オススメの場所
2023.08.25

中国出身の私が日本で見つけたオススメの場所:都内にある老舗のミニシアター

 はじめまして!今年の3月に中国の北京から留学してきた留学生のエンケイです。私は今、東京都内にある日本語学校に通っているのですが、卒業後も日本で生活したいと思っています。理由は、物心ついた頃から大好きな日本のエンタメ作品に囲まれた環境で生活をしたいと考えていたからです。中学生の頃に日本のアニメや漫画と出会い、大学生になると日本の映画やドラマ、社会人になってからは日本の音楽、アイドル、バラエティー、小説なども読むようになったのですが、私は日本のエンタメ好きが高じて日本語能力試験でN1を取得することができました。でも、もっと日本語を上手く話せるようになって、日本で就職をしたいので、これからも貪欲に勉強して夢を1つずつ叶えていきます。

ちなみに、私の苗字“エン”は中国でかなり珍しい苗字ですが、日本では使用されていない難しい漢字のため、日本の漢字で名前を表記ことができません。しかし、発音は日本の“縁(エン)”と同じなので、私は日本で出会う縁も全て大切にしながら生きていきたいです。

■今回の記事で紹介したい場所

 それは、都内にある老舗のミニシアターです。私は大学院の卒業論文で日本の映画をテーマにしたり、大学院卒業後は中国でハリウッド映画のプロモーターとして働いたりした経験があります。さらに、中国で生活をしていた頃は毎週末映画館へ通い、日本で生活を始めてからも毎月平均6本は映画館で作品を見ているくらい映画が大好きなのですが、都内には貴重な国内外の作品を見ることのできる老舗の映画館が数多く存在することを発見したので、今回はその中から特にオススメしたい映画館を3カ所選んでご紹介したいと思います。

■1955年に開館した老舗の映画館:目黒シネマ




 この映画館の特徴は、1枚の入場券(1,600円)で映画を2本続けて見ることができることです。ただし、イベント付きの上映や特別作品上映の場合は事前予約、全席指定なのでお気を付けください。JR目黒駅からのアクセスもよく(駅から徒歩3分)、他の有名な映画館と比べてコンパクトですが映画を愛する人達が集う映画館なので、館内は毎回とても心地よい雰囲気で包まれています。ちなみに、この映画館で上映される作品は最新の作品ではありません。何年も前に数々の賞を受賞した素晴らしい名作や、DVD化されていない古い名作を上映しています。

この映画館で1番驚いたこと:当日券購入方法は自動販売機

 老舗の映画館なので、当日券は窓口購入だと思っていたのですが、自動販売機での購入だったので少し驚きました。

※目黒シネマは基本、2本立て・当日券のみ・自由席です
※ポイントカードは希望者のみの配布です
※会館したのは1955年ですが、「目黒シネマ」としてリニューアルしたのは1975年です
※この他、目黒シネマに関する詳しい情報を知りたい方はコチラをご覧ください

■貴重なアジア映画を上映している映画館:シネマート新宿




 この映画館の特徴は、他の映画館では見られない珍しいアジア映画を上映していることです。スクリーンは2で、スクリーン2は62席しかないため、少し狭く感じてしまうのですが、スクリーン1の方は335席あって、天井が高く、席の間隔がゆったりしているので、リラックスした状態で見ることができます。同じ作品でもスクリーン1と2で分かれる場合があるので、どのスクリーンで上映されるかチェックしてからチケットを購入することをオススメします。

この映画館で1番好きなところ:映画愛を感じる館内

 館内にはスタッフさん達お手製の上映作品を紹介するコーナーがあるのですが、1つ1つ丁寧に作られているので、待ち時間も退屈することがありません。

※事前にネットでチケットを購入していても、当日発券機で発券をする必要があります
※館内の発券機は数が少ないので、時間に余裕を持って出かけるようにしましょう
※発見する時は自分で決めた4桁のコードを入力する必要あります
※このほか、シネマート新宿に関する詳しい情報を知りたい方はコチラをご覧ください

