こんにちは。内モンゴル自治区(中国)出身のスーです。私は、日本での生活をはじめてから今年で2年目になるのですが、週末になると都内の公園や商店街を散歩したり、美術館や祭へ出かけたりすることが大好きなので、いつも「次の休みは何処へ行こうかな?」と検索しています。そこで、今回は私がこれまで訪れた場所の中から、1番魅力的なお祭りが開催されていた、文京区にある「湯島天満宮」についてご紹介したいと思います。
湯島天満宮では、1月上旬頃から境内に植えられた約200本の梅の花が咲き始め、花が満開になる2月上旬から3月上旬にかけて「湯島天神梅まつり」が開催されるのですが、なんと花見だけではなく、境内で梅を眺めながら梅酒の飲み比べができるイベントも開催されます。お酒好きな方にとって見逃せないイベントですよね?私も、もっと早くこのイベントが知りたかったと後悔しました。それでは、湯島天満宮の紹介を簡単にした後に湯島天神梅まつりの魅力について詳しくご紹介します!
■湯島天満宮/ゆしまてんまんぐう
場 所:東京都 文京区 湯島3丁目
創 建:雄略天皇2年(458年)
神 様:学問の神様・菅原道真公(すがわらのみちざね)
ご利益:合格成就/厄除け/縁結び/交通安全/商売繁盛
湯島天満宮は学問の神様として有名な菅原道真公が祀られている神社で、受験シーズンになると沢山の受験生がこの場所へ訪れます。ちなみに、日本の神社では必ず神様の使いとして動物の像が置かれているのですが、「天満宮」では牛の像が置かれています。理由は、菅原道真公が生まれた年の干支が丑(うし)年だったからだそうです(※諸説あり)。そして、この牛の像の頭と自分の頭を交互に触ると「頭が良くなる」と言われています。(面白いですよね?)皆さんも、天満宮へ訪れた際は牛の像を見つけて撫でてみてください。
■湯島天満宮で開催される「湯島天神梅まつり」の魅力:「全国梅酒品評会金賞梅酒飲み比べ・即売会」に参加できる!!
湯島天神梅まつり
開催時期:2024年は2月8日(木)~3月8日(金)
開催場所:湯島天満宮
開催時間:朝8時から夕方7時30分まで
入園料金:無料
ライトアップ:あり
※土日祝日は、子どもから大人まで、世代を問わず楽しめるイベントが多いです!
日本で春の訪れを象徴する有名な花といえば「桜」を思い浮かべる人が多いと思うのですが、実は桜よりも先に咲き、春の訪れを象徴する花があることを知っていますか?その花とは「梅」です。梅は1月末頃から花を咲かせ、梅の花が散り始めた頃に咲くのが「桜」、桜の花が散り始めた頃に咲くのが「桃」です。
2月になると梅の花が咲き乱れることで有名な湯島天満宮では、春の訪れを待っていた人たちが梅の開花と共に沢山訪れるのですが、その頃に開催される湯島天神梅まつりのイベント「酒飲み比べ・即売会」は、かなりオススメです。なぜなら、今年全国の梅酒品評会で賞取った梅酒を少しずつ飲み比べることができだけではなく、お気に入りの梅酒をその場で購入することができるイベントだからです。ちなみに、このイベントでは6つの小さなコップに異なる種類の梅酒が注がれるので、1度に6種類の梅酒を飲み比べすることが可能です。次は、実際に飲み比べを体験した感想をご紹介します。
■私が飲み比べをした梅酒の感想
※私は2023年の梅まつりも、2024年の梅まつりも参加したのですが、2023年の梅まつりで撮影した写真の方が綺麗に撮影できていたので、今回は2023年の方に飲み比べした梅酒をご紹介したいと思います。
※梅まつりで飲み比べできる梅酒は、2023年の場合は2022年金賞受賞の梅酒、2024年の場合は2023年金賞受賞の梅酒です。
①日本酒梅酒 部門(2022年金賞)
神奈川県:石井醸造(株)「曽我梅林の梅酒」
【感想】一般的に梅酒と言えば焼酎ベースのものが多いそうなのですが、日本酒ベースの梅酒なので、酸味と甘みの絶妙なバランスが特徴的です。また、口に含んだ瞬間、華やかな梅の香りも堪能することができました。
②にごり梅酒 部門(2022年金賞)
和歌山県:平和酒造(株) 「鶴梅 完熟にごり」
【感想】この梅酒は梅のペーストだけではなく、桃のペーストも使用しているため、濃厚で甘く、今回飲んだ中では1番果肉感を感じました。このお酒なら、お酒が苦手な人でもジュースのような感覚で飲めると思います。
ベース混合梅酒 部門(2022年金賞)
和歌山県:(株)世界一統 「和歌のめぐみ 南部の梅酒」※殿堂入り
【感想】さすが殿堂入りしている梅酒なだけあって、ついつい呑み過ぎてしまいそうになります。私はそのままの状態で飲みましたが、ソーダ―で割って飲んでも美味しいと思います。
※“殿堂入り”とは、全国梅酒品評会で金賞を3回受賞している選び抜かれた梅酒という意味です
ブランデーブレンド梅酒 部門(2022年金賞)
山梨県:マンズワイン(株) 「ワインメーカーズ梅酒 琥珀彩」
【感想】この梅酒はワインを蒸留したブランデーに約1年漬け込んで作った梅酒なので、とても華やかな香りがします。さらに、味も梅の酸味や果実味をしっかり感じるので、他の梅酒とは違う唯一無二のような存在感を感じました。
ブレンド梅酒 部門(2022年金賞)
兵庫県:(株)小山本家酒造 灘浜福鶴蔵 「樽薫ル梅酒」
【感想】特製のシェリー樽で熟成させて作った梅酒なので、今回飲み比べした梅酒の中では1番見た目も香りも味も濃厚だと感じました。(どちらかといえば、甘さよりも酸味が強く、グイグイ飲むのではなく、少しずつ飲みながら口の中でお酒の味を堪能するような感じです)
柑橘系ブレンド梅酒 部門(2022年金賞)
大分県:老松酒造(株) 「天空の月 かぼす梅酒」
【感想】大分県産かぼすの果汁が使用されている梅酒なので、さっぱりとした口当たりや、フルーティーな香りを楽しむことができます。私は一口飲んだ瞬間、あまりの美味しさに驚き、即購入することを決めました!
