こんにちは。台湾出身のテイ ホウレイです。前回は、日本で見つけたオススメの場所「銭湯」についてご紹介しましたが、今回は日本のアニメにもっとも登場する花、「彼岸花(ひがんばな)」が咲くことで有名な場所を3カ所ご紹介したいと思います。日本のアニメが好きな方なら、1度は彼岸花を見たことがあると思おうのですが、どうして日本のアニメに彼岸花が多く登場するのか知らない人が多いと思います。そこで今回は、オススメの場所をご紹介する前に日本のアニメに彼岸花が多く登場する理由や、私の母国台湾の彼岸花についてもご紹介します。
■彼岸花(ひがんばな)の簡単な説明
植物名:彼岸花 または 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
英名:red spider lily / 学名:lycoris radiata
名前の由来:(秋の)“お彼岸”の頃に咲く花
属名:ヒガンバナ属/リコリス属
原産地:中国 / 色:赤色
開花時期:7月~10月
※彼岸花にはアルカロイドという毒があるので、触れたり不用意に口にしたりしないようにしましょう
皆さんは、日本に「お彼岸(おひがん)」という行事(文化)があることを知っていますか?お彼岸とは、3月20日の「春分の日」と、9月23日の「秋分の日」に“ご先祖様への感謝を込めて供養を行う時期”のことです。彼岸花はこのお彼岸の時期(9月23日)に咲く花なので彼岸花という名前がつきました(※諸説あり)
その他、彼岸花には独特な見た目から別名、「毒花(どくばな)」「痺れ花(しびればな)」「天蓋花(てんがいばな)」「狐の松明(きつねのたいまつ)」「狐のかんざし」「剃刀花(かみそりばな)」とも呼ばれています。
春:春分の日(しゅんぶんのひ)/祝日…毎年3月20日または3月21日
秋:秋分の日(しゅうぶんのひ)/祝日…毎年9月23日頃
※お彼岸は、この春分の日、秋分の日の前後3日(合わせて7日)のことをいいます。
※天文計算上、日程が前後する時があります
■日本のアニメに彼岸花が多く登場する理由
先程もご紹介したとおり、彼岸花には毒性があり、お寺や墓地に咲いていることが多いため、日本では“死を連想させる花”→“彼岸花”というイメージがあります。そのため、漫画やアニメでは死を連想させる場面、又は死を予言する場面などで多く登場します。(例:「リコリス・リコイル」「鬼滅の刃」「地獄少女」etc)
■台湾の彼岸花と日本の彼岸花の違い
植物名:石蒜(シィー スゥァン/せきさん)
色:金色
開花時期:台湾の国慶日前後の10月
じつは台湾にも彼岸花が存在するのですが、名前は「石蒜(せきさん)」と言い、毎年、台湾の国慶日(こっけいび/建国記念日のこと)前後に咲くという意味で「国慶花(こっけいばな)」や、花の形が竜の爪に似ていることから「龍爪花(りゅうそうか)」とも呼ばれています。また、色も赤色ではなく金色のため、花言葉も「深い思いやりの心」「陽気」「元気」と、良いものばかりです。ちなみに、台湾の中部にある「太魯閣国立公園(たろこ こくりつこうえん)では今、金色の石蒜が咲き誇り、多くの観光客を楽しませています。10月末から11月頃に台湾へ行かれる方は、是非行ってみてください!
■東京都内、又は近郊の「彼岸花」名所を3カ所ご紹介!
①埼玉県 日高市 巾着田曼珠沙華公園(きんちゃくだ まんじゅしゃげ こうえん)
②東京都 府中市 郷土の森博物館(きょうどのもりはくぶつかん)
③東京都 文京区 小石川後楽園(こいしかわこうらくえん)
①埼玉県 日高市 巾着田曼珠沙華公園
アクセス:池袋駅から西武池袋線に乗り、高麗駅まで約1時間
最寄り駅から徒歩:高麗駅から徒歩15分
入場料500円(※2023年)
開花時期:9月中旬から10月初旬まで(早朝7時頃がオススメ)
関東一美しい彼岸花を見たいなら、私は迷わず埼玉県日高市にある巾着田曼珠沙華公園をオススメします。何故なら巾着田曼珠沙華公園では9月中旬頃になると日本最大級約500万本の曼珠沙華(彼岸花)が真っ赤な絨毯のように咲くからです。この光景は日本にも数多く存在する絶景の中でも一度は見る価値があります。ちなみに、この幻想的な光景を見に、上皇上皇后陛下も巾着田曼珠沙華公園へ訪れます。皆さんも来年訪れてみてはいかがでしょうか?
②東京都 府中市 郷土の森博物館
アクセス:新宿から京王線に乗り、分倍河原駅まで約25分
最寄り駅からバス「郷土の森総合体育館」行で「郷土の森正門前」下車8分
入場料:300円(※2023年)
開花時期:9月初旬から10月初旬まで(2023年は9月9日~10月1日まで)
郷土の森博物館の魅力は、「曼珠沙華まつり」が開催される頃になると、赤い曼珠沙華(彼岸花)だけではなく、白い曼珠沙華(彼岸花)も見られることです。(※白い曼珠沙華(彼岸花)はとても珍しいです)その他、「曼珠沙華まつり」以外にも5月末から7月初旬にかけて「あじさいまつり」が開催されます。さらに、この場所では、府中の自然や地形、風土の特徴、昔の農家や町屋、歴史的な建物なども楽しみながら学ぶことも出来ます。
③東京都 文京区 小石川後楽園
アクセス:新宿駅から総武線で水道橋駅まで19分
最寄り駅から徒歩5分
入園料:300円(※2023年)
開花時期:9月下旬から10月初旬ごろ
小石川後楽園の曼珠沙華(彼岸花)は最初にご紹介した巾着田曼珠沙華公園や郷土の森博物館のように、何十、何百本咲いているわけではないのですが、山手線内で美しく咲いている曼珠沙華(彼岸花)を見るなら1番オススメです。
■曼珠沙華(彼岸花)を鑑賞する時の注意点
①曼珠沙華(彼岸花)は毒をもっています。触れないようにしましょう
②気温上昇の影響で開花時期が大きく変わる可能性があります。訪れる際は事前にSNSなどを使って情報を得るようにしましょう!
■まとめ
今回は日本のアニメにもっとも登場する花「彼岸花(ひがんばな)」の説明や、オススメの場所3カ所ご紹介しましたがいかがだったでしょうか?私の記事は面白かったですか?私の記事を読んで、来年は彼岸花を見に行きたい!と思ってくれる方がいたら嬉しいです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!