はじめまして。2022年の4月に来日した留学生のラ シインです。私のニックネームはグレイスなので、私のことは「グレイス」と覚えていただけたら嬉しいです。私が日本への留学を決めた理由は、日本旅行をした際、私が日本語を話せるようになれば地元の人とコミュニケーションを取ったり、交流したりすることができるのではないかと考えたからです。そこで、来日してからの1年間は大阪にある日本語学校へ通い必死に日本語を覚えました。しかし、日本語が理解できるようになると、日本各地の文化を知りたいと強く思うようになったので、独特の文化が色濃く残る北海道の大学へ進学することにしました。現在は北海道内の歴史や各地に残る文化を大学で学びながら、日本国内外の人達へ北海道内の素晴らしい歴史や文化を発信する方法について学んでいます。そして将来はこの場所で学んだ知識を活かし、香港の歴史や文化を海外へ向けて発信できるようになりたいと考えています。よろしくお願いします。
■沖縄とは違った海を満喫できる場所 積丹半島へ行ったことはありますか?
皆さん、沖縄とは違った海を満喫できる場所、北海道の西側にある積丹半島へ行ったことはありますか?私の予想だと日本人でもあまり行ったことがない場所だと思います。なぜなら、北海道へ旅行した人の話を聞いていると「札幌へ行きました」「函館へ行きました」「富良野へ行きました」という人ばかりで「積丹半島へ行きました」という人に出会ったことがないからです。それに、夏の北海道と言えば富良野のラベンダー畑や、美瑛町の白金青い池を思い浮かべる人が多いという印象もあります。そこで今回は、今年の夏に旅行した私の経験もふまえて、ココでしか体験できない積丹半島の魅力を紹介したいと思います。
■積丹半島の簡単な紹介
・“積丹”とはアイヌ語でシャク(夏)コタン(村)を合わせて「夏の村」という意味です
・積丹半島の海は、夏になると透明度が増すことから「積丹ブルー」と呼ばれています
※積丹半島のことを詳しく知りたい方は積丹観光協会のホームページをご覧ください
■積丹半島の魅力①:ココでしか味わえない絶品グルメ「積丹うに」
美しい海に囲まれている積丹半島の絶品グルメといえば、「積丹うに」です!積丹うにの特徴は、他のうにと比べて濃厚で強い甘みを感じられることですが、積丹うには殆ど積丹半島以外に出回ることがない地産地消の食べ物なので、解禁時期になると多くの美食家達が新鮮な積丹うにを求め積丹半島へ訪れます。
※積丹うに解禁:6月1日から8月31日まで
※積丹うにが1番美味しい時期:7月から8月頃まで
※積丹うには他県には出回ることが少ない“地産地消”の絶品グルメです
■絶品積丹うにを食べるならココがオススメ!「お食事処 みさき」
上の写真をご覧ください!これは私が注文した“うに・かに・ほたて丼”の写真です!凄いボリュームだと思いませんか!?この量、札幌や函館では滅多に出会えない量です!採れたての新鮮なうには口の中に入れた瞬間、濃厚でクリーミーな甘みがとろけるように広がり、噛めば噛むほど幸せな気持ちになります。他にも肉厚のほたてや、かにも食べ応え十分な量がのっているので、この丼を食べるためだけに積丹町まで訪れても絶対に損はしません。私は、積丹町で積丹うにを食べるまで、うにの臭みが苦手だったのですが、積丹うにと出会い、心の底から「うに美味しい!」と思えるようになりました。だから、昔の私と同じようにうにを苦手だと思っている人には1度、積丹町でしか味わえない高級海産物と言われる積丹うにを食べてほしいです!
