■自己紹介
నమస్కారము!(ナマスカーラム:こんにちは)インド中南部テランガーナ州の州都でありアンドラ・プラデシュ州の州都も兼ねる都市“ハイデラバード”出身の留学生、ペリアンナナヤカー スリニティンと申します。私のことを「ニティン」と覚えていただけると嬉しいです。
私は中学生の頃から日本のアニメや文化に興味があり、とくに日本のアニメ「犬夜叉」という作品と出会ってからは、絶対に日本へ留学すると強く決意するようになりました。なぜなら、この作品の中で描かれていた人間と妖怪が共存する壮大な世界観や、登場人物たちが互いの感情に向き合いながら成長する姿に心を打たれたからです。そこで、私もこのような作品が生まれた国で生活しながら成長したいと思い、1年間、インドのIT企業で日本語と英語の通訳者として働いた後、文部科学省の奨学金制度を利用して日本へ留学しました。現在は東京にある文化外国語専門学校の日本語通訳ビジネス科に通いながら日本語を勉強中です。将来は日本で通訳者として働きたいです。よろしくお願いします!
■今回、紹介したい場所
今回、私が読者の皆さんに紹介したい場所は、東京都墨田区にある「たばこと塩の博物館」です。私はこの場所を学校の社会科見学で訪れましたが、最初はなぜ「たばこ」と「塩」を組み合わせた博物館があるのか正直理解できませんでした。しかし、博物館で「たばこ」と「塩」について学んでいるうちに、想像以上に面白い発見がたくさんあったので、今回この機会を借りて、留学生の皆さんにこの個性的な博物館の魅力を紹介したいと思います。
■たばこと塩の博物館館内の簡単な説明
1階:エントランスホールやミュージアムショップ
2階:常設展示室「塩の世界」
3階:常設展示室「たばこの歴史と文化」
4階:図書閲覧室
5階:多目的スペース
■常設展示室「塩の世界」の魅力
私が「塩」の展示で1番魅力を感じたのは「塩のサイエンス」について学べる部屋へ入った時でした。なぜなら、この部屋では世界中の様々な場所で作られた塩が展示されているだけではなく、塩の入っている容器を電子パネルの上に置くと、塩の産地や原料、製法、種類などについて詳しく知ることができたからです。さらに、人間の体にはどうして「塩」が必要なのか、どんな役割があるのかなどについても詳しく説明されているため、普段何気なく使っていた塩が、どれだけ大切なのか理解することができました。
この他にも、世界初の世界遺産で、700年以上の歴史を誇るポーランド「ヴィエリチカ岩塩坑(Kopalnia Soli Wieliczka)」の岩塩を使って作られた「聖キンガ像」といった貴重な物も展示されているので、「塩は料理する時に使うもの」としか思っていなかった私にとって驚きと発見の連続でした。この場所へ訪れれば、塩に対しての考え方が180度変わると思うので、皆さんも是非「塩」について学びに行ってみてください。
■常設展示室「たばこの歴史と文化」の魅力
私が「たばこ」の展示で1番魅力を感じたのは、展示室入口にあるメキシコの世界遺産「パレンケ遺跡(Palenque Ruinas)」の「十字架の神殿(Templo de la Cruz)」を再現したレリーフのレプリカに、葉巻たばこを吸う神様が描かれているのを見つけた時でした。なぜなら、私はこれまで、たばこに対して悪いイメージしかなかったからです。そのため、たばこを購入したことも、たばこを吸いたいと思ったこともなかったのですが、この遺跡が作られた時代のたばこは神聖な儀式で使用するものだったということを知り、とても驚きました。
この他にも、様々な国でたばこを吸う時に使っていた道具の展示や、たばこが誕生した時の時代背景やエピソードを学べる展示コーナー、日本でたばこが流行し始めた頃のことなどについても学ぶことができるのですが、知れば知るほど「たばこ」って面白いな!と思うようになりました。が、たばこを吸ってみたいとまでは思いませんでした(笑)
■たばこと塩の博物館で1番驚いたこと
私がこの博物館で1番驚いたことは、インドの有名なたばこ「Prakash beedi works, Bears Elephant Cigarettes made in India, Sher Bidi」が展示されているのを発見した時です。このたばこは本当に有名なブランドですが、とても古いブランドなので、同じパッケージのたばこはインドでも購入することができません。そのくらい珍しいたばこを、まさか日本の博物館で発見するとは思ってもみなかったので、私はたばこを見つけた瞬間、驚いて固まりました。インドから留学してきた皆さん、ぜひこの珍しいたばこを見に博物館へ訪れてみてください!
■まとめ
今回は東京にある個性的な博物館「たばこと塩の博物館」を紹介しましたが、どうでしたか?この博物館は東京の穴場スポットだと思うので、ぜひ1度遊びに行ってみてください!入館料も他の博物館と違って100円とかなり安いのでオススメですよ。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。