Xin chao！（シンチャオ：こんにちは）ベトナム出身の留学生、フオンです。私はこれまで、日本でみつけた「おもしろいこと」や「ふしぎなこと」、日本のオススメグルメ「はま寿司」、オススメの場所「京都府宇治市」、「名古屋市科学館」などを紹介してきましたが、今回は滋賀県で最も有名な桜の名所「三井寺/正式名称：長等山園城寺（おんじょうじ）」についてご紹介したいと思います。日本を訪れる外国人にとって、日本を連想させる花と言えば「桜」、桜と言えば「花見」を思い浮かべる人が多いと思うので、三井寺のことをしればきっと花見をしに三井寺へ行ってみたくなると思います。それでは、最初は三井寺の簡単な情報からご紹介します。
■「三井寺/正式名称：長等山園城寺（ながらさんおんじょうじ）」の簡単な説明
・三井寺の正式名称：長等山園城寺（ながらさんおんじょうじ）
・創建：686年
・宗派：天台寺門宗の総本山
・寺院を創立した人：大友与多王（よたのおおきみ）
詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。
■三井寺の魅力
①満開の桜が作り出す幻想的な世界（例年の頃：4月上旬から4月中旬）
私と友人が「三井寺」を訪れようと思った1番の理由は、満開の桜が作り出す幻想的な世界を自分たちの目で実際に見てみたいと思ったからです。私たちは三井寺の桜が満開になる時期を調べ4月上旬頃に行ったのですが、境内で美しく咲き誇るソメイヨシノとヤマザクラを見た瞬間、ピンクの幻想的な世界に優しく包まれたような気がして、感動で涙がでそうになりました。日本では春になると様々な場所で桜が美しく咲くため、桜の名所を散歩したり、大きな桜の下でピクニックを楽しんだりする人が大勢いますが、日本人と同じように家族や友人と桜の下で特別な花見を楽しみたいなら、多くの文化財が残る三井寺が1番オススメです。三井寺の咲き誇る桜の下で美味しいご飯を楽しんだり、美味しいお茶を飲みながらのんびり桜を眺めたりすれば、きっと日本文化の特別な瞬間を体験できます。
②桃山時代を代表する名建築、国宝「金堂」
三井寺のある滋賀県には国宝と重要文化財が合計800点以上存在するのですが、この800点という数字は47都道府県中、東京、京都、奈良に続いて4番目に次ぐ多さです。さらに三井寺には国宝が64点、重要文化財が720点存在するのですが、この所有する宝物の多さも国内有数を誇ります。ちなみに、今回紹介する檜皮葺き入母屋造りの金堂は桃山時代を代表する名建築として有名な建築物ですが、金堂も国宝です。そのため、金堂内陣参拝できる日に訪れれば貴重な国宝を実際に見ることができます。国宝特別参拝できる日を知りたい方はコチラをご覧ください。
■三井寺近くの桜スポットもご紹介：琵琶湖疏水（びわこそすい）
京阪電車三井寺駅の北側を流れる疏水運河は、三井寺近くのロマンチックなお花見スポットとして有名です。そのため、桜が満開になると平日でも多くの人でにぎわいます。上の写真をご覧ください。疏水運河の両側に桜の枝が伸びていますよね？この桜の枝が風に揺られ、桜の花びらが疏水運河に落ちていく光景はとてもロマンチックです。ちなみに私は20分以上この場所から桜を眺め、美しい桜に酔いしれました。桜の季節にこの場所へ訪れるだけで贅沢な体験できるので、三井寺へ行かれた方は是非、琵琶湖疏水も見に行ってみてください。
■ベトナムのお花見と日本のお花見の違い
ベトナム中南部にある高原地帯の街“ダラット”は1年中美しい花が咲いているため、別名「花の都」と呼ばれています。そんなダラットにはお花見をするためにベトナム国内外から多くの観光客が訪れるのですが、日本のお花見スポットとは違い、ベトナムの寺院は自然のない街のど真ん中に建てられていることが多いため、お花見するために寺院へ行くことはありません。さらに、花を見ながら食事する文化もないため、同じお花見でも日本とはスタイルが違います。ちなみにダラットでお花見をする時は、綺麗な写真が撮れる坂の途中に建てられた高級カフェに訪れる人が多いです。
一方、日本の花見は歴史的建造物と共に見られる場所が多いため、多くの観光客は花見するためにお寺や神社へ訪れます。さらに、美しい自然を眺めながらお茶やお菓子を楽しんだり、ピクニックを楽しんだりする文化があるため花見をしながら日本の伝統文化も楽しめます。
私は今回、日本でお花見を体験したことで、ベトナムのお花見と日本のお花見の違いに気付いたのですが、それぞれお花見に対して違ったアプローチをしていて面白いと思いました。
■まとめ
日本には桜の名所が沢山あるため、最もお花見に適した場所を決めるのは難しいと思います。私たちも凄く悩みました。そこで、来年のお花見スポットを決める時に迷ったら、ぜひ滋賀県で最も有名な桜の名所「三井寺/正式名称：長等山園城寺（おんじょうじ）」へ行ってみてください。きっとあなたの理想を全て叶えてくれますよ！最後まで読んでくださり、ありがとうございました。