■自己紹介
こんにちは!東南アジアの中心にある国、シンガポール出身のジュンです。私は日本に留学してから四国を巡っているうちに、手つかずの雄大な自然が残る四国の美しさに魅了されました。そこで、この素晴らしさを母国の友達に伝えたいと思い、シンガポールに住んでいる友達を日本へ呼んで香川県小豆島へ行ったのですが、そこで見つけた日本三大奇景の1つ「寒霞渓」がとても素晴らしかったので、今回は寒霞渓の魅力を皆さんにご紹介したいと思います。
■寒霞渓の簡単な説明
寒霞渓って何?:寒霞渓は1300万年以上前に火山活動でできた渓谷です。
・1934年:瀬戸内海国立公園が制定される(国立公園指定第1号)
・1963年:寒霞渓ロープウェイ開通
・2014年:ミシュラングリーンガイドでも1つ星を獲得
※寒霞渓について詳しく知りたい方は寒霞渓公式webサイトをご覧ください。
■シンガポールの自然豊かな場所と日本の自然豊かな場所の違い
寒霞渓の魅力をご紹介する前に、少しシンガポールと日本の自然豊かな観光地の違いをご紹介したいと思います。まず、私の故郷シンガポールの国土面積は東京23区(622 km²)よりも少し大きい734.3 km²ですが、政府が2013年から「City in a Garden」というコンセプトを掲げ、自然と共存し持続可能な都市づくりに力を入れているため、現在は国土の3分の1が緑豊かな土地となっています。しかし、これらは元々存在した自然ではなく、建国当初から進められてきた緑化政策の結果なので、4つの自然保護区を筆頭に、その他の自然公園もすべて細かく手入れされ、清潔で安全に楽しめるよう整備されています。
一方、日本の自然豊かな場所はシンガポールとは真逆です。日本は約2600年以上前から続く美しい自然を限りなく手付かずの状態で保護している場所が多いため、都心を少し離れれば今回ご紹介する寒霞渓以外にも東京都の八丈島や鹿児島県にある屋久島といった生命力溢れる神秘的な場所が数多く存在します。
シンガポールも日本も自然豊かで魅力的な国ですが、シンガポールでは寒霞渓のような荒々しい岩肌や手付かずの状態で保護されている自然豊かな場所とはなかなか出会えないため、神秘的でミステリアスな雰囲気を放つ日本の自然は、日本特有のとても魅力的な場所だと思います。
■寒霞渓の魅力:手つかずの自然が織りなす絶景
私が香川県にある小豆島へ訪れて最も魅力的に感じた観光スポットは、小豆島の中央に位置する日本で最初の国立公園「寒霞渓」です。なぜなら、寒霞渓を一望できるロープウェイを利用すると、約1300万年前の火山活動と長い年月によってできた奇岩や断崖絶壁を近くで見ることができるからです。
先程も少しご紹介したとおり、私の故郷シンガポールの自然は何千年も前からその場所にあったものではなく、人工的に作られた自然が多いという特徴があります。しかし、寒霞渓では手つかずの自然が織りなす絶景を近くで見ることができるため、どこを見ても神秘的で迫力があります。ちなみに私は、シンガポールから観光で訪れた友人とレンタカーを借りてこの場所まで行ったのですが、急な山道を車で登っただけなのに、映画「ジュラシックパーク」や「インディ・ジョーンズ」のような世界観を体験しているようだととても盛り上がりました(笑)。
また、寒霞渓のロープウェイを利用する際、外の空気や風の冷たさを肌で感じることができたのですが、赤道直下で熱帯雨林気候のシンガポールでは絶対に感じることのできない空気や風の冷たさだったので、とても心地よく、少し風を感じただけでこの雄大な台地に包み込まれたような気持ちになることができました。
世界中には寒霞渓のように手つかずの自然が織りなす絶景スポットがたくさんあります。しかし、程よく手入れされ、安全にアクセスできる場所にある絶景は少ないと思うので、寒霞渓に少しでも興味のある方は、ぜひ訪れてみてください。
■寒霞渓へ訪れる時とロープウェイを利用する時の注意点
・寒霞渓での動物の捕獲、植物の採取等、火気使用は禁止です
・冬になると一般道路が凍結する恐れがあります
・紅葉シーズンの10月末から11月末までの間は混みます
・ロープウェイの営業時間は通常AM8:00-PM5:00までです
・ロープウェイについて詳しく知りたい方は寒霞渓公式webサイトをご覧ください。
・ゴミ箱はありません、ゴミは各自で持ち帰りましょう
※寒霞渓一帯は国立公園特別地域です。寒霞渓内のルールは必ず守りましょう!
■寒霞渓へ訪れる時のオススメ
・ロープウェイをゆっくり利用したい場合は紅葉シーズン以外がオススメです
・寒霞渓には片道約1時間のハイキングコースもあります
・紅葉シーズンに訪れる場合は人の少ない早朝がオススメです
・寒霞渓山頂には2カ所、展望台があります(ここからの眺めは最高です)
・寒霞渓を下ったあとは、近くの寺院を巡るのもオススメです
■まとめ
今回は、日本三大奇景の1つ「寒霞渓」の魅力をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?寒霞渓では美しい景色を堪能すると同時に、冒険心も刺激することができます。このような体験は、少し都会から離れた場所へ行かなければ絶対に体験できないことなので、大自然の中で非日常を体験したい方は、ぜひ寒霞渓を訪れてみてください。また、小豆島内には寒霞渓以外にも魅力的な場所が沢山あるので、少しでも興味のある方は「小豆島観光協会」の公式webサイトをご覧ください。最後までお読みいただきありがとうございました。