オススメの場所
2025.03.18

バングラデシュ出身の私が日本でオススメしたい場所:大分県 豊後大野市にある「里の旅リゾート ロッジきよかわ」

■自己紹介

 14世紀の偉大な旅行家、イブン・バットゥータはこう言いました。
「“Traveling – it leaves you speechless, then turns you into a storyteller.”(旅はあなたに言葉を失うほどの感動を与え、やがてあなたを語り部に変える)」と―

 こんにちは。2019年に留学生として来日したバングラデシュ出身のシャフィです。現在は、東京大学の博士課程に在籍し、日本の農地におけるマイクロプラスチック汚染について研究しているのですが、東京に来る前は大分県に住んでおり、日本の豊かな自然と活気ある国際社会が融合したユニークな環境を体験しました。そこで今回は、私が大分県の豊後大野市で見つけた宿泊施設「里の旅リゾート ロッジきよかわ」での特別な体験についてお話ししたいと思います。

■大分県豊後大野市ってどんなところ?




 大分県といえば日本有数の「おんせん県」として知られ、多様な泉質と温泉の種類が楽しめる別府温泉や、美しい自然に囲まれた風情ある街並みが魅力の湯布院温泉には毎年日本国内外から多くの観光客が訪れます。しかし、魅力的な場所は他にもあります。今回ご紹介する豊後大野市は、大分県の南部に位置する人口約3万人の小さな山間の町ですが、東洋のナイアガラと称され日本の滝百選にも選定された「原尻の滝(はらじりのたき)」や、四季折々の風景を楽しむことができる山々や河川が広がっているため、この場所へ訪れるだけでリラックスしたひとときを過ごすことができます。

■宿泊施設「里の旅リゾート ロッジきよかわ」での特別な体験

 「里の旅リゾート ロッジきよかわ」は、大分県豊後大野市を流れる奥岳川の源流の近くにある施設です。そのため、自然を満喫できるアクティビティや、地元の特産品を味わえる食事なども楽しむことができます。
※ここからは、私が体験したことを身近に感じてもらうため、語り口調でご紹介したいと思います。

 3月中旬、私は4年間の大学生活を共に過ごした仲間8人と、最後の思い出作りをするために旅に出た。目的地は奥岳川の源流近くにある宿泊施設「里の旅リゾート ロッジきよかわ」。この旅を終えると、私たちはそれぞれ異なる道に進むため、これがきっと8人で過ごす最後の旅になると心のどこかでわかっていた。だからこそ、この旅を最高のものにしようと決めていた。冬の名残が色濃く残る山々だが、ふと周りを見渡すと、梅や桜の木に小さな花が咲き始めていた。まるで、私たちの新しい人生の幕開けを祝福するかのようだった。

■Day 1: 旅の始まり

 大分駅から豊後清川駅へ向かうため、私たちはJR豊肥本線に乗り込んだ。周りを見渡すと、乗客は私たちだけ。豊後清川駅に近づくにつれ、空はどんどん広くなり、気づけば美しい山や森林に囲まれていた。

里の旅リゾート ロッジきよかわに到着

 ロッジきよかわに到着すると、ウェルカムドリンクで温かく迎えられた。私が何より驚いたのは、宿泊するウッドキャビンの美しさだった。リバービューのテラス付きで、すぐ目の前には奥岳川が流れている。自然のど真ん中にいながら、快適さも備えた空間だった。

※里の旅リゾート ロッジきよかわには、駅からの無料送迎サービスがあり、事前に連絡をしておけば、最寄り駅まで車で迎えに来てくれる。ちなみに、車で来る場合は無料駐車場も完備されているので安心してほしい。

大自然を感じるサウナチャレンジ!





