オススメの場所
2023.04.10

タイ出身の私が日本で見つけたオススメの場所:京都(日本のオルタナティブカルチャーに触れられる場所)

簡単なプロフィール

■名前:スズ
■国籍:タイ
■日本での生活:1年6カ月(2021年10月)
■現在:京都府にある大学院(漫画専攻)へ通いながらイラストレーターとしても活動中
■趣味:絵を描くこと、珈琲専門店巡り(特にエスプレッソ系)、ポールダンス
■好きな漫画:70年~90年代のアングラ系漫画

 สวัสดีค่ะ(サワディーカー:こんにちは)!!日本のマンガが好きでタイから来日した留学生兼アーティストのスズです。ちなみに「日本のマンガが好き」と言っても、今流行りの少年ジャンプ系のマンガではなく70年~90年代のアングラマンガが好きです。現在は京都にある芸術大学院へ通いながらイラストレーターとしても活動しています。私が普段生活をしている「京都」という街は日本の伝統文化や工芸品を一目見ようと世界中から沢山の人が訪れる場所ですが、今回は日本のオルタナティブカルチャー(その時代の主流ではないものやマジョリティではないものを表現した芸術)に関するオススメスポット3つの中から4カ所紹介したいと思います。

■オルタナティブカルチャーに触れられるオススメスポット①京都国際マンガミュージアム



京都国際マンガミュージアムの魅力

①日本マンガの歴史やマンガ制作の裏側を知ることができる
②多言語化された日本のマンガや様々なジャンルのマンガも読むことが出来る
③館内に設置されたグリーンエリアを利用すれば外でもマンガを読むことができる

 ここは日本のマンガをこよなく愛するイラストレーターとして、私が日本に留学する前から1番行ってみたかった場所なのですが、皆さんは京都国際マンガミュージアムへ行ったことがありますか?年代別に並べられた「マンガの壁」をはじめ、各国に翻訳された日本のマンガや日本以外の国のマンガが並べられている「マンガ万博」、今から約100年前の大正時代から2005年までの名作が並んでいる「マンガの殿堂」とジャンル分けされた本棚は圧巻で、全て実際に手に取って読むことが出来ます。そしてこの他にもマンガに関連したテーマで制作体験できるワークショップや、「そもそもマンガって何?」とマンガの歴史的背景を学べる常設展が開催されているので、1日いても飽きることがありません。We’ve got rotating exhibitions 運が良ければ開催中のイベントごとに異なるマンガの原画を見ることもできます。

 晴れた日は棚の中からお気に入りの1冊を選んで敷地内に設置されたグリーンエリアでゆっくりマンガを読んでもOK!マンガミュージアムの敷地内にある珈琲店「前田珈琲」で壁いっぱいに書かれたマンガ家さんのサインやイラストを眺めてもOK!人気タイトルから知る人が少ないB級マンガに至るまで様々なジャンルの作品が揃っているので、普段マンガを読まない方でもお気に入りの1冊に出会えると思います。まだ訪れたことのない方は是非行ってみてください!

京都国際マンガミュージアム

・アクセス:「烏丸御池」駅・2番出口から徒歩2分
※京都市営地下鉄 烏丸線、東西線
・営業時間:10:30-17:30(最終入館時刻:17:00)
・入館料:大人900円/中学生・高校生400円/小学生200円
※年間パスポートの販売あり
・休館日:毎週水曜日、年末年始、メンテナンス期間
・その他:Wi-Fiあり/事前にHPから書籍検索可能/入館予約必要なし/コインロッカーあり
・京都国際マンガミュージアムHP

■オルタナティブカルチャーに触れられるオススメスポット②京都市左京区一乗寺エリア






京都市左京区一乗寺(いちじょうじ)エリアの魅力

①お洒落な若者や芸術家たちが集う街
②英国紙が選んだ世界で最も素晴らしい本屋がある
③芸術大学が近くにある影響なのか、レトロでお洒落なお店や雑貨店が多い

 京都市の繁華街から少し離れているため、観光でこの場所へ訪れる方は少ないと思うのですが、ここ一乗寺エリアは芸術大学が近くにあるのでお洒落好きな若者や芸術家たちが集まる街として京都では有名です。(余談ですが、「ラーメン街道」というラーメン激戦区もあります)そんな一乗寺エリアで今回私がオススメしたいお店は2010年にイギリスの新聞社ガーディアン紙が選ぶ「世界で最も素晴らしい本屋10店」に選ばれた本屋「恵文社(けいぶんしゃ)」と地元の人しか知らない無人古本屋の「ニハ (NIHA)」です。

