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2024.09.11

イタリア出身の私が日本で見つけたオススメの場所 : 三重県 伊賀流忍者博物館

■自己紹介

 Ciao!(チャオ : イタリア語で“こんにちは”) レオナルド・ダ・ヴィンチや、ミケランジェロ、ラファエロといった世界的に有名な画家たちを多く輩出し、世界遺産の保有数も第1位の国、イタリア出身のレティです。私は、日本のアニメが大好きなので、中学生の頃から日本に対して興味があり、イタリアの大学に通っている時も学校で日本語や日本文化、日本文学について学びました。ちなみに、大学の卒業論文は私が敬愛する日本の作家、谷崎潤一郎について書きました。そして、2023年に留学生として来日し、日本語学校を卒業した後は、趣味の旅行で身に付けた知識を活かして、日本のバス会社の観光事業部へ就職しました。 私は、仕事以外にプライベートでも出かけることが多く、西日本を中心に気になった場所を巡り、その土地で学んだことや新しく発見したことをSNSで発信することが大好きです。そこで今回は、私の趣味や特技を活かして西日本の中でも特に大好きな場所、忍者の里、三重県伊賀市にある「伊賀流忍者博物館」についてご紹介したいと思います。

■三重県は伊勢神宮だけじゃない!




 皆さんは、三重県の有名な観光地と言えば何処を思い浮かべますか?私の予想では「伊勢神宮」を思い浮かべる人が圧倒的に多いと思います。じつは、私も今回ご紹介する場所へ行くまでは伊勢神宮しか思い浮かびませんでした。伊勢神宮は、天皇の先祖とされる神様「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」が祀られている場所で、昔から日本人がとても大切にしてきた神聖な場所の1つです。また、伊勢神宮の近くにはレトロな雰囲気を味わえる「おかげ横丁」や、伊勢神宮の歴史や祭について詳しく学べる施設もあるため、はじめて三重県に訪れるなら伊勢神宮はとても魅力的な場所だと思います。しかし、有名な観光地以外にも魅力的な場所があるとしたら、行ってみたいと思いませんか?

 昨年、私は初めて1泊2日で三重県に行ったのですが、その際、伊勢神宮以外の観光地を探していたところ「伊賀流忍者博物館」という変わった名前の博物館を発見しました。忍者といえば……そう、世界的にも有名な日本の人気アニメ「NARUTO -ナルト-」ですよね!私は子供の頃に「NARUTO -ナルト-」をよく見ていたので「忍者」について知っていましたが、架空の存在だと思っていたので、「伊賀流忍者博物館」で実際に忍者が存在していたことを知り、とても感動しました。実際、色々調べてみるとアニメの中で描かれている忍者と実際の忍者とでは少し違っていたのですが、手裏剣を実際に投げたり、からくり忍者屋敷で説明を聞いたりしていると、忍者の魅力にどんどんはまってしまいました。それでは、ここから詳しく伊賀流忍者博物館の魅力をご紹介していきたいと思います。

■伊賀流忍者博物館の魅力①:からくり忍者屋敷




 からくり忍者屋敷の魅力は、見学だけではなく学びながら体験できる施設だということです。

 たとえば、日本以外の国でも、普通の民家やお城に見えても、じつは、敵から逃れるための隠し扉や通路がある建物だったということはあります。しかし、実際に隠し扉や建物内のからくりを観光客が体験できる場所は少ないと思いませんか?「からくり忍者屋敷」の場合、1日に数回、忍者の格好をしたスタッフが観光客の前で「からくり忍者屋敷」の使い方を細かく説明しながら実演してくださるのですが、私たち観光客も屋敷内のからくりを体験できるため、頭も体も使って楽しく学ぶことができます。

 ちなみに私はこの日、敵から逃れる時に扉を180度回転させ隠し通路へ向かう「どんでん返し」という仕掛けや、からくり忍者屋敷横の会場で体験できる本物の手裏剣を使った「手裏剣打ちを体験」(※有料)に挑戦したのですが、実際にやってみると敵にバレないように素早く移動したり、手裏剣を真直ぐ投げて的に当てたりすることが難しく、改めて忍者の凄さを実感することができました。

■伊賀流忍者博物館の魅力②:忍者資料館




 忍者資料館の魅力は、実際に使用されていた忍者の道具、略して「忍具」の複製品が展示されていることです。そのため、アニメ「NARUTO -ナルト-」や、その他の忍者アニメ作品に登場した忍具を実際に近くで見て、詳しく学ぶことができます。

 たとえば、米を青・黄・赤・黒・紫の5色に染めた「五色米(ごしょくまい)」。これは、忍者が仲間同士で伝達する際に使用されたたもので、青の米粒2つ→「あ」、左側に青の米粒1つと右に黄の米粒1つ(合計米粒2つ)→「い」という意味が込められています。たしかに、文字のようなものが書いてあれば、暗号だと見抜く人がいると思いますが、色の塗られたお米を見ただけでは気づかれない可能性が高いと思いませんか? 他にも、爆弾や毒の作り方が書いてある巻物、水の上や足場の悪いところを移動する際に使用したとされる道具「水蜘蛛(みずぐも)」なども展示されていたのですが、私はこれらを実際に見て学び、忍者に対する考え方が大きく変わりました。それは、忍者は魔法使いなどではなく、物理学者や科学者に近い存在だったのではないかということです。私の記憶が正しければ、世界中で化学が大きく進歩したのは1900年代になってからだと思うのですが、もしかすると忍者は世界中で有名な科学者たちが科学だと認識するよりも前から科学を「術」として使っていたかもしれないと思うようになりました。皆さんは私の仮説を聞いてどう思いますか?私はこのように考えるようになってから忍者はとてもカッコいいと思うようになりました。

■伊賀流忍者博物館へ行く時の注意点




・実演やショーを見たい場合は事前にスケジュールを確認
・からくり忍者屋敷内での写真撮影はOKですが動画撮影はNG
・JRを利用して行く場合は本数が少ないので時間を確認
※忍術実演ショーについて詳しく知りたい方はコチラをご覧ください

■まとめ

 今回は西日本の中でも特に大好きな場所、忍者の里、三重県伊賀市にある「伊賀流忍者博物館」についてご紹介しましたがいかがだったでしょうか?伊勢神宮に魅了され三重県へ訪れる度に何度も同じ場所へ訪れる旅も楽しいと思うのですが、時間があればぜひ、伊賀流忍者博物館へ行ってみてください。きっと、忍者に対するイメージがガラッと変わると思います。また、伊賀流忍者博物館内では英語で説明されている箇所が多いため、日本語が理解できなくても楽しめると思います。私も家族が日本へ遊びに来たら、まずはこの場所へ連れて行ってあげたいと思います。それでは!最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました!また、お会いしましょう!!








ミケローニ レティツィア

国・地域
イタリア
居住地
兵庫県
得意カテゴリ
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