インタビュー
2022.03.18

中国出身の私が紹介する日本で生活をする時の知恵:平日割、アプリ活用、学生割

■夢だった日本への留学

 はじめまして。中国の南の方、江⻄省(こうせいしょう)出身のエンゲツです。私は大学生の頃から日本へ留学する夢を持っていたので、大学で日本語を専攻し、卒業後は日本への留学を考えていたのですが、経済的な理由から一旦、広東省(かんとんしょう)の広州市(こうしゅう)にある日系企業へ就職し、約6年間社会人経験をしたのちに2020年12月、念願だった日本へ留学しました。

 日系企業で働いている間、ラッキーなことに日本へ出張するチャンスが8回程あり訪れていましたが、出張という形ではなく、ちゃんと自分が働いて貯金したお金で、夢だった日本への留学を叶えることができて本当によかったと思います。当初予定していたのは2020年4月だったので、約8か月間コロナの影響で中国国内待機しなければならないというアクシデントはありましたが(苦笑)

■日本への留学に対して

 家族・・・特に母は日本への留学をとても心配していましたね。何度も「日本へ行かない方がいいのでは?」とも言われました。でも、実際日本へ来て見ると半年間は自粛生活だったので、殆ど外出することもなく、危ないと感じることはありませんでした。

■来日してから苦労したことは

 例えば、日本へ来る前は日本人の友達を沢山作って、日本のことももっと知りたいと思っていました。しかし、日本語学校の授業はコロナの影響で全てオンライン。そのため、同じ中国出身の生徒でも顔を見たことがないまま1年が過ぎました・・・。悩みがあったとしても相談する人がいない、家族に相談したら家族が心配してしまう。そんな思いから、あの頃は誰かに相談するのではなく、全て自分1人で解決していましたね。今になって周囲の友達に、あの頃どうやって過ごしていたのかと尋ねると、友達も同じような感覚を持って生活していたようです。

 後、中国と比べて日本人・・・日本人というか、東京の人とは距離感を感じることが多くて苦労しました。留学生の中には、コロナのストレス以外に、この距離感の問題で留学を途中で諦め、帰国した子も多かったです。現在私は女性専用のシェアハウスで生活をしていて、シェアハウスの半分以上が日本人、後はイタリア、ロシア、韓国、トルコ出身の人がいるのですが・・・シェアハウスなのに・・・ここに住んでいる日本人とは誰とも仲良くすることができません・・・冷たいというか、距離感を感じるというか・・・なので、声をかけたことが殆どありません。

 でも、1年生活をしてみてわかったことが1つあります。それは、シェアハウスにいる日本人の殆どが5年以上シェアハウスで生活をしていること!たぶん、誰かと共同生活がしたくてシェアハウスで生活をしているのではなく、仕事場から近いなどの理由で住んでいるだけなのかな?と思いました。 本当のところは直接話したことがないので、わからないままですが・・・そんな気がします。

■日本での生活の知恵 ① :平日を活用する


 留学生として生活するうえで、生活の知恵を考えた時に大きなテーマとしていることがあるのですが、それは「平日を活用する」ということです。どういうことかというと、日本語学校の授業は午前中だけなので、平日の午後は余裕があります。日本では平日だとお得な体験をできることが多くありますよね。そこで、自分へのご褒美として高級レストランへ行く場合、私はよく「一休」というサイトを利用するのですが、平日にこれを利用すれば、高級レストランでも土日祝日の値段より半分以下の値段で堪能することができます。その他、ジムへ通いたい場合は、平日の午後なら通常の約半額!1カ月6,000円くらいで通えるお得なプランがあるのでそれを利用します。ねっ、平日を活用すれば、節約しなくても沢山楽しみを見つけることができますよ!

■日本での生活の知恵 ② :アプリを活用する


 その他だと・・・参考書を買う時、日本の本は中国で本を購入する時の何倍もお金がかかってしまうので、「メルカリ」を利用して本を購入しますし、髪を切りたい時は美容サロン予約アプリ「minimo(ミニモ)」を利用します。これは、カットモデルを探している美容師と、髪を切りたい人(カットモデル)をマッチングしてくれるアプリで、お得にカットやカラー、パーマをおこなうことができます。学生の私にとっては本当にありがたいと感じるアプリですね。後は・・・中国で生活していた頃、「無印良品」が流行っていたのですが、正直少し高いと感じていました。そこで、日本で生活を始めてから何か良いインテリア雑貨はないかな?っと、探していたのですが、100均のダイソーが作った新しいブランド「Standard Products(スタンダードプロダクツ)」を知っていますか?ここなら、とてもおしゃれで芸術性も高いインテリア雑貨を平均300円から500円の価格で購入することができますよ!

■日本での生活の知恵 ③ :学生証を活用する


 例えば、新宿御苑の入館料は一般が500円ですが、高校生以上の学生は、窓口で学生証を提示すれば250円で入園することが可能です。(中学生以下は無料)

※都内で学生証を使い割引を受けられる施設
・映画館 ・美術館(大学によっては都内美術館入館無料になる場合もあり)
・動物園 ・水族館 ・展望台 
・遊園地 etc・・・

■日本での生活の知恵 ④ :中国SNS「RED(⼩红书)」を活用する


 日本で利用できる外国人向けのアプリやサイトについては何も知らないのですが、私が実践している生活の知恵の殆どは、このアプリから得た情報です。中国人の間で最も利用されている中国SNS「RED(⼩红书)」を知っていますか?最近では日本人の若い女性の間でも流行していると聞きましたよ。これはInstagramとTwitterを足したような中国のSNSなのですが、利用者が本当に多いので、少し検索しただけでも大量の情報を得ることができます。例えばファッション、人気のレストラン、観光地の情報・・・あと受験の情報も!!日本へ留学している中国人の学生同士で最新情報をシェアできるのでとても便利です。今の時期だと受験をして合格した生徒は皆サイト内に合格したことをUPしますし、スーパーなどで販売されている商品の評価なども見ることができるので、買い物をする時は参考にしたりします。

■最後に、これから日本へ留学する後輩達へ



 これから日本へ留学する人達に伝えたいことは一つ。「心構えが必要」ということです。2020年に日本へ留学した人達の生活は想像以上大変なことだらけだったと思います。留学する前に想像していたこととのギャップが激しかったですよね。私もそうでした。がっかりしたこともあります。例えば、日本への留学前に私が考えていたプランは「勉強しながらアルバイトをして観光もする」これは当時の私はそんなに難しいことではないと楽観的に考えていましたが、(コロナは置いといて)実際は勉強することが山のようにあったので、アルバイトをする余裕なんてありませんでした。しかし、日本語学校の学費は高い、日本の家賃も高い・・・東京で生活するにはコストが凄くかかる。これが現実です。語学留学だけではなく、日本での進学も考えているなら、日本に来る前から勉強を始めて、なるべく最短で進学できるよう努めた方がいいです。私は日本へ留学してから勉強を始めたので、最初の夏におこなわれた受験では失敗をしました。結果、日本語学校の学費をさらに3か月分支払うことになり・・・ここで合格できていたら3カ月間の高い学費を払わずに済んだのにと悔やむことになりました。だから後輩達へのアドバイスは「日本に来る前から、自分の目標をはっきりと考えて、なるべく早く目標を達成するための心構えが必要」ということです。後、日本で生活をするなら経済的な面での計画も必要ですよ!最初は文化の違う日本での生活になれることも大変ですが、そのうち1人で旅行、カフェ巡り、パン屋へ行くことも覚え楽しく過ごすことができるようになります。大丈夫。皆さんの留学生活が、うまくいきますように!!

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