エンタメ
2023.07.18

イタリア出身の私がオススメする日本のエンタメ:ヴィジュアル系(バンド)

 Ciao!(チャオ: こんにちは)イタリア出身のレビー(レベッカ)です。私は日本へ来る前にイタリアの大学で日本語を勉強していたのですが、もっと上手に日本語を話せるようになりたいと思い日本へ留学することを決めました。現在は日本語学校へ通っているのですが、将来は日本でゲーム制作にかかわる仕事をしたいと考えているので来年からは専門学校へ通う予定です。よろしくお願いします!!

■日本にはヴィジュアル系という音楽のジャンルがあることを知っていますか?



・X JAPAN
・Acid Black Cherry
・DIR EN GREY

 ヴィジュアル系について言葉だけで説明しようとすると難しいので、世界的に有名なグループを3組紹介しましたが、この中に知っているヴィジュアル系はいますか?ヴィジュアル系とは80年代後半から90年代に日本で確立されていった芸術性を重視した音楽ジャンルで、ヘヴィメタルやパンク、ロックなど様々なジャンルから影響を受けた男性だけのバンドが派手な衣装・メイク・髪型をして演奏しているという特徴があります。最近では、日本以外の国でも有名なアニメ作品の主題歌を歌うヴィジュアル系が多いため、ヴィジュアル系という言葉を知らなくてもバンド名を知っている人や、彼らの曲を聴いたことがある人は多いと思います。

■代表的なヴィジュアル系用語

・V系:ヴィジュアル系の略
・バンギャ/バンギャル:ヴィジュアル系を応援している女性ファンのこと。ちなみに、長い期間ヴィジュアル系のファンをやっている女性ファンのことは「オバンギャ」と呼ばれています。
・バンギャ男/ギャ男:ヴィジュアル系を応援している男性ファンのこと。
・女形(おんながた):女性っぽい格好をしたバンドマンのこと。1番有名な女形は人形のように無表情で美しいMALICE MIZER(マリスミゼル)のMana様(別名:魔名様)です。
・箱(はこ):ライブハウスのこと
・咲き(さき):甲高い声で好きなメンバーの名前を呼びながら、両手を左右に広げること
※「咲き」はバンドメンバーに愛を伝える行為ですが、この行為が嫌いなヴィジュアル系もいます。

■私がヴィジュアル系を好きになった理由

私がヴィジュアル系のことを知り好きになった理由は、中学生の頃にハマって見ていた日本のアニメ「黒執事」のオープニングテーマをヴィジュアル系が担当していたからです。

・第1期:シド 「モノクロのキス」
・第2期:the GazettE(ガゼット)「SHIVER(シヴァ―)」
・第3期:シド ENAMEL(エナメル)」

 このアニメ作品を通してヴィジュアル系の存在を知り、他の曲も検索して聴くようになったのですが、第2期オープニングテーマ曲the GazettEが歌う「SHIVER」のミュージックビデオをはじめて見た時は、まだヴィジュアル系について詳しく知らなかったので、ヴォーカル ルキの髪型やパフォーマンススタイルに驚き戸惑いました。しかし、何度も何度も見たり聴いたりしているうちに慣れました。(この曲も作品のイメージにピッタリなので大好きです!)

 ちなみに、黒執事 第3期サーカス編のオープニングテーマ曲、シドの「ENAMEL(エナメル)」は11年程たった今でも携帯電話の着信音にしているほど好きな曲で、何年聴いても飽きることがありません。イントロの妖美な雰囲気と機械仕掛けのような音や、サーカス編の世界観を見事に表現した映像とのシンクロ感も高いので、まだ見たことのない方は是非検索してみてください。

■ヴィジュアル系ライブ参戦する時の注意点

・スタンディングチケットでも場所の確保NG
・大声で叫んだり、一緒に歌ったりしない
・メッセージボードを掲げたりしない
・ライブの様子を撮影しない

 ヨーロッパで開催されたライブの場合、良い場所を確保するために6時間~10時間程前から並んだり、ライブ中に大声叫んだり一緒に歌ったり、メッセージボードを持っていったり、ライブ中の様子を撮影したりすることができるのですが、ヴィジュアル系のライブでは全ておこなうことができません。ヴィジュアル系のライブはオールスタンディングの場合でもチケットに最初から整理番号が付いているので、会場で自分の番号が呼ばれるまで勝手に中へ入って場所取りをすることはできません。

 この他、ライブ中に大声で叫んだり一緒に歌ったりすることは基本禁止されています。正直、私はヨーロッパスタイルのライブ中に叫んだりアーテイストと一緒に歌ったりすることが大好きだったので、日本のスタイルに慣れるまで時間がかかったのですが、今は叫んだり、歌ったりする人がいないので、アーテイストの声や音楽だけを純粋に楽しめる空間が好きになりました。
※ただし、アーテイスト側が「咲け~!!」といった場合は、甲高い声でメンバーの名前を叫んでもOKです。最初は恥ずかしくて咲く(メンバーの名前を叫ぶ)ことが出来なかったのですが、今では私も咲く(メンバーの名前を叫ぶ)ことができるようになりました。

 あと、ヴィジュアル系のライブでは「振付」というものがあり、ファンが決められたタイミングで決められた振付を一斉におこなう時があるのですが、好きなヴィジュアル系のライブでおこなう振付は覚えて一緒にやったほうが楽しめます。私が好きだったヴィジュアル系のライブでは、これまで振付がなかったので、はじめて振付を見た時は驚いたのですが、他の人を真似てやっているうちに溶け込めるようになりました。

■私が今注目しているヴィジュアル系は「鐘ト銃声」




バンド名:鐘ト銃声(かねとじゅうせい)

メンバーは4人
・Vocal:狂ヰ散流(チル)
・Guitar:百合子
・Bass:潤-URU
・Drums:詠真(エイシン)

・「鐘ト銃声」のオフィシャルサイト
・「鐘ト銃声」のYouTubeチャンネル
・「鐘ト銃声」オススメの曲「留守番電話」

 今私が1番注目しているヴィジュアル系は「鐘ト銃声(かねとじゅうせい)」です。パンク系に近いヴィジュアル系で、全員白塗り×学ランという見た目なので滅茶苦茶インパクトも強いバンドですが、見た目だけではなく、ライブ演出が尋常じゃないくらい面白いので、1度ライブを見たら確実にファンになります。とくに、ヴォーカルの狂ヰ散流(チル)が観客の中心に立って、その周りをファンが走るという演出は最高に楽しいです。少しでも気になった人はぜひ!鐘ト銃声のライブへ遊びにきてください!

■まとめ

 日本へ留学するまでは日本語もほとんど理解することができなかったので、自力で新しいヴィジュアル系を探したり、自分が気になるヴィジュアル系に関する情報を探し集めたりすることは本当に大変でした。(正直、そのことが理由で少しヴィジュアル系から離れた時期もあります)しかし、日本へ留学してすぐ同じ趣味の友達(親友)を見つけることが出来たことで今はとても楽しいです。ヴィジュアル系のライブは1公演4000円以下の場合が多いので、気になった方はぜひ、会場へ行って一緒に盛り上がってください!きっと最高の仲間や最高の趣味と出会えますよ!最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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