你好,初次见面,请多多指教。(こんにちは、初めまして、よろしくお願いします)私は中国から来日した留学生のテンです。現在は日本の大学院へ進学するために、日本語を勉強中ですが、将来の夢がデジタルノマドになることなので、コンピューターサイエンスについての勉強も行っています。ちなみに、デジタルノマドとは、IT関連の仕事で収入を得ながら、世界中を旅している人のことをいうのですが、パソコンやネット環境が整っていれば世界中どこにいても仕事を行うことができるので、私のように世界中を飛び回って仕事をしたい人にとっては、適した仕事だと思います。この夢を叶えるためには、難しい専門用語を覚えたり、他の人よりも倍以上勉強したりしなければいけないのですが、私は人生を楽しむことも忘れず、新しいことにも自分から挑戦していきたいと思います!
■真っ青な空を知らなかった子供時代
日本で生活をしていると、空が美しいことに改めて気づくことは少ないと思います。なぜなら、日本の空はいつ見上げても美しいからです。しかし、私の故郷は違います。私の故郷、山西省は、かつて石炭鉱山が多くあり、工場や鉱山も多かったため、長年にわたり大気汚染によって生じた被害が深刻化しています。例えば私が子供の頃に見上げた空には常に多くの粒子が空中を漂い、白く霞んでいました。さらに、秋から冬にかけては大気汚染が最も悪化する時期なので、深く呼吸することさえもできませんでした。そのため、私は日本へ来て空を見上げるたびに、空が真っ青なことに感動し、このような経験ができること自体貴重だと感じることができるのです。そこで今回は、この空の美しさを改めて日本人や外国人の方に知ってほしいと思い、都内で空を見上げた時に美しく見えるオススメのスポットを紹介したいと思います。
■1番オススメの時間帯は夕暮れ時
日本の空を見上げていると、季節や時間によって、空の色が細かく変化していることに気付くことができます。たとえば、夕暮れの空。春の空は淡い紫色や桜色ですが、湿気の多い夏から秋にかけての空は情熱的な濃い赤やオレンジ色、冬の空は黄金色に変化していると思いませんか?日本は比較的高い緯度に位置しているため、太陽の入射角が低く、晴れた日でも光線が強すぎず、視界が良好です。そのため、空の透明度や色が保たれているのですが、時間やその日の気温によって変化していく夕暮れ時の空は同じように見えて少しずつ変化しているため、眺めていると神秘的な色の変化に心がトキメキます。ちなみに、日本では空の色を表す言葉が数えきれない程存在することを知っていますか?たとえば、
★夜明け前に茜色にそまる空の色は”紅掛空色”(べにかけそらいろ)
★陽が沈んで間もない頃の薄暗い空の色は”瞑色”(めいしょく)
★日差しの強い、真夏の青空の色は”紺碧”(こんぺき)
と言うのですが、美しい空を見上げて日本の伝統色では、どんな名前なのか調べてみるのも楽しいと思います。少しでも空の色が日本の伝統色では、なんという名前になるのか知りたい方はコチラをご覧ください。
■東京で空を見上げるなら新宿高島屋付近
★電車と青空のコラボレーション:新宿ペンギン広場
★新宿タカシマヤの13階にある屋上庭園:新宿高島屋タイムズスクエア ホワイトガーデン
ココは、私が彼と初めてデートをした場所です。新宿のJR新南口付近は大型の商業施設が複数存在するのですが、JR新宿駅のミライナタワー改札口をでてNEWoManから高島屋2Fへ続く道を進んでいくと、綺麗に整備された“新宿ペンギン広場“があります。ちなみに、この広場は都会のど真ん中に存在しますが、山手線や中央線が通る線路の真上にあるため、真っ青な空や夕暮れ色に染まった空を高層ビルに邪魔されることなく見上げることができます。さらに、新宿高島屋の屋上(13階)には無料で入れる屋上庭園があるのですが、綺麗に整えられた庭園や新宿の街を見下ろしながら美しい空を眺めることができます。
※お店で購入したパンやお弁当を持って行けば、青空の下で食事をすることもできます。
余談ですが、私が彼と初めてデートをした日は、高島屋横のニトリへ行ったのですが、その帰りに見上げた黄金色に輝く夕空には大きな雲が浮かんでいて、焼きたての高級パンのように輝いていました。(夕方6時過ぎ)あの時に見上げた空は、私がこれまで見上げてきたどの空よりも美しく感じたので、この時のことをリモート面談の時に面接官の前で話したのですが、彼女は驚いて目を丸くし、次に笑いすぎて画面からフェイドアウトしてしまいました。理由は、彼女が想像するデートスポットとはかけ離れていたからです。しかし、私にとってあの場所は、どの有名な観光スポットよりも贅沢な空間だと思います。テラス席に用意されたベンチに腰かけ、電車が走りさる音に耳を傾けながら、時とともに変わりゆく空を眺める。都会に住んでいると日々、勉強や仕事に追われ時間を楽しむ余裕を失ってしまう人が多いと思うのですが、都会の真ん中にも空や植物を楽しめる場所があると知っているだけで心に余裕が生まれます。皆さんも自分だけの大切な場所を見つけて空や自然の移り変わりを楽しんでみてください。
■まとめ
なぜ、私は空を見上げることが好きなのか。おそらく勉強後に疲れた頭で空を見上げると気持ちが落ち着いてリラックスできるからだと思います。叶えたい夢の為に専門用語を覚えたり、食べる時間や寝る時間を削って予習復習の勉強をしたり、TOEFLの試験準備をしていたりすると強いプレッシャーから押しつぶされそうになってしまい、頭の中をリセットして余裕を取り戻すことができなくなってしまいます。しかし、そんな時に自分の好きな音楽を聴きながら日本の美しい空を見上げるだけで気持ちが静まり返って冷静さを保つことができるようになるのです。私はまだ、母国と日本の空しか知らないのですが、これからもっと異なる国々の空も見てみたいと思っています。日本に住んでいる皆さんも、「今の空は何色だろう?」と、時々は見上げてみてはいかがでしょうか?最後まで読んでくださり、ありがとうございました。