 「恵文社(けいぶんしゃ)」は本屋というよりも、本好きな人の為に厳選された本が揃っているセレクトショップなので、店内では本好きな店員さんとお客さんが本について語り合ったり、宝探しをするかのように目を輝かせながら本を見ていたりする人をよく見かけます。私は自分のインスピレーションを高めたいと思った時は必ずこの場所へ訪れるのですが、1歩店内へ足を踏み入れた瞬間から本の異世界へ迷い込んだような感覚になることが出来るので、この場所が大好きです。次に、無人古本屋の「ニハ (NIHA)」は60〜90年代のものマンガを中心に日本を代表する漫画家、手塚治虫に関する古本を1冊100円で購入することができる古本屋なのですが、驚かないでください。このお店には店員さんがいません。無人古本屋です。購入の場合は本棚に書かれている料金を指定のポストへ入れるだけ!日本には今でも無人店舗があることは知っていましたが、まさか古本屋で無人店舗があるとは思っていなかったので、見つけた時は本当に驚きました。他人の目を気にせず自分のペースで本を選べるなんて面白いと思いませんか?今回ご紹介した一乗寺エリアの2店舗は現代的な感覚にとらわれず好きなジャンルの「本」だけに集中して楽しめる場所なのでマニアックな本が好きな方は是非!行ってみてください。

恵文社一乗寺店

・アクセス:叡山電鉄「一乗寺駅」から徒歩3分
・営業時間:11:00~19:00
・休業日:年中無休(元日を除く)
・恵文社一乗寺店HP

無人古本屋 「ニハ (NIHA)」

・アクセス:叡山電鉄「一乗寺駅」から徒歩1分
・営業時間:不明
・休業日:無人古本屋なので年中無休の可能性が高い
・おしらせ:本棚に置かれている本は全て1冊100円です※100円以上の本もあります

■オルタナティブカルチャーに触れられるオススメスポット③京都市左京区浄土寺エリア




京都市左京区浄土寺(じょうどじ)エリアの魅力

①面白いインディ・オルタナティブアートの穴場スポットがある

※オルタナティブアート・・・独学で創作活動してきた人など、既成の手法にとらわれない独創性の強いアート作品のこと

 最後は、浄土寺エリアにある面白いインディ・オルタナティブアートの穴場スポットをご紹介したいと思います。場所は「ハイネストビル」という建物の1階にあるのですが、お店の名前は「ホホホ座」といいます。ここでは独立したアーティストの印刷作品や美術、映画、音楽などの芸術関連雑誌、サブカルチャー寄りの本を取り扱っているのですが空間に漂う雰囲気がどこか生々しく、遊び心旺盛で不思議さに満ちています。また、このビルの2階にある21号の部屋の中にはショップ+デザインスタジオの「twelve」が潜んで、パンク・ハードコアの表現を中心に、zine、リトルプレス、アートブック、レコード、グッズを売っています。(作品展示やライブイベントが催されることもあるようです)オルタナティブカルチャーに触れてみたい方にとっては宝箱のような空間だと思うので是非訪れてみてください!

ホホホ座 浄土寺店 ←1階

・アクセス:「錦林車庫前」「浄土寺」のバス停から徒歩5分
・営業時間:11:00~19:00
・休業日:年中無休(元日除く)
・ホホホ座 浄土寺店HP

とぅえるぶ (twelve) ←2階

・営業時間:13:00~19:00
・休業日:不定休、SNSでご確認ください
・twelve SNS

■まとめ

 今回は3カ所に分けて4つのオルタナティブカルチャースポットをご紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?フォーカスポイントとして見た場合はバラバラに感じてしまうかもしれないのですが、4つの共通点は「多様性」へと繋がる芸術だということです。現代の流行に捕らわれた芸術ではなく、流行からはみ出して独創的な魅力を放つ作品を見ていると最初は興味がなかったとしても気が付いたときには魅力にどっぷりハマっていると思います。皆さんも是非「京都」という伝統文化が色濃く残る場所でオルタナティブカルチャーに触れてみてください。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

メサンタスワン スパカン

国・地域
タイ
居住地
京都府
得意カテゴリ
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