■自己紹介
Сайн байцгаана уу (サインバイツガアヌ:みなさん、こんにちは!)モンゴル出身アメリカ育ちのエンクタイワン エンクチメグです。私のことは可愛く略して“メグ”と覚えていただけたら嬉しいです。私は子供の頃から日本のアニメやJPOPに対して興味を持っていたのですが、高校卒業のタイミングで尊敬している先輩から日本への留学を進められたこともあり、日本へ留学することにしました。現在は、大分県にある立命館アジア太平洋大学(APU)の4年生ですが、単位を取り終わったので東京でファッションテックデザイナーとしてインターンシップに参加しています。よろしくお願いします!
※ファッションテック(Fashion Tech)とは、ファッションとテクノロジー(IT)を掛け合わせた造語です
■「CCBT COMPASS 2024」って何?
皆さんは「CCBT COMPASS 2024」というイベントを知っていますか?このイベントでは、「アート・デザイン・テクノロジーでアーティストと一緒に共創する15日間」と題して、昨年渋谷にオープンした「CCBT」を拠点とする10組のアーティストと共に、参加者たちがパフォーマンス・ワークショップ・トーク・展示の4つのプログラムを通じて“テクノロジーがもたらす創造性”について学び・考え・体験することができます。
私は、今回はじめて最先端テクノロジーについて深く学び、実際にワークショップも体験したのですが、この時の体験があまりにも刺激的だったので読者の皆さんにもこの面白いイベントに参加してもらいたいと思い、今回記事を書くことにしました。それでは早速、「CCBT COMPASS 2024」で私が体験した魅力的なワークショップをご紹介したいと思います。
※私が今年参加した会場は有楽町のSusHi Tech Square(STS)です
■「CCBT COMPASS 2024」の簡単な情報
開催時期:24年5月3日~5月19日
※5月7日、5月13日は休館日
【渋谷会場】 シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
※ARを駆使する都市型展覧会「AUGMENTED SITUATION D」
【有楽町会場】 SusHi Tech Square(STS)1階
※AIと人間が協働して世界を観測する
※参加費:無料
※ワークショップ、パフォーマンス、トークは事前申込制です。気になる方はコチラからご覧ください
■魅力的なワークショップ:みんなでつくろう!花のおどろきばん
皆さんは、世界初のアニメーション装置「驚き盤:Phenakistiscope」を知っていますか?「驚き盤」とは、まるい円盤に絵を描いて、その円盤を回転させることで絵が動いているように見える装置のことです。このワークショップでは、花びらの形をした紙に絵を描くのですが、ただ絵を描くのではなく、完成した時のことを想像しながら絵を描いたり色を塗ったりするため、自然と参加者たちの独創性を育むことができます。
私は、一緒に参加した友人とアイディアを出し合いながら1つの作品を完成させたのですが、自分たちの作品が動き出した瞬間、私たちの目は動き出した作品に釘付けになりました。なぜなら、平面だった絵が、魔法にかけられたかのように動き出したからです。
この話だけを聞くと、「みんなでつくろう!花のおどろきばん」は絵が得意な人しか参加できないのでは?と思われそうですが、このワークショップに絵の得意不得意は関係ありません。大切なのは個々の独創性と、それを受け入れ仲間と1つの作品を完成させる!という気持ちだけです。これは年齢や性別問わず誰でも参加できるワークショップなだけではなく、童心に帰ったようなワクワク感や驚き、新たな発見も体験できるので次回ワークショップが開催された時は、是非参加してみてください!
■AIにバレないように他の人にお題を絵で伝達するゲーム「Deviation Game ver 2.0」
【遊び方】
①お題に合わせて出題者が絵を描きます
②回答者はAIよりも先に出題者が書いた絵を見て何の絵が描かれているか当てます
※注意点:この時、出題者は“AIには理解できないが回答者には理解できる絵”を描かなければなりません。
このゲームの面白さは、AI(人工知能)の不完全な部分を逆手にとって、人間の知能と競わせているところです。たとえば、AIは出題者が書いた絵から得られる情報をもとに分析し、回答することは可能ですが、複雑な絵を出題された場合は誤った回答をすることがあります。これを「ハルシネーション:Hallucination」というのですが、出題者は”あえて“AIが間違った回答をするように描き、回答者だけが正解を導き出せるようにしなければならないため、かなり創造性を働かせて絵を描く必要があります。そのため、一見シンプルで簡単そうに見えてしまうのですが、他のゲームよりも強く達成感を得ることができます。また、老若男女問わず楽しめるゲームなので、家族や友達と参加すれば強い絆を築くことができるのでオススメです。
■SusHi Tech Square限定”東京オリンピック(2020)で使用されたとトーチ“を持って記念撮影!
「SusHi Tech Square」では、東京オリンピック(2020)の聖火リレーで実際に使われたトーチと同じトーチを持って写真撮影をすることができます。私は、実際にトーチを手に持って様々な角度から観察したのですが、その際、スタッフの方が、このトーチの素材として使われているアルミニウムは東日本大震災の被災地で使用されていた仮設住宅の廃材を再利用していることや、日本の新幹線などを製造する際に使われている製造技術「アルミ押出成形」を用いて継ぎ目のない状態でつくられていること、トーチを上から見ると桜の形をしていることなど丁寧に教えてくださったおかげで、とても貴重な経験をすることができました。
■「CCBT COMPASS」に参加する時の注意点
・ワークショップ・パフォーマンス・トークは事前申込制です
・待ち時間を減らして多くのことを体験したい場合は、遅い時間、又はイベント終盤に行くことをオススメします
■まとめ
今回は、「CCBT COMPASS 2024」で私が体験した魅力的なワークショップをご紹介しましたがいかがだったでしょうか?このイベントはデザインやアートに興味がある人だけではなく、生成AIなどの最先端テクノロジーに興味を持っている人にとっても、とても魅力的なイベントだと思います。それに運が良ければ年齢や性別も関係なく素直に共感し合ったり刺激しあえる仲間と出会えるかもしれません。少しでも興味がある方は是非、、「CCBT COMPASS」のイベントに参加してみてください!最後まで読んでくださり、ありがとうございました。