■日本国内の貴重な作品を保管している映画館:国立映画アーカイブ




 この映画館の特徴は、日本映画の歴史が学べることです。建物の7階にある展示室では、入場料250円で日本映画に関する貴重な資料や昔の映画ポスター、映画を作る時に使用した機材などを見ることができます。その他、時々トークショーなどのイベントも開催されるので気になった方は国立映画アーカイブのホームページをチェックしてください。ちなみに、4階には図書館があり日本語以外の本も読むことができます。そして、地下1階には小ホールがあり、ここでは貴重な日本映画を見ることができます。

この映画館の凄いところ:古い日本の名作映画を大人520円で見ることができる

 いつでも見られるわけではないので、SNSの情報を常にチェックする必要があるのですが、運が良ければ世界的にも有名な日本の映画監督、黒澤明監督や大島渚監督などの作品を大人520円で見ることができます。ここでしか見ることのできないような貴重な作品の上映もあるので、日本映画に興味を持っているなら1度は行ってみてください。

※大学・短期大学・高等専門学校を対象にしたキャンパスメンバーズという会員制度があり、会員は無料または割引料金で何度でも館内の展示品や上映作品を見ることができます。国立映画アーカイブのホームページを見れば、自分の通っている学校がキャンパスメンバーズに加入しているか確認することができるので、学生の方はチケットを購入する前に必ず確認してからチケットを購入しましょう!
※このほか、国立映画アーカイブに関する詳しい情報を知りたい方はコチラをご覧ください

■日本で映画を見たいならこのサイトがオススメ!

 日本で映画を見たい場合は、“映画.com”と“Filmarks”がオススメです。この2つのサイトでは、日本全国の映画館で上映されている作品の情報を知ることができるだけではなく、公開中または公開予定の作品に関する情報、イベント、作品のレビューについても知ることができます。その他、自分がいる位置を検索すれば、最寄りの映画館情報も知ることができるので、とても便利です。

■中国の映画館と日本の映画館はココが違う

予告編:中国の映画館では、予告編が流れません。上映開始時間になると、すぐに本編が上映されます。しかし、日本では必ず10分から15分程度の予告編が流れます。そのため、上映開始時間に間に合わなくても10分~15分くらいの遅刻なら本編の冒頭を見逃す心配はありません(※日本では予告編から楽しみに見ている方がいるので、なるべく上映時間に遅れないようにしましょう)

■上映期間:中国では人気作品だった場合でも、上映期間が3カ月を超えることはありません。しかし、日本では人気作品だった場合、1年以上上映されることがあります。そのため、何度も何度も好きな作品を見ることができます

■字幕:中国は国土面積が広く、年代や住んでいる地域、民族、方言なども違うため、中国国内で上映されている作品には必ず中国国内の標準語で書かれた字幕が付きます。(※テレビで放送されるドラマにも字幕が付きます)しかし、日本で上映される邦画には字幕が付かないため、映画を見る時は少し緊張します。しかし、リスニングの勉強にもなるので、私は好んで字幕なしの邦画を見るようにしています。

■まとめ

 今回は、中国出身の私が日本で見つけたオススメの場所として、都内にある老舗のミニシアターを3カ所ご紹介しましたがいかがだったでしょうか?日本の映画も120年以上の歴史があり、世界でも高い評価を受けている作品が沢山あります。そんな素晴らしい作品を、老舗の映画館で見るなんて贅沢な時間だと思いませんか?今回ご紹介した映画館以外にも、日本国内には何十年も続く映画館が沢山あるので、皆さんも是非探してみてください。きっとそこには素敵な出会いが待っているはずです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

エン ケイ

国・地域
中国
居住地
神奈川県
得意カテゴリ
オススメの場所

会員登録すると
アルバイトに応募したり、おすすめ情報をメールで受け取ることができます。

You can apply and get some recommended newsletter if you register.

Free!
会員登録(Register)