出身の私が日本で見つけたオススメの場所 : 大分県 湯布院

■自己紹介


 Bonjour!Ia ora na ! フランスで生まれ、南太平洋の中央に位置するタヒチ島で育ったエミリーです。私は幼い頃から日本のアニメやゲームを通じて日本に対して強い興味を持っていましたが、私が通っていた高校では日本語の授業を選択することができたため、高校1年生の頃から日本語を勉強していました。その後、今から11年前に大阪で半年間留学をするために来日したのですが、一旦帰国し、今から7年前の大学院生の頃に再び1年間、広島大学院へ留学するために来日しました。

 大学院卒業後は、半導体メーカーやゲーム会社、出版社など様々な業界で働いてきましたが、現在は日本の出版社でエージェントの職に就いています。この仕事を簡単に説明すると、海外の企業が日本の漫画のライセンスを取得し、翻訳したり、グッズを販売したりできるように企業間の取引や協力を促進する役割を担う仕事です。この職場では、私の語学力を活かせるだけでなく、私の趣味の一つである漫画を作る業界でも働けるので、私の天職だと思っています。

 ちなみに、今後の夢は、幼い頃から思い描いていた翻訳者になることです。そのため、いつかフリーランスで日本の書籍をフランス語に翻訳する仕事ができるようになりたいと考えています。

■大分県の由布院を紹介しようと思った理由




 私が大分県の由布院を紹介しようと思った理由は2つあります。まず1つ目は、日本で1番源泉本数が多い大分県の中でも、長い歴史を誇る温泉地だからです。私は温泉が大好きで、初めて大分県を訪れた時も「別府地獄めぐり」をするためでした。この地獄めぐりは大分県の中でも王道の温泉めぐりなのですが、現地で色々調べてみると、別府温泉の隣に「豊後三大温泉(ぶんごさんだいおんせん)」の1つとして有名な由布院温泉があることを知り、由布院にも行ってみることにしました。すると、由布院は別府よりもさらに自然が多く、外国人が思い描く日本の田舎風景や伝統家屋が多く立ち並ぶ町だったので、きっとこのような雰囲気の場所を紹介したら、温泉好きな外国人だけでなく、多くの外国人観光客も心の底から満足できると思いました。

 2つ目は、江戸・明治・大正・昭和の雰囲気が漂う町並みを体験できる場所だからです。東京で生活をしていると、近代的な建物が多く、50年~100年前の日本を感じるような場所とはなかなか巡り合うことができません。しかし、由布院では町全体がレトロなだけでなく、江戸時代の雰囲気を感じさせる「湯の坪街道(ゆのつぼかいどう)」や、昭和30〜40年代の日本を体験できる「湯布院昭和館(ゆふいんしょうわかん)」などもあるため、昔の日本にタイムスリップした気分も味わうことができます。また、この場所では食べ物も美味しいため、昔の日本を体験したい人にとって夢のような場所だと思いました。

■由布院の魅力:日本の田舎に残る伝統や文化を体験できる

 正直、由布院と言えば“温泉”のイメージが強いと思います。しかし、この場所へ実際に訪れてみると由布院1番の魅力は、この小さな町に残り続ける“伝統”や“文化”だと思いました。湯布院の自然も、町の雰囲気も、家も、人も全てが受け継がれ、守られてきたものです。それらを、観光客として体験できる環境が整っているおかげで私たちのような観光客は安心して素晴らしい体験をすることができます。

 たとえば、私が入った露天風呂からは由布院の北東部にそびえる由布岳や、綺麗に手入れされた田んぼを眺めることができたのですが、2月の肌寒い青空の下で、こんなに美しい景色を眺めながら、のんびり露天風呂を体験できるなんて贅沢ですよね?さらに、町を歩けば、様々な日本の映像作品に登場した典型的な日本家屋や由布院独特のゆったりとした町の雰囲気も体験することができます。私は由布院の伝統や文化に触れるたび、心の中で「このタイミングで日本に住んでいてよかった」「こんな体験はココでしかできない」と何度も強く思いました。

