■自己紹介
こんにちは。モンゴルの首都、ウランバートル市出身のエンフザヤ ソロンゴです。私は、モンゴル国立大学で石油化学の勉強をしている時に、宮崎大学の交換留学生として初めて宮崎県を訪れました。その際、3週間ほど滞在したのですが、モンゴル国立大学で学士卒業後に奨学金を得て宮崎大学の修士課程へ入学するチャンスを得ることができたので、そこから留学生として海外での一人暮らし生活をスタートさせました。
最初は、宮崎県がどこにあるのかも知らなかったのですが、実際に住んでみると、観光で訪れた関東よりも勉強に集中できる環境が整っていて、親切な人も多かったため、とても生活しやすい場所だということに気付きました。また、宮崎県は食べ物が美味しく、自然も豊かな場所だったので、私は宮崎県で学べたことに誇りに思っています。そこで今回は、実際に宮崎県に住んだことのある私が、最も面白いと思った宮崎県の文化「大根やぐら」についてご紹介したいと思います。
★趣味 : チェスやヨガ
私は、幼い頃から父とチェスをすることで、集中力、忍耐力、知性を鍛えてきました。その結果、今でも集中しなければならない時には、最後まで集中し続けることができます。
★今後チャレンジしたいこと:モンゴルと日本への貢献
今後チャレンジしたいことは、日本とモンゴルの架け橋として、できる限り様々な形で、互いの国に貢献していくことです。
■宮崎県の文化「大根やぐら」を紹介しようと思った理由

私が宮崎県の文化「大根やぐら」を紹介しようと思った理由は、栄養価の高い干し大根の生産量が宮崎県は日本第1位であり、冬の風物詩として知られる大根やぐらは、他の場所では見ることのできない宮崎県独自の面白い文化だと思ったからです。また、外国人からの知名度が高い場所といえば、東京・大阪・京都・奈良・北海道ですが、日本全国を訪れた人でも、宮崎県が自然豊かで快適に暮らせる場所だということを知らない人が多いため、今回紹介しようと思いました。
※ちなみに、今回ご紹介する大根やぐらは、2022年2月に日本農業遺産に認定されました!!
■栄養価の高い干し大根の特徴

・食物繊維やビタミンといった栄養素が凝縮されている
・出汁の風味を引き立てたり、料理全体にコクを与えたりする
・常温で長期間保存できる
■宮崎県 大根やぐらの歴史

・有名な場所:宮崎県田野町
・はじまり:1960年頃~(※起源は江戸時代頃~)
・大きさ:幅6m、高さ6m(最大100m)
・時期:12月~2月末にかけて
大根やぐらは、宮崎県の田野町を中心として行われる伝統行事で、冬の恒例行事として知られています。大根やぐらは、地元で収穫された大根を利用した祭りや儀式で、農作物の豊作を祈願する意味が込められています。
※宮崎市の公式チャンネルで大根やぐらの紹介動画が公開されているので、気になたかたはコチラをご覧ください。
■モンゴルの食文化と日本の食文化の違い

【モンゴル】
・主食:肉(羊肉・牛肉・馬肉) / 乳製品 / 穀物
・料理のスタイル:焼き肉やスープ料理、モンゴル版の餃子
モンゴルは四季がはっきりと分かれていますが、高地に位置していて乾燥しているため、気温が低く、風速も強くなることがあります。また、モンゴルでの主食は肉であり、野菜を食べることが少なかったのですが、今は、様々な国の影響から、少しずつ野菜を食べるようになりました。ちなみに、最近では、モンゴルでも漬物を食べる習慣があります。これは日本から伝わった食文化です。
【日本】
・主食:お米
・料理のスタイル:四季折々の食材を活かした調理法
日本の主食は米で、地域ごとに独自の食文化が存在します。また、日本食は野菜や魚、豆類を多く取り入れた料理が多く、健康志向の人々にも好まれています。特に、日本には今回ご紹介している干し大根のような漬物文化が数多く存在し、食べ物を通して免疫力を向上させたりしています。私は最初、漬物を食べることが苦手だったのですが、野菜の栄養素をしっかり摂取することの大切さを学んでからは、よく食べるようになりました。
■宮崎県の大根やぐらを見に行って感じたこと

私が大根やぐらを見るために宮崎市の南西部に位置する田野町を訪れたのは1月でした。外国人観光客10名に混ざり、大根やぐらやその近くにある漬物工場を見学したのですが、漬物文化のないモンゴルで育った私は、漬物がどのような食べ物か想像できず、「これは一体どんな食べ物だろう」と不思議に思ったことを今でも覚えています。また、遠くから見た大根やぐらは真っ白なテントに見えたので、やぐらの近くへ行った際、白いテントだと思っていたものがすべて天日干しされた大根だと気づいたときはとても驚きました。
モンゴルでも、遊牧民族が暮らす移動式住居「ゲル」の上で、四角や丸い形にしたヨーグルトを乾燥させ、「アーロール」という固形ヨーグルトを作る文化があるのですが、同じアジアでも、モンゴルと日本は全く異なる食文化があるということは非常に興味深く、面白かったです。
■大根やぐらを見に行く時の注意点
・バスは1時間に1本しかありません
・服装注意(夕方は寒い)
宮崎空港から田野町まではバスや電車があるのですが、本数が少ないため、必ず時間を調べてから行くようにしましょう。もし、運転が可能ならレンタカーが1番オススメです。その他、大根やぐらは夕方からライトアップされるため、午後から見に行った方がいいのですが、夕方から夜にかけて気温が一気に下がるため、服装に注意が必要です。
■まとめ

今回は宮崎県田野町の大根やぐらについて紹介しましたが、いかがだったでしょうか?宮崎県は東京や大阪よりも豊かな自然に囲まれ、穏やかな時間が流れていています。さらに、日本神話発祥の地として様々な伝説が残っていたり、美味しい食べ物がたくさんあったりする場所なので、九州へ遊びに行くなら、ぜひ宮崎県へ遊びに行ってみてください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。