Apa Khabar！你好！Hello！こんにちは！様々な文化が共存する多民族国家としても有名なマレーシア出身のリールーユーです。私はこれまで日本でみつけた「おもしろいこと」や「ふしぎなこと」をご紹介してきましたが、今回は私が福岡で見つけた絶品グルメ「もつ鍋」についてご紹介したいと思います。
■人間の体に必要な栄養素が豊富で高タンパク低脂肪な食材「もつ鍋」の“もつ”って何？
もつ鍋の“もつ”とは豚・牛・鳥の臓物のことです。皆さんは、もつ料理を食べたことがありますか？私は、今年の夏に友人に誘われて行ったお店で初めてもつ鍋を食べたのですが、マレーシアでは豚・牛・鶏の肉は食べても内蔵まで食べる習慣がないため、もつ鍋がどんな料理なのか説明された時は正直食べに行くか迷いました。しかし、詳しく調べてみると“もつ”には良質な動物性タンパク質やビタミン類・鉄分・亜鉛といった人間の体に必要な栄養素が豊富に含まれていることがわかったので、食べてみることにしました。
※臓物:内臓またはホルモンのこと（特に小腸・大腸をさすことが多い）
・もつ鍋の特徴①人間の体にとって重要な栄養素が豊富
・もつ鍋の特徴②手軽な値段で気軽に食べることができる
■絶品もつ鍋を食べるならココ！もつ鍋専門店「博多もつ鍋やまや」
・博多もつ鍋やまやのもつ・・・国産牛の小腸だけ
・スープは2種類・・・「あごだし醤油」と、「こく味噌」
今回私がご紹介するもつ鍋専門店は博多の名物“辛子明太子”の大手メーカー「やまや」が運営する人気店「博多もつ鍋やまや」です。ここのモツは国産牛の小腸だけを使用していて、スープは国産焼きあごだし＋九州本醸造醤油を使用した「あごだし醤油」と、京味噌＋ごま油を加えた「こく味噌」の２種類から選ぶことができます。私は日本人の友人と一緒に訪れ、あごだし醬油スープのもつ鍋を食べたのですが、今までにべたことのない不思議な食感と、噛めば噛むほど口いっぱいに広がるジューシーな“もつ”の味に驚き、一瞬で虜になりました。この他、もつ鍋には鍋から溢れそうなくらいニラやキャベツといった野菜も入っているのですが、新鮮な“もつ”の旨味と濃厚なあごだし醬油スープが染み込んだ野菜は言葉では表現できないほど美味しかったです。ちなみに、今回ご紹介した「博多もつ鍋やまや」は東京や大阪にも店舗があります。気になった方はコチラから検索してみてください。
■もつ鍋の歴史
もつ鍋を食べたことがある方に質問です。あなたはもつ鍋の歴史を知っていますか？私は、もつ鍋がどのようにして生まれたのか気になったので友達へ質問しました。すると、友人は「もつ鍋の歴史を知るためには第２次世界大戦後にまでさかのぼる必要があります」といい、もつ鍋の歴史を簡単に説明してくれました。
・戦前の臓物（もつ/ホルモン）は捨てられる部位だった
・しかし終戦直後の日本は食糧難だった
・そのため、手に入る食材は全て無駄なく食べるという考え方に変わった
・この頃、福岡の炭鉱で働いていた人たちの間で安くて栄養豊富な臓物（もつ/ホルモン）料理が流行った
・結果、福岡から日本全国に臓物（もつ/ホルモン）の美味しさが広まり日本全国で食べられるようになった
さらに、日本には「もったいない」という言葉や、食事の前後に両手を合わせて「いただきます」「ごちそうさまでした」という文化があることも教えてくれました。これには、
・もったいない→物の価値を十分に生かしきれておらず、無駄になっている状態を惜しむ
・いただきます→食材の命をいただきますと感謝の心を表す
・ご馳走様でした→食材の命に「様」をつけて感謝の心を表す
という意味が込められているそうです。一方、マレーシアでは無駄な食料廃棄を避けるための取り組みや、考え方は重要視されていません。そのため、動物の内臓は全て廃棄され、赤身の部分だけを食べます。私は振り返ってみると、これまで多くの食材を無駄にしてきたことに気付きました。そして、これからは日本人の食材に対する考え方や姿勢を見習っていこうと思いました。
■まとめ
今回は私が福岡で見つけた絶品グルメ「もつ鍋」についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか？食べてみたいと思いましたか？もつ鍋は福岡のソウルフードなので、福岡へ行けば新鮮な“もつ”を手頃な値段でお腹いっぱい食べることができます。福岡へ訪れる際は、是非もつ鍋を食べてみてください！最後まで読んでくださり、ありがとうございました！