チェックイン後、私たちが最初に挑戦したアクティビティはロッジきよかわの名物 「サウナチャレンジ」だ。

【サウナチャレンジのルール】

・水着に着替えて奥岳川の冷たい水に10秒浸かる
・水に浸かり終えたら薪を使ったサウナに駆け込む
・これを何度も繰り返す
※回を重ねるごとに川での滞在時間を10秒ずつ増やす
※最後まで耐え抜いた人には豊後大野市にある7箇所のサウナで使用できる無料券が贈呈される

 結果は、ウズベキスタン出身の親友が優勝!サウナで火照った体を奥岳川の冷たい水で何度も冷やしていると、心も体もリフレッシュすることができた。

夜はバーベキューと音楽やゲーム





 サウナでリフレッシュした後は夜のバーベキュータイムだ。私たちは予約時にバーベキューセットも予約していたが、ハラール食材しか食べられない友人のために追加で食材を調達した。(※ロッジきよかわでのバーベキュー体験は持ち込み可能)

 そして食後は炭から出る赤い炎を眺めながら、ギターを手に取り歌い出す友人。その音楽に誘われるように、他の宿泊客4人も加わり、皆でゲームをやることにした。

【①ミュージックリレーゲームのルール】

・参加者をチームに分ける
・片方のチームが歌った歌の最後の文字で始まる曲を考え歌う
※歌えなかった場合は罰ゲームで相手チーム全員に飲み物を奢る

ロッジきよかわには様々な種類の飲み物が用意されていたため、どのチームも本気でこのゲームに取り組んだ(笑)


【②Truth or Dare(真実か挑戦か)のルール】

・プレイヤーたちが円になって座る
・中央で瓶を回す(瓶の先が指した人が真実か挑戦か決める)
※回答者に指名された人は質問に回答するか挑戦をしなければならない

 最初は楽しかったが、だんだんと「挑戦」に関する課題がエスカレートし始めた。結果、私は深夜に奥岳川の中にある小石を拾ってこなければならなかった。3月中旬の真夜中に、冷たい川での挑戦……この時の出来事は一生忘れられない思い出になった(苦笑)

■Day 2: 今日も一日アクティビティ体験

 私たちがベッドに入ったのは午前3時過ぎだったにもかかわらず、翌朝は全員8時に起床した。なぜなら、たくさんの鳥たちがウッドキャビンの周りに集まっていたからだ。本来であれば前日にあれだけ動いたのだからクタクタで動けないはずなのだが、美しい大自然に囲まれた場所で聞こえる鳥たちの鳴き声は、私たちの心も体も癒してくれた。

里山ハイキング!




 この日は、普段必要不可欠な携帯電話を手放し、デジタルデトックスをしながら、無料で体験できる里山ハイキングに挑戦した。コースはJR朝地駅からJR竹田駅までの約12キロ。豊後大野市の観光名所を巡った後は、ゴールの竹田温泉「花水月」で体を癒す予定だ。

 しかし、里山ハイキングはそんなに甘くなかった。最初は地図や軽食を片手に意気揚々と歩いていたのだが、携帯電話という便利なアイテムを手放した私たちに待っていたのは、見慣れぬ土地での洗礼だった。そう、私たちは森の中で迷子になってしまったのだ。最初は若さゆえの楽観的な考えで余裕だと思っていたのだが、時が経つにつれて不安になってしまった。しかも、「デジタルデトックスをしょう!」と提案したのは私だったため、仲間からの視線も痛い。

 幸い、修行中のお坊さんたちとすれ違い助けを求めたところ、彼らが最終目的地まで同行してくれたおかげで、私たちはハイキングを無事終えることができた。この時の安堵感を言葉で表すのは難しいが、森の中でお坊さんたちと出会った瞬間の感情を私たちは一生忘れることはないだろう。

パックラフトで大騒ぎ!

