オススメの場所
2023.07.26

ベトナム出身の私が日本で見つけたオススメの場所:京都府 宇治市

 Xin chao!(シンチャオ:こんにちは)ベトナム出身の留学生、フオンです。前回は私が日本で見つけたオススメグルメ「はま寿司」を紹介させていただきましたが、今回は私が日本で見つけたオススメの場所として、京都府の宇治市をご紹介したいと思います。

 宇治市には、日本三大銘茶の“宇治茶”や、世界遺産の“平等院鳳凰堂”、国の重要文化的景観“宇治川”といった日本を代表するものが沢山あるため、日本の歴史や文化を学びたい人にとって最高の場所です。それでは早速、私が宇治市を紹介したいと思う宇治市の魅力トップ3からご紹介したいと思います。
※日本三大銘茶:静岡茶(静岡県) · 宇治茶(京都府) · 狭山茶(埼玉県)

■私が宇治市を紹介したいと思う宇治市の魅力トップ3

①茶摘み体験や茶道体験ができる!




 先程も少しご紹介しましたが、宇治市は日本三大銘茶の1つ、“宇治茶”の産地としても有名です。そのため、5月初旬から6月中旬にかけて茶摘み体験や、年間通して茶道体験やお茶の飲み比べ体験、石臼を自分で挽いて抹茶作り体験などをすることができます。しかし、その国の伝統文化を体験したいと思った場合、正直ハードルが高いと感じてしまい、チャレンジすることをためらってしまう人もいると思うのですが、京都は海外からの観光客に合わせて英語で説明してくれるところもあるので安心してください。

※毎年10月の第1日曜日には宇治橋周辺で「宇治茶まつり」が開催されます!このお祭りは、
・中国から日本にはじめてお茶を伝えた栄西禅師
・宇治市に茶園を開いた明恵上人
・茶道を日本で最初にはじめた千利休
この3人や、日頃から宇治茶業を行っている人達に対して感謝をして、これからも宇治茶の伝統が受け継がれていくことを祈願するために開催されているのですが、「茶壺口切の儀」という儀式をみるために毎年たくさんの人が宇治市へ集まります。普段はなかなか見ることができない儀式などで、お茶に興味がある人は是非訪れてみてください!

②世界遺産の“平等院鳳凰堂”を間近で見ることができる!




・いつ:1053年(平安時代後期)
・だれが:藤原頼通(ふじわら の よりみち)
・なんのため:別荘として使っていた場所を寺に改めるため
・寺のイメージ:極楽浄土
・名前の由来:阿弥陀様からの救いが皆“平等”という意味

※藤原頼通は、幼い天皇の代わりに政治を行っていた人です
※元々宇治市周辺は貴族の別荘が多く建てられていた場所です
※極楽浄土(ごくらくじょうど)とは仏教の神様“阿弥陀(あみだ)様)”がいらっしゃる場所のことで死後の世界のことです。この場合「天国」はキリスト教の神様がいらっしゃる場所のことをさすため、天国ではなく、天国と似たような場所だと思ってください。

 日本で生活をしていて平等院鳳凰堂の絵を見たことがないという人はいないとおもいます。しかし、平等院鳳凰堂の絵を毎日見ているのに、どこで見ているのか気づいていない留学生は多いと思います。さぁ皆さん、ポケットやカバンの中から財布を取り出してください。その中に、10円玉は入っていませんか?10円玉を持っている人は取り出して表にデザインされている建物をよく見てみましょう!

