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2023.07.28

中国出身の私がオススメする日本のエンタメ:青森県の ねぶた

 皆さんこんにちは!2022年の11月に中国の広東省深圳市から来日した留学生のジャーン ルイウェンです。突然ですが、留学生の皆さんは青森県の伝統的なお祭り「ねぶた祭」を知っていますか?先日、私は夏休みを利用して青森県へ行ったのですが、その際、ねぶたの歴史や魅力を学べるミュージアム「ねぶたの家 ワ・ラッセ」という場所へ行き、本物の大きなねぶたを見てとても感動しました。そこで今回は、留学生の皆さんに1度は実際に見てほしい青森県の伝統文化「ねぶた」についてご紹介したいと思います。ちなみに、今年のねぶた祭は8月2日(水)から8月7日(月)までなので、まだ間に合います!!きっと、私の記事を読んだ後に青森県へ行けばより一層楽しめると思いますよ!それでは、ねぶたに関する簡単な説明をした後に、ねぶた祭の魅力やオススメポイントを紹介します!

■“ねぶた”ってなーに?(簡単な説明)




 “ねぶた”とは睡魔を追い払うために農民たちが作った「眠り流し」という行事のことで、言葉が訛って“ねぶた”になったと言われています。(※諸説あり)しかし、農民たちはナゼ睡魔を追い払わなければいけなかったのでしょうか?私は、そのことが気になったので調べてみたのですが、当時の状況を現代に置き換えて考えてみたら理由がわかりました。たとえば、東京で生活をしている留学生の皆さん、日本の夏はどうですか?連日最高気温35℃以上の日が続いていて、夜寝苦しく、睡眠不足になっていませんか?そのせいで、日中は常にうとうとしてしまったり、少し運動しただけでクタクタになってしまったりしますよね?私は電車に乗って学校へ通う数十分の間だけでも暑さに耐えることができせん。この状況で冷房設備が整っていなかったらと思うとゾッとしますよね?この状況を覚えておいてください!

 次は、ねぶた祭の起源についてお話します。ねぶた祭の起源は奈良時代(710年~794年)と言われているのですが(※諸説あり)、この頃の農民達は特産物を「税」として納めたりしなければいけなかったので、夏は実った野菜を収穫したり、秋に向けて種まきをしたりと朝から晩までとても忙しかったそうです。そんな時に睡魔に襲われてうとうとしたり、少し動いただけでクタクタになっていたりしたらどうなると思いますか?仕事がはかどらなくなりますよね?しかも、当時は冷房設備も整っていないので地獄です。そこで誕生したのが、睡魔を追い払うための行事「眠り流し」です!当時は藁で作った人形や灯篭を「ねむた流れろ」と唱えながら川や海に流していたそうなのですが、その行事が少しずつ大きくなっていった結果、現在のねぶた祭にまで発展しました。(※諸説あり)どうです?ねぶたについてもっと詳しく知りたくなりませんか?次は、ねぶた祭の魅力についてご紹介します!

■ねぶたの魅力は①大きさと②名物の踊り子「跳人(ハネト)

①ねぶたのおおきさ




 まずは、青森市の公式YouTubeチャンネルで紹介されていた2022年のねぶた祭に関する映像をご覧ください。

 ミュージアム「ねぶたの家 ワ・ラッセ」で実際にねぶたを見た際、私に最も強い印象を与えたものが2つあります。1つめは、ねぶたの大きさです!ねぶたの大きさは高さ5m・幅 9m・奥行7mと定められているのですが、躍動感溢れるデザインなので、数字で見るよりも肉眼で見た時の方が大きく感じます。また、ねぶたの後方には笛や太鼓、ねぶた囃子を奏でる人達が乗っているのですが、ド迫力のねぶたに音が加わり、まるでねぶたが自分に向って迫ってくるような感覚を体感した瞬間、一瞬でねぶたの虜になります。