 また、私が宿泊先として選んだゲストハウス「湯布院月灯り」は外国人観光客向けのモダンなホテルではなく、古民家のようなところだったのですが、この素朴な空間が私たち外国人にとってはとても魅力的です。畳の香りが漂う和室に布団を敷いて寝たり、温泉風のお風呂に入ったり、このような体験はやってみたいと思っても、環境が整っていなければ体験することはできません。しかし、由布院では観光客向けにつくられた空間ではなく、昔から日本にあるものを使って、日本人と同じように日本の文化を体験することができます。私はこのゲストハウスで生活をしてみて、日本人の一般的な習慣にとても魅了されました。

■由布院おすすめの場所

湯布院昭和館






 この場所に展示されている電化製品は、欧米諸国でも似たようなものが使用されていたため、正直、“珍しい!”よりも、全体的に国籍問わず“懐かしい”と感じるものが多いと思います。しかし、1950年~1960年頃の日本を再現した小学校の教室や駄菓子屋さん、喫茶店、壁に貼られているポスター、昔日本で流行ったアニメのおもちゃなどを見た時は、日本の古い映画やアニメでしか見たことのない光景だったので、とても興奮しました。きっと、「となりのトトロ」や「ゴジラ」といった作品が好きな人にとっては、湯布院昭和館全体が宝箱のように見えると思うので、興味がある方はぜひ行ってみてください!

湯布院フローラルビレッジSNOOPY茶屋 由布院





 この場所はイギリスのコッツウォルズ地方の街並みを再現したミニテーマパークなのですが、世界中の有名なキャラクターを扱った雑貨屋がたくさんあるため、キャラクター好きには最高の空間です。さらに、湯布院フローラルビレッジの近くにある「SNOOPY茶屋 由布院」では、スヌーピーに登場するキャラクターたちをあしらった料理やデザートを食べることができるため、コラボカフェ文化のない国出身の人にとっては、日本らしい文化を体験できる場所だと思います。(フランスやタヒチにもキャラクターとのコラボカフェができれば絶対人気店になるのに、どうしてフランスやタヒチにはコラボカフェがないのでしょうか?可愛いキャラクターが大好きな私にとって、このコラボカフェ文化は本当にうらやましいです)

 ちなみに、私はジブリ作品が大好きなので、ジブリ作品の「魔女の宅急便」をモチーフにしたパン屋「KIKI'S BAKERY」があるという情報を得て湯布院フローラルビレッジを訪れました。しかし、私が訪れた時には閉店していたため、キキのパンを食べることはできなかったのですが、現在は魔女の宅急便に関するグッズを扱う雑貨屋になっていたため、少しだけジブリ作品の世界観を感じることができました。

 ジブリ作品や可愛いキャラクターが大好きな人にとっては幸せな空間だと思うので、ぜひ由布院へ訪れたら、この場所へも行ってみてください!

■由布院を訪れる時の注意点

・日用品は事前に用意する
・車を利用しない場合は、必ずバスの時間を調べる

 湯布院は田舎なので、コンビニやドラッグストアを探そうと思っても時間がかかります。そのため、必要な日用品がある場合は、現地で調達するのではなく、事前に準備をしましょう。また、由布院での交通手段がバスの場合は本数が少ないので必ず時刻表を確認しましょう。

■まとめ




 湯布院の魅力をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?旅行好きな私にとって、湯布院は多くの外国人観光客が知らない穴場スポットだと思います。そこで、日本の田舎を体験してみたい!自然豊かな場所へ行きたい!温泉を体験してみたい!と思う方は、是非、由布院へ行ってみてください。きっと他では味わうことのできない夢のような体験ができると思います。ちなみに、由布院の温泉を体験したい方は夏よりも寒い時期(1月~2月)がおすすめですよ!それでは!最後までお読みいただき、ありがとうございました!

プラスマン エミリー

国・地域
フランス
居住地
東京都
得意カテゴリ

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