မင်္ဂလာပါ (ミンガラーバー )!!2022年の5月に文部科学省の奨学金留学生としてミャンマーから来日した留学生のチョーイームンです。前回は神戸市立六甲山牧場をご紹介しましたが、今回は京都随一の紅葉名所で別名「紅葉の永観堂」と呼ばれている永観堂について紹介します。
※永観堂の正式な寺院名:聖衆来迎山 無量寿院 禅林寺
読み方:しょうじゅらいごうさん むりょうじゅいん ぜんりんじ
(以下「永観堂」と称する)
■私が永観堂へ行こうと思った理由
私が永観堂へ行こうと思った理由は、モミジが赤色や黄色に色づく姿や、写真でしか見たことがなかった美しい紅葉を実際に自分の目で見てみたかったからです。ミャンマーには夏季(4~5月)、雨季(6~10月)、乾季(11月~3月)と3つの季節が存在しますが、雨季や乾季に木葉が色づいたとしても、日本のようにその光景を見て愛でる文化はありません。あるのは、清掃員が道端に落ちた木葉を掃除する姿だけです。私は日本に自然を愛でる文化があることを知り、そこから色々調べているうちに真っ赤に染まったモミジに心奪われ、今年の秋は紅葉の名所へ行くことを決意しました。その時に日本人の友人や観光サイトを調べて見つけた場所が京都にある「永観堂」です。
■永観堂のオススメ
①放生池(ほうじょうち)
私はこの場所へ訪れた瞬間、あまりの美しさに言葉を失いました。なぜなら放生池は東洋古代絵画の世界観を見事に再現したような空間だったからです。中央の大きな池を包み込むように植えられた真っ赤なモミジや、池の水面に映る逆さモミジを見ていると幻想的な景色に吸い込まれそうになります。私はこの特別な光景を大切な家族にも見てもらいたいと思ったので、来年の秋は両親をこの場所へ必ず招待すると誓いました。
②阿弥陀堂に祀られている「阿弥陀如来立像(あみだにょらいりつぞう)/みかえり阿弥陀」
私は仏教徒ですが、日本の「大乗仏教」ではなくミャンマーの「上座部仏教」を信仰しているので、永観堂へ訪れてはじめて阿弥陀如来立像を見ました。(※永観堂の阿弥陀如来立像は“みかえり阿弥陀”といいます)永観堂の“みかえり阿弥陀”はその異名の通り、顔を左側に向けているため、正面と右側から拝観できるのですが、調べてみると、この仕草をした阿弥陀如来像はとても珍しいとのことだったので、永観堂へ訪れた際は見落とさないようにしてください。ちなみに、このみかえり阿弥陀像は鎌倉時代初期にヒノキでつくられたもので、現在は重要文化財に指定されていますが秘仏ではないので、いつでも拝観できます!
※みかえり阿弥陀さまについて詳しく知りたい方はコチラをご覧ください
■永観堂拝観の簡単な情報(寺宝展/ライトアップ)
通常
・年中無休(※秋の寺宝展を除く期間)
・拝観時間:午前9時~午後5時(※受付は午後4時まで!)
・拝観料:(一般)600円、(小・中・高生)400円
寺宝展
・期間:2023年11月3日(金)~12月3日(日)
・拝観時間:午前9時~午後5時(※受付は午後4時まで!)
・拝観料:(一般)1,000円、(小・中・高生)400円
ライトアップ
・期間:2023年11月3日(金)~12月3日(日)
・拝観時間:午後5時30分~午後9時(※受付は午後8時30分まで!)
・拝観料:(中学生以上)600円
※詳しく知りたい方はコチラをご覧ください
■アクセス
・電車を利用する場合:地下鉄東西線「蹴上駅(けあげえき)」から徒歩15分
・バスを利用する場合:市バス「南禅寺・永観堂道」から徒歩3分
※詳しく知りたい方はコチラをご覧ください
■秋の京都へ訪れる時の注意点
・重ね着をする(脱ぎ着しやすいようにする)
・時間に余裕を持って行動する
・本当に行きたい場所を絞る
京都市は山に囲まれた盆地です。そのため東京や大阪などと比べて寒暖差が激しくなります。(特に春や秋)京都へ旅行をする時は脱ぎ着しやすい服装を選ぶようにしてください。この他、ライトアップや特別参拝などが開催される京都では大渋滞が予想されます。目的地を決めず気が赴くままに散歩するのも楽しいですが、行きたい場所が決まっている場合は優先順位を決め、時間に余裕をもって行動しましょう。
■まとめ
今回ご紹介した永観堂のモミジは、例年だと11月中旬~11月下旬が見頃ですが、今年は11月になっても暖かい日が続いていたため、12月初旬ごろまで綺麗な姿を見ることができると思います。永観堂のライトアップは12月3日(日)までですが、ライトアップが終わった後も楽しめる場所なので皆さんも是非訪れてほしいです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。