インタビュー
2022.11.04

台湾出身の私が日本で生活をしていて困ったこと:インフラの整っていない場所での生活、日本人とのコミュニケーション方法

簡単なプロフィール

■名前:ピーターウー
■国籍:台湾(新北)
■日本での生活:5年目
■現在:大阪のホテルでホテルマンとして勤務

■日本に興味を持ったきっかけを教えて下さい



 高校時代に小説家、山岡荘八(やまおか そうはち)の歴史小説「織田信長」を読んだのが日本に興味を持ったきっかけでした。織田信長が生きていた時代は「身分」がとても重要視されていた時代なのに、彼は貧しい環境で育った豊臣秀吉や海外から訪れた外国人を家臣として扱ったりしていましたよね?もし、彼のような人がいなければ、豊臣秀吉が出世することはなかったと考えると、織田信長の存在は偉大だと思います。織田信長の行動で、歴史が大きく変わったのだから!しかし織田信長のことを調べると、悪い評価もありますよね?でも国のトップになるような人は前例などを気にせず、時代を先読みして大きな決断をしっかりできる必要があると思いませんか?たとえそれが国民とは真逆の考えだったとしても。「独裁者」という言葉だけをきくと悪いイメージを持つ人は多いと思うのですが、国レベルで物事を変えなければならない時は織田信長のような存在は必要だと思います。私は本当に織田信長が大好きなので彼について話し出すと、何時間でも話すことが出来ますよ(笑)

■日本で生活をしていて困ったことを教えてください



 私が日本で生活をしていて困ったことは「インフラの整っていない場所での生活」と「日本人とのコミュニケーション」です。まずはインフラの整っていない場所での生活についてですが、私は日本で生活をはじめて最初の1年間は山梨県の河口湖にあるホテルでバトラー(お客様専属の客室係)として働いていました。生活を始めたばかりの頃は大自然に囲まれた環境の中で働けることが楽しくて毎日ワクワクしていたのですが、冬になると雪が1m~1.5mも積もるような場所だったので、雪を体験したことのなかった私は大変苦労しました。例えば食料品や日用雑貨を買いに近所のスーパーまで行く場合、車を持っていなかった私は自転車で片道45分かけなければスーパーまで行くことが出来ませんでした。更に冬になると道が凍っているので自転車が使えず、1番近いコンビニまでは片道数十分も歩いて行かなければなりませんでした。

 次に、日本人とのコミュニケーションについてですが、日本では曖昧な表現が多すぎて、何年日本で生活をしても本心を理解することができません。たとえば、

・この荷物を部屋へ運んでいただけると助かります」「朝食を朝8時に用意してくれると助かります」
・(イベントへ行きませんか?と誘った時に)「行けたら行きます」
・(コンビニの会計時に●●は必要ですか?と聞いた場合)「大丈夫です」

 この回答を日本の方はよくしますよね?私が今働いているホテルは海外から訪れるお客様が多いので、様々な国籍を持ったスタッフが働いているのですが、休憩時間、話題になるはいつも曖昧な日本語についてです(苦笑)これが知人との会話であれば曖昧でも構わないのかもしれないのですが、仕事の場合は意味を正確に理解しなければならないため、毎日頭フル回転で日本人のお客様が使う日本語を確認しながら理解するようにしています。

■インフラの整っていない場所での生活はどのように克服しましたか?

 インフラを整えることは私にはできないので、「克服」ではなく山梨のホテルから大阪のホテルへ転職しました(笑)大自然の中で働けることは本当に楽しかったのですが、やはり日本で初めて生活をスタートさせる場所としては向いていないですよね。日本のアニメやテレビ番組を見て日本の田舎暮らしに憧れる人は多いと思うのですが、そもそも文化も考え方も違う国から日本へ来ているので、まずはインフラの整った場所で生活した方がいいということを学びました。

■日本人とのコミュニケーションは、どのように克服しましたか?

 これは本当に難しいですね(苦笑)正直、5年日本に住んでも克服はできていません。私は台湾人なので、日本の方と接するたびに感じるのですが、台湾人と日本人の性格は真逆です。私はいつも「台湾の人達はサバサバしているね」「はっきり自分の意見を言うのが台湾の人達だよね」と言われることが多いのですが、台湾人の私からすると「どっち!?」「本音は?どうして本音を伝えてくれないのですか?」と感じます。その時は小さな壁でも、いつかこの壁が大きくなりすぎて、ちゃんと向き合うことができなくなるのではと怖く感じることもありますよ。

■最後に、これから日本へ来る留学生にアドバイスをお願いします

 最初は「日本のアニメや文化が好き!」「日本語が好き!」という理由で日本への留学を決める人は多いと思います。興味をもって行動するということは素晴らしいことですよね。しかし、母国以外の土地で住むということは「その国の●●が好き!」という気持ちだけでは乗り越えられないことが沢山あります。言葉、文化、考え方、宗教、環境・・・本や映像だけでは知ることのできない、その国ならではの国民性(感覚)を受け入れて理解することもがとても大切です。学ぶことが沢山ありますよね?だから「衣」「食」「住」だけは、しっかり確保できる環境で生活を始めた方がいいと私は思います。これは日本だけではなく、海外で生活を始める人へのメッセージです。勝手に期待しすぎるのではなく、その国や人に慣れてから、それでもインフラの整っていないような場所で生活をしてみたいのであれば、しっかり調べてから移住する。初めての海外生活で真冬の雪山を体験した私からの忠告です(笑)そして、コミュニケーションに関しては、人種関係なく他人を理解するということは本当に大変なことで克服することは無理です。ただ、伝わらないからと自分も壁をつくってしまうのではなく、何事も広く深く考えられるように相手を思いやれば壁があったとしても乗り越えることができますよ。留学生活頑張ってください!!

ゴ キンテツ

国・地域
台湾
居住地
大阪府
得意カテゴリ
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