フランスのフェミナリーズ世界ワインコンクール(2021年2022年リキュール部門金賞受賞)
加賀梅酒 日本酒仕込み 果肉入り「本郷」
【感想】この梅酒も日本酒ベースの梅酒なので、最初にご紹介した石井醸造(株)の「曽我梅林の梅酒」と同じように酸味と甘みの絶妙なバランスが特徴的なお酒だったのですが、私好みの味だったので1本購入しました。
今回私は、最後に紹介した大分県:老松酒造(株)の 「天空の月 かぼす梅酒」と、加賀梅酒 日本酒仕込み 果肉入り「本郷」を1本ずつ購入しました。
■2023年の湯島天満宮「梅まつり」で印象に残った梅酒
写真はないのですが、2023年で印象に残った梅酒もご紹介したいと思います。
ホワイトリカー梅酒 部門(2023年金賞)
大分県:(株)おおやま夢工房 「梅花爛漫プレミアム」※殿堂入り
【感想】選ばれた「鴬宿梅(おうしゅくばい)」という梅を使用して長期熟成させた梅酒と、ニッカウイスキーのオーク樽で作った高級梅酒「ゆめひびき」をブレンドさせて作った梅酒なので、梅の濃厚な香りを楽しめる梅酒です。ただし、味はサッパリしているのでストレートまたはロックで飲む方が合うお酒だと思いました。
■中国を代表するお酒と日本を代表するお酒の違い:アルコール度数
中国を代表するお酒といえば、高梁、小麦、豆類、とうもろこしを原料とした中国発祥の蒸留酒「白酒(パイチュウ)が有名です。私も中国では白酒やウイスキーを好んで飲んでいたのですが、白酒はアルコール度数が38度~52度あるため、ストレート(常温)で2杯以上飲むと記憶が飛びます(笑)そのため、白酒は“失恋をした人が飲むお酒=白酒“とも言われています。見た目が水のように透明なお酒なので一見飲みやすそうに見えますが、ビンの蓋を開けると一瞬で部屋中が白酒の濃厚な香りに包まれるくらい強烈で、全身で旨味や香りを楽しむタイプのお酒です。ちなみに私は2杯飲んだだけで歩けなくなり12時間くらい寝込みました(笑)
このように、中国ではアルコール度数の高いお酒が好まれる傾向があるのですが、日本のお酒は中国のお酒と比べて比較的アルコール度数が低く、日本酒、焼酎、ビール、リキュールと種類も豊富なので、試し飲みをしながらお気に入りのお酒を探したり、お酒に弱い人でも一緒に楽しんだりすることができます。私はお酒を飲み比べながら自分の好きな味を探せる方がいいので、このお祭りで梅酒の飲み比べができて幸せでした。
■湯島天神梅まつりで梅酒の飲み比べをするときの注意点
・お酒の飲みすぎには注意しましょう
・ごみの不法投棄は、法律で禁止されています。ゴミを投げ捨てないでください
・湯島天満宮近くにある不忍池ボート場ではスワンボートや屋根付きのボートに乗ることができるのですが、飲酒後はボートに乗ることができません。ボートに乗りたい場合は飲酒前に乗りましょう
■まとめ
今回は湯島天満宮と、湯島天神梅まつりの魅力についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?湯島天神梅まつりは日本で特別な花見体験をしたい人にとって、とても魅力的なお祭りですよね?今年の開催は終わってしまったので、参加するなら来年の2月まで待たなければならないのですが、梅酒の飲み比べ以外にもイベントが沢山開催されるお祭りなので、来年は是非行ってみてください!最後まで読んでくださり、ありがとうございました。