オススメの場所
2023.08.02

インドネシア出身の私が日本で見つけたオススメの場所:沖縄県 識名園

 Halo! (ハロー:こんにちは) 現在、日本で交換留学プログラムに参加しているインドネシア出身のJaabir(ジャビル)です。前回は沖縄県北谷町美浜のリゾート地区にある美浜アメリカンビレッジについて紹介しましたが、今回は沖縄県那覇市真地にある琉球庭園「識名園(しきなえん)/別名:シチナヌウドゥン」についてご紹介したいと思います。この場所で得る感覚は簡単な日本語では伝えられないものが多いのですが、私の記事を読んだ人が1人でもこの場所について学んでみたいと思ってくれたら嬉しいです。それでは早速、沖縄県那覇市真地にある琉球庭園「識名園(しきなえん)」の簡単な説明と見所からご紹介したいと思います。

■識名園の簡単な説明






 沖縄の歴史を何百年もさかのぼり、インドネシア出身の私が伝えるのはとても難しいです。なぜなら、沖縄はかつて琉球王国という1つの国でした。これは、沖縄の歴史を学べるサイトや本にも書いてあることですが、琉球王国は1429年に成立し、1879年に「沖縄県」と名前を変えるまで実在した国の名前です。今回紹介する識名園は、この琉球王国時代に造られた琉球王国最大の別邸兼、中国皇帝の使者をもてなす場所としてつくられました。当時の琉球王国は、中国、日本、朝鮮、東南アジア諸国をむすぶ中間地点に位置する「中継貿易地」として栄えていたそうです。ちなみに、識名間は私の母国インドネシアにある「プランバナン寺院群」や「ボロブドゥール遺跡」と同じユネスコ世界遺産に登録されています。

※琉球王国時代:1429年から1879年まで
※アメリカ統治時代:1945年から1972年までの約27年間
※沖縄返還:1972年5月15日

■識名園の見所

①屋根付きの門(ヤージョウ)と石畳の道






 識名園へ入ると左側に、見張りをする番人の詰所(つめしょ)があるのですが、そこを通り抜けると右手に識名園で働いていた人が利用していた通用門があります。まずは通用門の屋根に注目してください。この屋根付きの門(ヤージョウ)を見られるのは、格式のある場所、つまり身分の高い人が利用する場所だけです!他の場所ではなかなか見ることのできない門です。

 その他、識名園へ入ると美しい石畳の道が御殿(ウドゥン)まで続いているのですが、皆さん、石畳に敷き詰めてある石に注目してください!よく見ると、石の大きさが違う場所があります。識名園は1945年の沖縄戦で何カ所か壊れてしまったのですが、復元された時に敷き詰められた石は当時の石よりも大きな石だったため、昔から残っている石畳の道と新しく復元された石畳の道を見分けることができます。大きな石と小さな石が敷き詰められた道を行き来すると時空を飛び越えたような感覚になれますよ。

②廻遊式庭園(かいゆうしきていえん)と赤瓦屋根の建物 御殿(ウドゥン)






 石畳の道を歩いていると目の前に突然美しい庭園が見えてきます。この庭園は廻遊式になっていて、池の周りを歩きながら景色の移り変わりを楽しむことができます。皆さん、思い出して見てください。日本の有名なお寺や神社では、室内から窓を通して手入れされた美しい庭園を眺める方が多いと思いませんか?日本にも廻遊式の庭園はあるのですが、どちらかと言えば中国やヨーロッパの方が廻遊式庭園は多いそうです。そして、この庭園にある木をよく観察してみると背の高い木「梯梧(デイゴ)」という名前の木や、私の母国インドネシアにもある聖木「Beringin(ガジュマルの木)」といった南国ならではの植物を見ることができます。私にとってはどこか懐かしい木が多いので、日本にいることを少し忘れそうになりました。

 その他、赤瓦屋根の建物 御殿(ウドゥン)へたどり着いたら、床に注目してください。御殿(ウドゥン)の床は高床式になっています。これは、私の母国にある伝統的な家と同じ造りです。インドネシアや沖縄は雨が多く湿気が貯まりやすいので高床式にして湿気が貯まるのを防いでいます。私はこの共通点を見つけた瞬間、御殿(ウドゥン)に対してとても親近感を感じました。

③石橋と六角堂





 廻遊式庭園は池を中心に御殿、六角堂、勧耕台、石橋、碑文等が配置されているのですが、池の真ん中にある六角堂や石橋は中国風の造りになっています。ちなみに、この石橋は実際に渡ることができるのですが、手すりなどがないため、バランスを崩すと池の中に落ちてしまいます。渡る場合は注意しながら渡りましょう。この他にも、当時舟を浮かべて景色を楽しむためにつくられた船着き場も近くで見ることができます。しかし、この船着き場周辺も滑りやすいため、池の中に落ちないように気を付けましょう。(※怪我に注意してください!)今は舟に乗って池の内側から景色を楽しむことはできないのですが、当時のことを想像して庭園を見渡すと琉球王国の豊かな文化遺産を感じることができます。皆さんもこの場所へ訪れた時は、琉球王国時代を感じながら歩いてみてください。

■識名園で注意すること!

①運動しやすい靴で行く:識名園内は石畳や滑りやすい場所が多いため、ヒールで行くと怪我をする可能性があります。識名園内を歩く時は運動靴を利用してください。

②トイレ:識名園にはトイレが2つしかありません。識名園入口と、識名園内にある展望台「勧耕台」の近くです。必ず入園前にトイレを済ませておきましょう。

③コインロッカー:ありません。大きな荷物は持って行かないようにしましょう。

■まとめ

 私は、これまで沖縄にある観光スポットを6カ所ご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?じつは来月(9月)インドネシアへ戻るため、私の経験を綴った記事を投稿するのは、これが最後になります。私は沖縄で生活をした半年間の間に沖縄の歴史や、文化、人、あらゆるものに触れ、多くのことを学びました。そして、この場所で体験したことを自分の中だけで完結させるのではなく、日本国内にいる留学生達へ伝えたいと思い、記事にしました。沖縄で過ごした時間は終わりに近づいていますが、この美しい沖縄で体験し学んだことはインドネシアに帰っても身近な人達へ伝えていきます。私の書いた記事が、読んでくださった方々の心に少しでも届き、行動するきっかけになってくれたら幸せです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!また、会いましょう!!

識名園(しきなえん)の詳しい情報はコチラをご覧ください
















ジャビル アハマド

国・地域
インドネシア
居住地
沖縄県
得意カテゴリ
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