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2024.11.19

イタリア出身の私が日本で見つけたオススメの場所 : 京都府立植物園 開園100周年記念「LIGHT CYCLES KYOTO」

■自己紹介

 Ciao!(チャオ : イタリア語で“こんにちは”) レオナルド・ダ・ヴィンチや、ミケランジェロ、ラファエロといった世界的に有名な画家たちを多く輩出し、世界遺産の保有数も第1位の国、イタリア出身のレティです。前回はイタリア出身の私が日本で見つけたオススメの場所として三重県にある「伊賀流忍者博物館」を紹介しましたが、今回は京都府立植物園で開催中の「LIGHT CYCLES KYOTO」というイベントの魅力についてご紹介したいと思います。

■京都に日本初の公立植物園があることを知っていますか?




 今回ご紹介する京都府立植物園があるのは、水神様の総本宮「貴船神社」や、室町幕府第8代征夷大将軍の足利義政が造営した慈照寺(通称:銀閣寺)のある京都市左京区です。京都と言えば日本の伝統文化が今も色濃く残る場所なので、毎年日本国内外から多くの観光客が訪れることでも有名ですが、1924年から開園している日本初の公立植物園も京都にあることを知っている観光客は意外と少ないと思います。

 そんな京都府立植物園では現在、開園100周年を記念して、夜間限定の「LIGHT CYCLES KYOTO」というイベントを開催しています。私は、先月友達と一緒にこのイベントへ参加したのですが、実際に参加してみると私が想像していた以上にイマーシブな体験ができる新感覚のイベントでした。

※京都府立植物園webサイト

■京都府立植物園 開園100周年記念「LIGHT CYCLES KYOTO」って何?




 「LIGHT CYCLES KYOTO」は普段は見ることができない18時~21時半の間限定で開催されるライトアップイベントです。参加者たちは4つのゾーンに分かれた部屋を巡って植物園内の幻想的な世界観を体験します。

・イベントのテーマ:生物多様性
・開催期間:2024年10月18日(金)から12月26日(木)
・時間:18時00分〜21時30分(最終入場20時30分)

※毎週月曜日は休演
※11月4日(月・祝)は開園
※詳しいことはイベントの公式webサイトをご覧ください

■4つの体験ゾーン

 通常、植物園内にある観覧温室では、異なる7つの自然環境が再現されているのですが、今回のイベントでは観覧温室内を4つの異なるゾーンにわけて演出されているので、私たち参加者はその4つの異なるゾーンを順路に沿って進みます。

【ゾーン1】LIGHT WILL FIND YOU(光があなたを見つける)

 このゾーンでは、熱帯の高木が栽培されるのですが、温室の高い天井から色とりどりの光が降り注ぎ、木漏れ日のような優しい光が植物や私たちを照らしてくれます。また、この体験ゾーン内には水が流れているところがあるのですが、私が通った時は青い光が降り注ぎ、そこにスモークがたかれていたため、まるで映画「アバター」に登場する先住民族“ナヴィ”が住んでいたポリフェマス最大の衛星パンドラの中を歩いているようなファンタジックな雰囲気を体験することができました。

【ゾーン2】MEMORY OF WATER(水の記憶)

 このゾーンでは、熱帯果樹などが栽培されているのですが、深い青色の光に包まれた空間の天井に虹色の光が刺しているためSF映画に登場する惑星の中を彷徨っているような気持ちになりました。

【ゾーン3】INVISIBLE(不可視)

 このゾーンでは、乾燥地の植物を中心に栽培されているのですが、真っ暗な温室の中で、サボテンのトゲのようなカラフルな細い光が植物たちを照らしています。さらに、よく観察してみると、光が小刻みに震えたり、点滅したりしているため、普段目に見えない生き物の体内で起こる変化を、ストロボエフェクトで表現しているように感じました。

【ゾーン4】FOREST FREQUENCIES(森林周波数)

 このゾーンではランやアナナスといった色とりどりの珍しい花などが栽培されているのですが、これまでのゾーンとは異なり、少し賑やかな雰囲気になります。また、このゾーンでは“植物は人間に聞こえない音を出してコミュニケーションを取っている”という科学的な根拠に基づいて光の演出がされているため、光と音の演出を通して植物たちのオーケストラ演奏会に参加しているような気持ちにもなりました。

※4つの体験ゾーンは全て良かったのですが、個人的に1番好きだったゾーンは【ゾーン1】の「LIGHT WILL FIND YOU」でした。なぜなら、このゾーンでは天井から色とりどりの光が降り注ぐ演出の他に小さな点状の光が植物に投影される演出があったのですが、その光が、幼い頃に家族で見に行ったホタルの光に見えたからです。私は、この小さな光がゆっくり点滅する演出を見ながら、幼い日々の記憶がよみがえり、とても懐かしい気持ちになりました。

■入園時間やアクセスについて

★入園時間:私たちは17時半ごろに到着したのですが、すでにゲートの前にはたくさんの人が並んでいました。
★入口:植物園の入り口は2カ所あります。地下鉄を利用した私たちは、駅を出てすぐの北山門から入ったのですが、植物園の南側の正門からも入ることができます。
★園内:夜のイベントなので、園内に入ると、かなり暗く感じます。しかし、日本語と英語で書かれた案内板が設置されており、イベント会場となる観覧温室までの道はライトアップされているため、方向音痴だったとしても迷うことなくたどり着くことができます。

■注意してほしいこと




 観覧温室の床は濡れているため、滑らないようにご注意ください。また、温室内では写真や動画の撮影が可能ですが、混雑を避けるためにスタッフから「立ち止まらないでください」と案内されることがあります。植物園内で撮影をする際は、周りの方の迷惑にならないように気を付けましょう。なお、各エリアにはベンチが設置されていますので、ゆっくり撮影したい方はそのスペースをご利用ください。

■まとめ




 今回は京都府立植物園で開催中の「LIGHT CYCLES KYOTO」というイベントの魅力について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?こちらのイベントは12月26日(木)まで開催されているので、今年のクリスマスシーズンは大切なパートナーや家族と一緒に訪れてみませんか?植物と最新テクノロジーが織りなす神秘的な世界観でイマーシブな体験をすれば、きっと素晴らしい思い出が作れるはずです。少しでも気になった方は是非訪れてみてください。最後までお読みいただきありがとうございました。







ミケローニ レティツィア

国・地域
イタリア
居住地
兵庫県
得意カテゴリ
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