お知らせ

2025.8.13

《2日間 オーストラリア研修前の事前学習》
新潟県立直江津中等教育学校 様 で実施しました

7月の下旬の2日間、オーストラリア研修前の事前学習として、英語を使った異文化理解のプログラムを実施しました。
海外研修で外国人とのコミュニケーションに戸惑わないようにするためにも、
事前に多様な外国人と交流しておくこのプログラムはとても意味のあるものです。

さあ、プログラムスタートです!初日は午後からの開始でした。

まず最初は外国人メンバーの自己紹介。紹介が始まると場の空気が変わり生徒たちのスイッチが一斉に入りました。
外国人たちの英語による自己紹介に、生徒たちは熱心に耳を傾けていました。

 

次にアイスブレイクで自分のグループに入る外国人を探すゲームをしました。
これは複数の外国人に英語で質問をしていく必要があるのですが、
生徒たちは躊躇なく次から次へと質問をしていくので、想定していた時間より早く全てのグループが自分のグループの”Buddy”を見つけることが出来ました。

 

完全に英語モードに切り替わった生徒たち。
次のアクティビティは単語をレース形式で書き出すゲームでしたが、自分たちのグループが1位になるぞ!とう気合で力を合わせていました。
「夏」に関する単語をヒントを元に書き出していたとき、
熱中症(heatstroke)などの難しい単語もあきらめることなくヒントをだし、最終的にはたどり着くという粘り強さを見せていました。

 

外国人たちはそれぞれ母国の紹介資料を用意して生徒たちにプレゼンテーションしますが、なんと生徒たちも一人ずつ日本を紹介する資料を用意してきていました。
生徒の一人はけん玉を持ってきてくれていて、初めてけん玉をみる外国人もいて興味深々の様子でした。
母国のことを海外の人に紹介することはお互いの国のことを知るだけではなく、
自国のことを改めて知る良い機会にもなります。

お互いの国のことを知ると、共通点や相違点に気づかされます。
それらを紙に書き出し、各グループで発表をしました。
例えば、日本では硬貨を使って買い物することは多々ありますが、
ミャンマーではほとんど硬貨が流通していないため、紙幣やキャッシュレス化が進んでいることに驚いたと発表したグループもありました。

 

【2日目】

前日に交流することが出来なかった外国人との交流の時間を設けたところ、たくさんの質問が飛び交いました。多くの人と交流したい!という意欲あるスタートです!

各外国人から「母国の社会課題」を聞く時間では、
少子高齢化や物価の高騰などの日本でも直面している問題や、
難民の受け入れによるトラブルや急激な国際化の影響による母国語話者の減少など、日本では今はまだ馴染みのない課題、しかしこれからの日本も直面するかもしれない課題など、難しいトピックではあるものの生徒たちは熱心に取り組んでいました

併せて彼らの母国が抱える課題についての深掘りとディスカッションを行い、国際人として他国の社会課題も他人事ではなく自分事として考えられるよう理解を深め、解決策についても検討を行いました。
タブレットを使って調べたりしながらまとめ、他のグループに向けて発表も行いました。
一人一人がしっかりと参加し、どのグループも素晴らしい発表を行っていました。

最後にまとめを行いプログラムが終了しました。
学校をあとにするときには生徒たちが見送りに来てくれ、外国人たちも別れを惜しんでいました。

2日間と短い時間でしたが、さまざまなアクティビティ、話し合いを通じて絆を育むことができたプログラムになりました。