 気づきましたか?(笑)正解は10円玉の表に描かれている建物は今回ご紹介した平等院鳳凰堂です!でも、これだけではありません。次は高価なお札、1万円札を持っている人は1万円札の裏面に注目してみてください。これは難しいかもしれませんね。じつは、1万円札の裏面に描かれている鳥は平等院鳳凰堂の鳳凰像です!昔は違う鳥が描かれていたのですが、2004年に新しいお札が作られた際、「人々に平和や幸せをもたらす鳳凰が世界中に広まるように」という意味を込めて描かれるようになったそうです。(素敵ですよね!)ちなみに、10円玉に平等院鳳凰堂が描かれている理由は日本の代表的な文化財で特徴的な建物だったからだそうです。

 このように、いつ、どのような理由で、誰が建てたものなのか理解してから訪れると、歴史ある建物を見る時の感覚も変わると思いませんか?とくに平等院鳳凰堂は日本のお金に描かれるくらい珍しく、美しい建物なので目の前に平等院鳳凰堂の姿が見えた瞬間とても感動します。また、春は桜や藤といった花も咲いていて美しいので、開花シーズンを狙って訪れるとさらに神秘的な姿を見ることができます。留学生の皆さんも是非、家族や大切な人と一緒に訪れてみてください。

※平等院鳳凰堂では観光客向けのお土産として、様々な種類の“お守り”が販売されています。(私は平和のお守りを買いました!)お守りはとても神聖なもので、可愛い袋の中には御神璽(ごしんじ)という神の宿るお札が入っています。このお守りを持っているだけで悪いことから守ってくれるという意味があるので、みなさんも“お守り”とはどんなものなのか見つけて見てみましょう!ちなみに、お守りの数え方は1つではなく「1体(いったい)」です。

③国の重要文化的景観“宇治川”を見ることができる!




 最後にご紹介する宇治川は、春は桜、夏は鵜飼、秋は紅葉、冬は冬鳥と季節に合わせて様々な景色を楽しむことができる場所です。また、宇治川に架かる宇治橋は646年に初めて架けられたと言われていて、日本三古橋の1つに数えられています。現在架かっている宇治橋は1996年の3月に架け替えられたものですが、何百年も前から変わらない景色を眺めながら実際に橋を渡るととても感動します。また、宇治橋の脇には日本最古の長編小説を書いたことでも有名な紫式部の像があるのですが、宇治市は源氏物語の最終章に登場する舞台となっているため、宇治川を眺めたり、宇治橋を渡ったりした後に源氏物語や紫式部について学べる「宇治市源氏物語ミュージアム」へ行くと当時の日本文化についても学ぶことができます。

■宇治市の美しい景色と美味しい料理を味わってみてはいかがですか?




 最初の方でも紹介しましたが、宇治市は日本三大銘茶の1つ、“宇治茶”の産地なので、美味しいお茶を美しい景観の中で楽しめる専門店やカフェだけではなく、その茶葉や地元の新鮮な食材を使った料理を提供してくれるレストランもたくさんあります。伝統的な和菓子を高級な宇治茶とともに堪能したり、この場所でしか食べることのできない野菜を使った料理を食べてみたりするだけで平安時代の貴族になったような気分を味わえるかもしれません。私は、宇治茶と美味しい和菓子を味わえるカフェへ行ったのですが、この場所で食べた抹茶アイスとお餅の味が忘れられず、宇治市の記事を書きながらお腹が空いてしまいました(笑)

■まとめ

 京都には世界的に有名な観光地がたくさんあります。 そのため、日本へ訪れた多くの外国人観光客は必ず京都へ行く計画をたてます。 しかし、理想とする観光地が多すぎて、どう選べばいいのか分からず迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?そこで今回は、魅力的な京都府の中でも宇治市にしぼって、オススメしたい場所を3カ所ご紹介したのですが、いかがだったでしょうか?日本へ留学している学生さん達もいかがでしたか?行ってみたい!と思いましたか?今回ご紹介した宇治市は京都駅から30分以内で行ける場所なので、日帰りツアーに最適です。 美しい自然や宇治市でしか体験することのできない季節の行事などを通して日本文化を学ぶなんて贅沢だと思いませんか?体験してみたくなりますよね?皆さんも是非行ってみてください!それではまた!バイバイ!

グエン フオン

国・地域
ベトナム
居住地
滋賀県
得意カテゴリ
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