■自己紹介
Xin chao‼(シンチャオ:ベトナム語で“こんにちは”)ベトナムの首都ハノイ出身のハーです。私は、8年前に上智大学の国際教育学部で経済学を専攻するために来日しました。そして、大学卒業後は日本の金融業界で働き、現在は航空機リースと資産管理の会社で働いています。普段は、時間ができると美術館巡りをしたり、読書をしたりしているのですが、連休の日は数日前からしっかりと予定を立ててハイキングへでかけたり、日本全国を旅したりしながら日本の伝統文化や美しい自然と直接触れ合うようにしています。とくに、暖かい気候が大好きなので、沖縄県には今まで7回訪れたことがあります。そこで、今回は私が大好きな場所、沖縄県の中から沖縄の伝統や文化が色濃く残る島「竹富島」をご紹介したいと思います。
■沖縄県竹富島の紹介
・日本最南端の有人島(※沖縄本島の南西に450km)
・四季をとおして気温の変化がない(温暖多雨亜熱帯性気候)
・竹富島は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている
竹富島について詳しく知りたい方はコチラのサイトをご覧ください。
■竹富島の魅力や、竹富島をおすすめしたい理由:島本来の雰囲気や伝統を守り抜く姿
竹富島の魅力や竹富島をおすすめしたい理由をご紹介する前に、私の故郷ベトナムの有名な島と竹富島の特徴について簡単にご紹介したいと思います。
【ベトナムの有名な島:フーコック島やカットバ島の特徴】
・オシャレな高級ホテルやレストランが立ち並んでいる
・常に観光客で賑わっていて、島全体がエネルギッシュ
・海沿いのバーやレストランでは音楽を楽しんでいる人が多い
【竹富島の特徴】
・サンゴの石垣に囲まれた赤瓦屋根の伝統的な家が立ち並んでいる
・観光客がいても静かで、ゆったりとした時間が流れている
・南国特有の植物や原色の花が咲いている
発展途上国出身の私が竹富島を訪れた際、最も印象的だったことは、竹富島の美しい自然と文化が見事に守られていたことです。たとえば、ベトナムの有名な島と竹富島を比較するとよくわかるのですが、1番の違いは「静けさ」と「伝統の保護」です。ベトナムの有名な島フーコック島やカットバ島は、高級リゾート地として発展したため、伝統的な家屋よりも、オシャレな高級ホテルやレストランが立ち並んでいます。さらに、観光客も多いため海沿いのバーやレストランへ行っても常に音楽が流れていて、とてもにぎやかです。一方、竹富島は島全体が国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、島の人たちも自分たちの伝統を大切にしているため、島を歩くと、石垣に囲まれた赤瓦屋根の伝統的な家や、その赤瓦屋根の上に鎮座する個性豊かな守り神「シーサー」、観光客を乗せて歩く水牛車といった昔ながらの伝統や文化を常に見かけることができます。また、竹富島の中は観光客がいても静かで、ゆったりとした時間が流れているため、この島へ訪れた人たちは皆、都会の騒音や日々の疲れを忘れてゆっくり自分のペースで過ごすことができます。
他にも、観光として訪れた際、体験できることにも大きな違いがあります。たとえば、ベトナムの島々ではホテルの中で非日常の世界を満喫したり、海でマリンスポーツを楽しんだりする人が多く、夜になると先ほどご紹介したように、ビーチ沿いのバーやレストランへ行って音楽を楽しむことが一般的な観光客の過ごし方とされています。しかし、竹富島では1926年頃から農地を開拓したり水田を耕したりするために飼われていた水牛車に乗って島の中をのんびり観光したり、島の伝統工芸品を作ったりしながら過ごすことが一般的な観光客の過ごし方とされています。
発展途上国の場合、観光客が増えすぎたことによって持続可能な観光地域づくりのバランスが保てず、伝統や自然環境に大きく負担がかかってしまう場合もあります。特に大規模なリゾート開発やインフラ整備が進むと確実に自然や伝統的な島の雰囲気が壊され、島本来の魅力を失う危険性があります。私は、地元の島々を見ていて常に不安を感じることが多かったので、今回、竹富島を訪れ島本来の雰囲気や伝統を守り抜く姿に強く感銘を受けました。
■竹富島のおすすめ料理
竹富島の料理は、地元の新鮮な食材を使用して作られているので、何を食べても満足することができます。その中でも、私は下の5品が美味しかったので、おすすめします!興味のある方は、ぜひ竹富島で食べてみてください!
・沖縄県の県魚にも指定されている魚「グルクン(別名:タカサゴ)」の天ぷら
・豚のあばら肉(スペアリブ)“ソーキ”を柔らかく煮込んだ汁で作った「ソーキそば」
・皮付きの豚の三枚肉の角煮「ラフテー」
・沖縄県を代表する島野菜“ゴーヤ”で作った「ゴーヤチャンプルー」
・落花生(ピーナッツ)“ジーマミ”を使って作った沖縄郷土料理「じーまみ豆腐」
■竹富島へ行く時のアクセス方法と注意点
・東京から飛行機やフェリー(高速船)を乗り継いで約4時間半です
・石垣島からはフェリー(高速船)で約10分~15分です
※竹富島には空港がありません。交通手段はフェリー(高速船)だけです
※石垣空港まで飛行機、石垣空港からフェリー(高速船)で竹富港へ行くことが可能です
※石垣空港までの交通手段は飛行機のみです
※石垣空港への直行便が飛んでいる空港は東京・千葉(成田)・大阪・名古屋・福岡だけです
※梅雨期と台風期は集中的な豪雨が多いです
■まとめ
今回は私が大好きな場所、沖縄県の中から沖縄の伝統や文化が色濃く残る島「竹富島」を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?近代的な都市や、オシャレな高級ホテルで過ごす休暇も魅力的ですが、美しい自然や先人の経験や知恵で誕生した伝統文化はもっと魅力的だと思います。また、美しい自然や伝統を1度失ってしまうと元のように復活させることはとても難しいと思います。私の故郷ベトナムの島々も、今後、竹富島の成功例を参考に、持続可能な観光地域づくりを通して経済発展し、日本のような発展を成し遂げられることを期待します。皆さんもぜひ、竹富島へ遊びに行ってみてください。