 里山ハイキングを終えた後、私たちは1時間2,000円のパックラフトと呼ばれる小型のボートを4艇借りて、静寂に包まれた川へと向かった。最初は両側にそびえ立つ断崖絶壁や、大自然の醍醐味に圧倒され、小鳥のさえずりがこだまする空間の中で静かにボートを漕いでいた。しかし、若者8人が穏やかにボートを漕ぐだけで終わるはずがない。途中から晩御飯作り担当を決めるための競争がはじまり、ボート競走で大暴れした結果4艇中3艇が転覆。全員ライフジャケットを着用していたため大事には至らなかったが、私たちは冷たい水の中で震えながら岸に戻った。

自給自足のディナータイム




 ボート競走で負け、晩御飯作り担当に任命された私は、ロッジきよかわで地元の方の手作り竹竿を借りて川釣りに挑戦した。結果、運良く9匹の魚を釣ることに成功し、釣った魚や野菜が今晩のおかずになった。ちなみに、ボート競走で勝ったチームは私たちがバーベキューの準備をしている間、火をおこしキャンプファイヤーの準備をしていた。

焚き火と涙の夜




 バーベキューを楽しんだ後は、マシュマロを焼いたり、歌ったり、冗談を言い合ったりして過ごした。しかし、時が経つにつれ、いつの間にか笑い声はなくなっていた。私たちはみんな、異なる国から来た留学生。育った環境も話す言葉も、抱えている夢もバラバラだったが、この幸せな一時を噛みしめるように赤く燃え上がる炎をただ眺めていた。

 すると、誰かがふいに「どうして日本へ留学しようと思ったの?」「未来に何を願う?」と質問をはじめた。答える順番は決まっていない。誰かが問いかけ、誰かが答える。自分の国を離れる時の不安、夢を追いかける中で感じた孤独、心が折れそうになった瞬間、私たちは仲間の言葉にそっと耳を傾け、互いの心に寄り添い、時に温かい涙をこぼした。

 もう二度とこの仲間で過ごす時間は訪れないかもしれない。私たちはいつか、互いの国へ帰り、違う道を歩んでいく。それでも、この夜、この時間、この空間の温もりだけは、永遠に忘れたくない。この夜、私たちは残された時間を噛みしめるように、心で語り明かした。

■Day 3: 旅立ちの日に訪れたサプライズ





 翌朝、朝食をとっていると、思いがけないサプライズが訪れた。なんと、ロッジきよかわのスタッフが、私たちの3日間をこっそり写真に収めプレゼントしてくれたのだ。この3日間、携帯電話を手放し、朝から晩まで思いっきり遊んだ私たちにとって、この時プレゼントされた写真はかけがえのない宝物になった。

 その後、ロッジきよかわのバスで最寄り駅まで向かい、私は別府の家へと帰ってきたのだが、正直、帰り道でのことはよく覚えていない。ただ、自分の部屋にたどり着いて扉を閉めた瞬間、涙だけがとめどなく溢れ出したことだけは今でもはっきりと覚えている。今回、このような時間を共に過ごすことができた仲間との出会いは一生の宝物となり、これから先の未来で大きな壁にぶち当たった時、きっと心の支えとなることだろう。

私は、この旅を一生忘れることはない。

■まとめ




 今回は、私が大分県の豊後大野市で見つけた宿泊施設「里の旅リゾート ロッジきよかわ」での特別な体験をお話ししましたが、いかがだったでしょうか?行ってみたい!体験してみたい!と思いましたか?今回ご紹介した宿泊施設「里の旅リゾート ロッジきよかわ」には英語対応できるスタッフが在籍しています。また、最寄り駅からの無料送迎サービスや、様々なアクティビティ体験が充実しているので、気になった方はぜひ訪れてみてください!それでは、少し長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※ロッジきよかわでは、蛍観賞会や、ホーリー祭、国際フードフェスティバルなどのイベントを定期的に開催しています。宿泊施設「里の旅リゾート ロッジきよかわ」について詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。

シャフィ アブドゥラーイマム

国・地域
バングラデシュ
居住地
東京都
得意カテゴリ
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