ちなみに積丹町へ行くと、町のいたるところで漁師直営のお店を見つけることができるのですが、私のオススメは「お食事処 みさき」です。私がはじめてお店へ行った日も、開店時間の朝9時にはお店の前に見たことがないくらい長い列ができていたのでとても驚きました。新鮮な海鮮類を扱っているお店の場合、その日の天候で食べられる食材の種類が変わってしまうのですが、「お食事処 みさき」では、積丹うに以外の海鮮料理や焼き魚料理も絶品なので、心配する必要はありません。うにが食べられない友達と訪れても大丈夫です。ただ1つ注意することは、人気の積丹うに丼や他のうに丼はすぐ売り切れてしまうので、食べたい物が決まっている方は朝早くから並ぶようにしてください。
※悪天候の場合は漁ができないため、積丹うにが食べられないこともあります
※数量限定の積丹うに丼を絶対食べたい!と思っている方は朝8時頃から並ぶことをオススメします
※開店時間に間に合わなくても、お店の回転が早いので安心してください
※お店の詳しい情報を知りたい方は「お食事処 みさき」のサイトをご覧ください
■積丹半島の魅力②:積丹ブルーと呼ばれる青く美しい海「神威岬」
日本の美しい海といえば「沖縄」と答える人が多いと思うのですが、じつは積丹半島にも“宝石のように青く輝く海、積丹ブルー”と呼ばれる美しい海があります。私はその美しい海を見るため、積丹半島の最西端にある岬、神威岬(かむいみさき)へ行ったのですが、水平線まで続く真っ青な透き通った海を見た瞬間、感動のあまり涙が溢れそうになりました。(※神威岬はとても強い風がふく場所なので、夏に行くことをオススメします!)ちなみに、神威岬の「カムイ」とはアイヌ語で「神」という意味があり、「神が宿る岬」とも呼ばれています。
■神威岬に残る伝説や歴史を知っていますか?
積丹の海には様々な伝説が残っているのですが、今回ご紹介した積丹半島にも悲しい伝説があります。その結果、神威岬周辺で起きた船の事故は伝説の祟りだと言われるようになり、1855年まで門から岬の最先端で行くのは男性のみとされていました。現在では女性でも女人禁制と書かれた門をくぐって最先端まで行くことが可能ですが、私は日本に女人禁制とされている場所があることを知らなかったので、この場所に残る伝説や歴史を知った時はとても驚きました。ちなみに気になって調べてみると、日本国内には今でも女人禁制とされている場所が数カ所あったため不思議に感じました。美しい景色を堪能すると同時に、地域の歴史や伝説も学ぶことができるのが旅行の面白さだと思います。神威岬へ訪れたかたは、是非この場所に残る伝説や歴史も調べてみてください。面白いですよ!
・神威岬について詳しく知りたい方はコチラをご覧ください
・神威岬の伝説を詳しく知りたい方はコチラをご覧ください
■札幌市内から積丹半島への行き方
・車の場合:高速道路を利用して約2時間
・高速バスの場合:「高速しゃこたん号」で約3時間
・JR小樽駅前路線バスの場合:約2時間
札幌方面から積丹半島までの主な交通手段は車と高速バスです。ここで注意しなければならないことは、高速バスを利用した場合、長時間運転をしなくて済むので楽ですが、バスの本数が少ないことを考えると、車やレンタカーで行くことをオススメします。その他、積丹町内のお店や神威岬の駐車場は札幌市内と比べて広いため、何処へ行っても満車を心配することはありません。
バスを利用した場合は積丹町へ早朝到着できるバスを選ぶか、前日に小樽のホテルで1泊してから朝早く行動することをオススメします。そうすれば、早朝から美味しいうに丼を食べに行くことができます。
■積丹半島へ行くときの注意点
①神威岬へ行った場合、先端への道が険しいので、体力が万全な状態で行くようにしましょう
②ヒグマの発見により入口が一時閉鎖され、岬に入ることができない場合もあります。この場所へ行くときは事前に公式サイトで情報をチェックしましょう
③積丹半島周辺の海岸沿いは景色が美しいので、車を運転する場合は脇見運転をしないように注意しながら運転しましょう
■まとめ
今回は積丹半島の絶品グルメやオススメスポットを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?北海道の道央旅行といえば小樽への日帰り旅行がよく紹介されていますが、その近くに積丹半島という素晴らしい場所があることを多くの方が知ってくれると嬉しいです。香港も海に囲まれた場所ですが、同じ海でも全く違う景色を見ることができることや、北海道独自の歴史や文化、アイヌ文化を知れば、きっと多くの人が観光で訪れたいと思うことでしょう!北海道は1年中楽しむことができる素晴らしい場所ですよ!皆さんも是非、夏の北海道へお越しください!次回は別の角度から北海道の魅力をお伝えしたいと思います!最後まで読んでくださり、ありがとうございました!