こんにちは。エジプト(カイロ)出身のラグダです。前回は日本の“hidden gem”(直訳:隠れた宝石/魅力的な場所)として和歌山マリーナシティの魅力やオススメポイントをご紹介しましたが、今回は京都の“hidden gem”を2カ所ご紹介したいと思います。その場所とは京都府京丹後市にある「琴引浜」と、京都府南丹市にある旧村「吉富村」です。京都といえば、1000年以上も日本の首都として栄えた場所であり、海外から訪れた観光客にとって「日本」を象徴する場所だとおもいます。しかし、国内外から京都へ訪れる人のほとんどは京都市内から離れた場所にも魅力的で素晴らしい場所があることを知りません。そこで今回も観光客が少なく、落ち着いて過ごせる場所をオススメしたいと思います。それでは早速、京都府京丹後市にある「琴引浜」の魅力からご紹介します。
■京都府京丹後市にある鳴砂の浜として有名な「琴引浜(ことびきはま)」の魅力
「琴引浜」の魅力の魅力は日本の渚百選・国の天然記念物・名勝にも指定されている美しい砂浜です。私はこの砂浜を見て私の地元にあるシナイ半島の海を思い出したのですが、砂の上を歩いてみるとシナイ半島の砂浜とは違う部分を発見しました。それは、砂浜の上を歩くたびにキュッキュと可愛い音が鳴ることです。気になって調べてみると、砂浜の主成分が石英(せきえい/Quartz)なことと、浜全体が美しい状態で保たれていることで音が鳴るのだとわかりました。(とても可愛い音なので砂浜の上を歩くだけで癒されます)京都市内は山に囲まれた盆地のため、昼夜の寒暖差が激しく、夏は暑くて冬は寒いという特徴があるのですが、少し足を伸ばして琴引浜まで訪れれば、人の少ない美しい砂浜で夏の暑さを忘れ、ゆったりとした時間を過ごせるのでオススメです。
余談ですが、時間に余裕がある方は琴引浜からバスで45分のところにある道の駅「食のみやこ」へ立ち寄ることをオススメします。なぜなら、道の駅「食のみやこ」は西日本最大級の道の駅であり、地元丹後で収穫された新鮮な野菜や果物を使った料理を食べたり、購入したりできるからです。私は、はじめて見る地元の特産品を眺めたり、地元の人たちと交流したりできる道の駅に立ち寄ることが大好きなのですが、今回も素晴らし出会いがたくさんありました。ちなみに、料理することが好きな私は地元の新鮮な野菜とお土産を購入しました。この他、道の駅には小さな動物園や果物を収穫体験できる施設などもあるので子供から大人まで楽しむことができます。時間に余裕がある方は是非行ってみてください。
■京都府南丹市の旧村「吉富村(よしとみむら)」の魅力
吉富村の魅力は、美しい自然景観と伝統的な農村風景です。この場所は清流や緑豊かな山々に囲まれているため、のどかな雰囲気が心地よく、この場所だけ数百年前から時が止まっているような感じがします。私は友人の家に泊めてもらうためこの場所を訪れたのですが、家の中に入ってすぐ驚きました。というのも、夏にもかかわらず家の中がとても涼しかったからです。理由を家主さんに尋ねたところ、京都の古民家は全て木造建築にしたり、天井を高くしたり、庭を広くしたりすることで盆地特有の蒸し暑さを逃がす構造になっていると教えてくれました。今回泊まった古民家も100年以上前に建てられたものだったのですが、先人の知恵が詰まった家に泊まったり伝統文化を体験したりすることができて、とても幸せでした。
この他にも、庭でバーベキューをしたり、スイカを食べたり、蕎麦打ち体験をしたり、近所の人たちと雑談したりして過ごしたのですが、近所の人たちが自然と集まって大勢で食事を楽しむ姿が幼い頃にカイロの田舎町で過ごした時と同じ雰囲気だったので、とても懐かしく感じました。このような特別な体験ができるのも田舎の魅力です。
■田舎へ行くときの注意点
今回ご紹介した京丹後市や吉富村は正直アクセスが悪く、駅からの交通手段が車しかない場合もあります。しかし、そこをクリアすれば、この場所でしか体験できない特別な時間を過ごすことができるので、事前に計画を立ててから行動するようにしてください。
■まとめ
今回は日本の“hidden gem”(直訳:隠れた宝石/魅力的な場所)として、京都府京丹後市にある「琴引浜」と京都府南丹市にある「吉富村」をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?私はこの場所を訪れたことで先人の知恵や日本の伝統文化を深く知るができました。田舎での生活は都会と比べ、不便なことも多く住みにくいといったイメージを持っている人が多いと思います。しかし、実際はその不便さが人を自立させ、心を豊かにしてくれるのだと思います。日本人とのコミュニケーションがうまくいかずに悩んだり、都会の生活に息苦しさを感じたりしている人にとって日本の田舎は心のオアシスになると思うので、是非1度訪れてみてください。私も自分自身を見つめなおし心を豊かにするために、これからも日本の“hidden gem”を探し続けたいと思います。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。