②名物の踊子「跳人(ハネト)」


 名物の踊子“跳人(ハネト)”も実際に見た方がイメージしやすいと思うので、まずは青森市の公式YouTubeチャンネルで紹介されていた「青森ねぶた祭/跳人(ハネト)」の映像をご覧ください。

 ミュージアム「ねぶたの家 ワ・ラッセ」では実際に“跳人(ハネト)”の踊り方を体験することができるのですが、簡単そうに見えて凄く体力を使うので、踊り終わる前から心が挫けそうになります(笑)実際にねぶた祭でハネトとして参加する場合は、ハネトの衣装を購入してハネト集合場所へ行けば誰でも参加することができるのですが、事前に踊り方をマスターして行けば楽しさも倍増しますよ!博物館のガイドの方が説明してくれたのですが、「ラッセ ラッセ!」という掛け声は、昔、ねぶたに使われていた蝋燭の代金や運行者達への飲み物代を募るための言葉「出せ」という意味が語源だそうです。会場には世界中からの人々が集まり、異なる言語で話していますが、みんな一緒に踊ることで、言葉の壁を超えて子供のように楽しく踊ることができます。映像や写真を見ているだけで踊りたくなりませんか?先程も紹介しましたが、今年の青森ねぶた祭は8月2日(水)から8月7日(月)までなので、まだ間に合いますよ!現地へ行けば、ハネトの衣装がいろんな場所で販売されているそうなので、少しでも気になった方は是非!現地まで行って参加してみましょう!

■青森県へねぶたを見に行くなら、5月の連休から7月8日までがオススメ!





 皆さん、ねぶたの動画や写真を見ていて、「ねぶたは誰がどんなふうに組み立ててつくったんだろう?」と、気になりませんでしたか?じつは、5月下旬からねぶた祭が終わる8月7日までの間、青森駅前のウォーターフロントエリアにある青い海公園では、青森ねぶた祭に登場する大型ねぶたの制作小屋が立ち並びます!そしてここでは、ねぶたの制作過程を実際に間近で見ることができます!!普段は見ることのできない日本の伝統技術を見ることができるなんて考えただけで興奮しますよね!もし、ねぶたの制作期間中や、ねぶた祭開催中に青森県まで行けなかったとしても、ミュージアム「ねぶたの家 ワ・ラッセ」へ行けば私が撮影した写真のようにねぶたの中や骨組みまで見ることができるので、開催期間中に間に合わなかった方は「ねぶたの家 ワ・ラッセ」へ行ってみてください!

■まとめ

 最後にもう1度おしらせ!!皆さん!今年の青森ねぶた祭は8月2日(水)から8月7日(月)までなので、まだ間に合いますよ!!夏休み、お時間のある方は是非!青森のねぶた祭りへ行ってみてください!そして、ハネトの衣装(正装)を身に纏い、巨大なねぶたと共に、「ラッセーラッセーラッセーラー! と大声で叫びながら跳び狂いましょう!最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!

■2023年青森ねぶた祭のスケジュール
※詳しくはコチラをご覧ください

今年の青森ねぶた祭では、
★8月2日(水):子どもねぶたと大型ねぶたが登場
★8月3日(木):子どもねぶたと大型ねぶたが登場
★8月4日(金):大型ねぶたが登場
★8月5日(土):大型ねぶたが登場
★8月6日(日):大型ねぶたが登場
※8月2日から8月5日までに登場したねぶたを審査
※8月6日に今年のねぶた大賞が発表されます!
★8月7日(月):13時/大型ねぶたが登場
★8月7日(月):19時15分から21時/受賞したねぶたが青森港を運行

※注目ポイント①:今年は女性初のねぶた師、北村麻子さんがねぶた制作に参加!
※注目ポイント②:今年のテーマは、平和への願いを込めて「琉球開闢(かいびゃく)神話」!
※注目ポイント③:最終日の8月7日(月)は青森花火大会も開催!

ジャーン ルイウェン

国・地域
中国
居住地
東京都
得意カテゴリ
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